2011年世界で発生した地震と規模の分布
2011年1月1日00:00~10月15日00:00(JST 日本標準時)に世界で発生した、東北地方太平洋沖地震を含むM4.5以上の地震がまとめられたものです。
この分布図は Monoroch – モノロク – さんが作成した非公式な情報です
アメリカ地質調査所/国立地震情報センター(USGS/NEIC)が公表した資料を参照しています
M4.5以上の地震をまとめています
動画の詳細:http://monoroch.net/jishin2011/
長期的視点で観測すると、顕著に大陸プレートの境界で大規模な地震が発生していることが見て取れます。
3月11日の地震は、世界的に見ても非常に規模の大きいものですが、以降も地震の発生が誘発されていることが分かります。
少なくとも2011年はここ数年にないレベルで規模の大きい地震が多発しています。
日本での2011年の震度5弱の発生回数は、次のとおりです。
2004→7回
2005→2回
2006→0回
2007→5回
2008→7回
2009→4回
2010→5回
2011→59回
震度5以上の地震発生状況
http://www.geocities.jp/kengolfin/earthquake/2001.html
しかし、100年に一度、あるいは1000年に一度の規模と言われるような東日本大震災ですが、地球規模で見た場合、必ずしも特別なものというわけではないようです。
この2011年の地震発生状況と同じ視点で、2004年のスマトラ島沖地震 発生地点・規模・時刻分布図を見た場合、世界的な地震発生回数や規模では2011年と大きな違いはないように思えます。
つまりは、地球規模で見た時、ほんの数年単位というごく短いスパンにおいてさえも、東日本大震災のような規模の地震が発生しているということになります。
原子力発電所は建設中のものも含め、世界中に存在します。
Global earthquake activity since 1973 and nuclear power plant locations
日本で起きてしまった事故と同様の事故は、つまりは世界の何処かで確実に発生するということです。
そして、世界の何処かで起きた原発事故は、地球規模で核の汚染を引き起こします。政府は、経済的な視点から世界への原子力プラントの輸出を推進していきたい方針です。しかし、地球規模の災害を想定したとき、絶対に事故を起こさないと保証することは誰にもできません。
日本に原子力発電所を建設することもそうですが、それと同様に、原子力プラントを世界のどこかに輸出し、建造したとしても、避けられない未来の結果として、地球規模での放射能汚染の原因となってしまうのではないでしょうか…。