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4号機燃料プール冷却、予備電源停止の意味

2012-07-01 | 震災・原発 | By: sorakuma


予備の冷却装置起動できず 福島4号機の燃料プール
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012063001000741.html
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東京電力福島第1原発4号機の使用済み燃料プールの冷却装置が停止した問題で、東電は30日、予備として設置されている別系統の冷却装置も起動できない状況にあると発表した。プールの温度は急上昇していない。東電は原因を調べている。
冷却装置は同日午前6時25分ごろ、システムの異常を知らせる警報が鳴って自動停止した。本来なら予備の装置を使って冷却を再開させるが、何らかの原因で起動できなかった。
30日午後4時現在のプールの温度は35・8度で、1時間当たり約0・26度上昇している。
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4号機燃料プールの危険性は、以前から指摘されていました。

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私が恐れているのは“地震”ですし、多分、東京電力もそれを恐れていて、4号機プールが崩壊してしまうかもしれないということで、プールを支える柱とか壁とかの補強工事を、かなり長い時間かけてやったと思います。

プール自身が崩壊するようなことになれば、水がもちろん流れちゃうわけですし、燃料棒が空気中にむき出しになりますので、そうなれば溶けてしまいます。

(溶けてしまえば、計り知れない量の放射性物質が大気中に)飛び出してきてしまいます。

ですから、4号危機はきわどい状態にあると思いますし、そのプールを崩壊させないようなことはやらなくてはいけないと思います。
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4号機の状態は、去年の段階で既にこのような状況でした。

4号機の使用済み燃料プールが崩壊した時、どうなるのでしょうか。
Estimating the Potential Impact of Failure of the Fukushima Daiichi Unit 4 Spent Fuel Pool
http://www.holophi.ch/resources/Holophi-Special-Report-on-Fukushima-SFP-4-r.pdf

この論文の冒頭にこのように書かれています。
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The results of this analysis suggest that a nominal release of 10% of the SFP 4 inventory of cesium and strontium would represent 3 – 10 times the March 2011 release amounts, substantially increasing risk levels in Japan and impacting marine life. Release of 100% of the SFP 4 inventory, or 30 – 100 times the March 2011 release amounts, could result in significant global impact.
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仮に使用済み燃料プールの10%が崩壊したら、その規模は2011年3月の福島第一原発事故の放出量の3倍~10倍の規模となり、日本がや海洋の生命に重大なリスクを与える。使用済み燃料プールの100%が崩壊したら、30倍~100倍の規模となり、地球規模での影響を与える…というものです。

4号機燃料プールに含まれる放射性物質は、下記のように推測されています。

その使用済み核燃料集合体は1300~1500本、
重金属は228トン、
セシウム137は10の18乗→100京ベクレル
セシウム134は10の18乗→100京ベクレル
ストロンチウム90は6×10の17乗→60京ベクレル
プルトニウム238から241は、10の16乗→1京ベクレル・・・

こんな状況になれば、福島第一原発周辺は近づくことすらできなくなります。
制御を失った原発が連鎖的に事故を起こすのは時間の問題です。
その時の規模はどれだけになるでしょうか。

論文では、必ずしも日本全土が汚染されるわけではないとありますが、その時風下にある地域については、今の福島の数倍~100倍といったレベルでの汚染のリスクがあるというのです。

もしかしたら、本当に来るべき時がきてしまったのかもしれません。
大事に至らないことを祈るばかりですが、4号機の状況は注視し続ける必要があります。

何かが起こった時にどうするか。
放射線防護の仕方、緊急時編を一読しておきましょう。
http://sorakuma.com/2012/07/01/6458

ひとつひとつ状況をシミュレーションしておくことが、最低限いまできることなのかもしれません。
私たち一人ひとりに、日本を脱出する時間は、既に残されていないのですから。

福島原発4号機 プールのヒビ割れだけでも人類史上最悪の事態に
http://www.wa-dan.com/article/2012/03/4.php
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広瀬:私の講演会では、ガンダーセンさんが3号機の爆発で、使用済み核燃料プールで即発臨界が起こった可能性について解説しているインターネットの動画を見せています。東京電力は認めませんが、私はあなたの解析に間違いないと思います。

ガンダーセン:今は、爆発の原因を厳密に特定するのは難しい段階ですが、上向きのベクトルで劇的な爆発が起こったこと、爆発位置と偏りを考えると、核燃料プールで不慮の臨界が起こったと考えるのが自然です。

広瀬:原発敷地内で極めて高い放射線量が検出されたのも、臨界暴走でプールの核燃料が飛び散ったと考えると、現場の状況と符合します。著書『福島第一原発 ―真相と展望 』(集英社新書)では「4号機のプールで火災が起きたら、日本を脱出せよ」と警告していますね。

ガンダーセン:4号機の核燃料プールは、今も日本列島を物理的に分断するほどの力を持っています。震災時、このプールには炉心数個分もの使用済み核燃料が入っていたのです。大気圏内で行われた過去の核実験で放出された総量に匹敵するほどの、放射性セシウムが眠っています。

広瀬:しかも、おそろしいことに、核燃料プールは遮蔽されていません。

ガンダーセン:まさに「格納されていない炉心」です。今は水で冷やしていますが、プールにヒビが入るなどして水位が下がり、冷却できなくなると、温度が上がって燃料棒の鞘であるジルコニウム合金が発火するのです。こうなると、もはや水では消火できない。核燃料が大気中で燃えるという、人類のだれも経験したことはない、おそろしい状況になるのです。

広瀬:今回の事故とはけた違いの膨大な放射性物質が出てくる。大惨事です。

ガンダーセン:まさしく。震災直後、日本では1、3号機の爆発に気を取られていましたが、米原子力規制委員会(NRC)は、この事態を非常に心配してきました。私自身もそうです。

広瀬:私は、ボロボロの4号機の燃料プールがガラッと崩れて、核燃料がバラバラと飛び散る事態を心配してきましたが、燃料プールのコンクリートに亀裂が入っただけで終わり、ということですね。

ガンダーセン:科学にとって未知の大惨事になります。

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