米MSNBC:フクシマからのアメリカ北西部の雨水の放射能汚染
少し古いニュースになりますが、日本で放送されないアメリカへの汚染の状況のニュースを邦訳させて頂きました。
7月12日にアメリカMSNBCにて報道されたニュースの内容です。既にご存じの方も多数いらっしゃるかもしれません。
Via:Radiation in Northwest US Rainwater from Fukushima
英文はYoutube上の元URLから記載させて頂きました。それを元にした邦訳となります。
キャスターの発音をそのまま邦訳するスキルが今切実に欲しいです。
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Fukushima, High Levels of Radiation in US Rainwater
フクシマからの、アメリカの雨水の高レベル放射能について
Reports of high levels of I-131 and Z-133 have been recorded in the Northwest Usa Water . Most of the readings have been found in Rainwater.
A Seattle nuclear watchdog group is accusing the federal government of failing to keep the public informed of radiation from the Fukushima nuclear disaster.
シアトルの原子力監視団体は、福島原発事故からの放射能の情報を公にしない連邦政府を非難しています。
高レベルのI-131(放射性ヨウ素)やZ-133(?)が、北米の水から報告されました。ほとんどが雨水からによるものです。
In the days following the earthquake and tsunami in Japan, the U.S. began monitoring radiation from Japan’s leaking nuclear power plants.
Most of the public attention went to the air monitoring which showed little or no radiation coming our way. But things were different on the rain water side.
日本で発生した震災と津波から数日のうちに、アメリカは日本から放出されている放射線のモニタリングを開始しました。
ほとんどの大衆は大気のモニタリングに注目しましたが、アメリカでは放射能はほとんど、あるいは全く観測されませんでした。しかし、状況は雨水においては異なりました。
“The level that was detected on March 24 was 41 times the drinking water standard,” said Gerry Pollet from Heart of America Northwest. He reviewed Iodine 131 numbers released by the Environmental Protection Agency last spring.
“Our government said no health levels, no health levels were exceeded.When in fact the rain water in the Northwest is reaching levels 130 times the drinking water standards,” said Pollet.
『3月24日に検出された雨水の放射線の基準は、飲料水の基準の41倍のレベルに達しました。』
環境保護団体、”Heart of America Northwest” の代表、ゲーリー氏は、そのように語りました。
ゲーリー氏は、EPA(環境保護局)がこの春に報告したヨウ素131の量について、再調査を行いました。
『私たちの政府は、健康へ害はなく、健康に影響を与えることはないと説明しています。実際にはその時、北西部の雨水は飲料水の基準の130倍にも達していたのです。』
Elevated rain water samples were collected in Portland, Olympia and Boise, which had the highest.
濃度が上昇した雨水のサンプルは、ポートランド、オリンピア、そしてボイシで収集されました。ボイシの濃度は最も高いものでした。
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動画ではこの後、雨水を利用した菜園を営む農家の状況を説明していますが、Youtubeでの解説では、この深刻な事態を公にしようとしないEPAの対応について記述されています。
But EPA officials say the data was there for anyone to read on their website. A spokesman sent this statement, in part:
“Since Iodine 131 has a very short half-life of approximately eight days, the levels seen in rainwater were expected to be relatively short in duration.”
しかし、EPA担当官によると、局内のWebsite上で閲覧可能なデータが存在していたといいます。あるスポークスマンからこの一部が送信されました。
『ヨウ素131は8日間という非常に短い半減期であるため、雨水の汚染は比較的短いものであると期待される』
State health agencies added that they constantly monitored public drinking water sources and never found levels even approaching the unhealthy range.
Even the watchdog group admits, watering plants with water exposed only briefly to those levels is unlikely to cause health problems.
But they say it’s information the public deserves to know about.
州の保健当局では、公共の飲料水の水源の継続的なモニタリングを行い、決して健康に害を与えるレベルに達することはないことを確認したことを付け加えています。
監視団体においても、わずかの期間のみ汚染された水による植物への水やりが健康に害を与えることはないとしています。
しかし、彼ら監視団体は、情報が大衆に公開されるべきであるとしています。
The EPA points out this was a brief period of elevated radiation in rainwater, and says safe drinking water standards are based on chronic exposure to radiation over a lifetime.
My opinion is if you trust the EPA to keep you safe then I have a bridge for sale in Brookly cheap.
EPAは、雨水の放射線が高いレベルとなるのは短期間においてのみであると強調し、また飲料水の基準は、生涯にわたって摂取可能な放射線量に基づいていると述べています。
私個人の意見としては、EPAの主張を信じる事は、それはもうありえないことなのです。
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文中にある、環境保護団体、”Heart of America Northwest” のゲーリー氏に関連して、気になる記事を見つけました。
福島の事故により、アメリカ北西部地方の雨が、飲料水安全基準値の130倍を超える放射能レベルに|vivre ma vie (世界のあれこれ)
そちらの内容を確認する限り、アメリカでも放射能の雨が観測されているにも関わらず、国による事態の隠蔽がはかられている実態が記載されています。
驚くべきことに、国による放射能汚染の隠蔽の実態は、日本に限られた話ではないようです。