電力使用量の情報操作に騙されないために
http://www.tepco.co.jp/forecast/index-j.html
東京電力など、各電力会社は日々の電力のピークと、最大供給力を予報として提示しています。
例えば、23日であれば79%。まだまだ余裕がある数値になっています。
一方で、この最大供給力と真夏などの電力消費のピークの時間帯と比較するとどうでしょうか。
2010年での電力使用量はおよそ6000万kWh、2011年では、5000万kWhになっています。
今の最大供給力と比較した場合、これらピーク時の電力使用量が大きく上回っています。
これはどういうことなのでしょうか?
各電力会社が「でんき予報」などで示している「最大供給電力」ここにカラクリがあります。
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1206/20/news064.html
下記は東京電力の最大供給可能量です。原子力を全て無くした場合でも、その総量は6300万kWh超、つまり実は、日本中を上げて節電を行った2011年どころか、全く節電をおこなっていない2010年の基準でもピーク時の消費電力を上回っているのです。
http://www.tepco.co.jp/forecast/html/uchiwake01-j.html
単純に電力会社が『発電施設をどの程度稼働させるか』がイコール『最大供給量』です。
これを上回りそうだった場合、電力会社が多くの施設を稼働させればいいだけです。
単純に、毎月のお小遣いが10000円だったとして、それを超えそうになっても、実は使っていないへそくりがもう5000円ある、そんな状況を想像してもらうとわかりやすいです。
最初に紹介した図では3400÷4260=79%となっています。
ですが、実際には3400÷6300=54%が本当の値なのです。
東電、電力使用率を情報操作 恣意的に数値を高く見せる
http://www.mynewsjapan.com/reports/1453
電力会社の情報操作は、去年の今の時期にも指摘されていました。
電力不足が大飯原発再稼働の理由なのであれば、その理由は全く的外れであることがわかります。
『2010年と比較した』たかだか数パーセントの節電緩和のために、原発を再稼働させることなど許されません。
原発が止まって一番困るのは、日本国民ではありません。原子力利権に群がるカネの亡者、日本の寄生虫だけです。