アメリカ政府の退避勧告 福島第一から半径20km圏内に縮小
半径20キロ圏内に縮小=米政府の退避勧告―原発事故
http://www.asahi.com/international/jiji/JJT201110080005.html
アメリカ政府の退避勧告が80kmから20kmに縮小されました。
3月時点の80kmの避難勧告の根拠は、アメリカが同時に行なっていた放射能測定結果に基づいているといいます。
3月にNew York Times誌に掲載されていた放射能の影響について見なおしてみると、80kmは血液などの異常、白血病などの可能性が示唆されています。
The Evacuation Zones Around the Fukushima Daiichi Nuclear Plant
http://www.nytimes.com/interactive/2011/03/16/world/asia/japan-nuclear-evaculation-zone.html?scp=1&sq=estimates%20of%20potential%20exposure&st=cse
半年間かけて80km圏内が20km圏内に…と書くと、原発問題が収束しつつあるかのような印象を与えますが、半年たった今でも、毎時数億ベクレルという単位で放射能が放出されています。
明らかになったのは十分な検査がされていないという実態。農作物はもとより、住人の内部被曝検査すら満足に受けることができません。
プルトニウムやストロンチウムといった危険な放射線の放出の状況も明らかにされているとは言えません。
アメリカが何を持って退避圏内を縮小したのかはわかりませんが、そういった汚染の実態が明らかになるまで、退避勧告の縮小は早計なのではないでしょうか。
あるいは、国民の健康を顧みない日本政府からの要請によるものなのかもしれません。