23区清掃工場の焼却灰の汚染状況と処理不能に陥った柏
東京都では江戸川清掃工場、千葉では柏の清掃工場が、汚染濃度の高さから埋立処理ができなくなっています。ゴミの汚染状況は、地域の汚染度に直結したものです。
東京都内の清掃工場でどれだけの汚染度の焼却灰が処理されているのでしょうか。
23区を比較したときに、最も汚染度の高い焼却灰を処理しているのは江戸川清掃工場です。
これはつまり、江戸川区の汚染度が最も高いことを意味していると言えます。
23区 清掃工場・下水処理施設の焼却灰等の放射能測定結果&埋立処分場での放射線量測定結果(~9月中旬)
23区 江戸川清掃工場 飛灰処理汚泥が再び8,000Bq/kg超え9,470Bq/kg(飛灰は13,630Bq/kg)
23区内で特に高い放射能であった江戸川区ですが、先日の台風の後、再び8000Bq/kgを突破しています。
一時飛灰処理汚泥の放射能濃度測定結果が8,000Bq/kgを下回ったため9月5日より埋立処分を行っていましたが、9月23日に行った放射能濃度測定の結果、江戸川清掃工場の飛灰処理汚泥が8,000Bq/kgを超えたため、一時保管を再開します。
一日あたりの処理量は600トン。それだけの放射性物質が日々生産されています。
そして、江戸川区よりさらに深刻な状況となっているのが柏の清掃工場です。
* * * *
柏市の清掃センターは9月7日から定期点検で焼却炉の運転をストップ。同センターの焼却灰からは6月、最高で1キロ当たり7万800ベクレルの放射性セシウムを検出。埋め立て処分できずセンター内で保管が続く灰は143トンで保管スペースは残り30日分しかない。
* * * *
繰り返すようですが、その地域で発生するゴミの放射能濃度は、汚染状況と直結した数値です。