次々と開発されるセシウム除去技術
放射性物質を含んだ土壌や汚染水から、効率的にセシウムを除去する技術が次々に開発されています。
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東京慈恵会医科大学の並木禎尚講師らは磁性を持ったナノ(10億分の1)メートルサイズの微粒子を使い、放射性物質を効率よく除去する方法を考案した。海水や牛乳、血液の液体成分から、最短15秒で99.9%取り除けるという。東京電力福島第1原子力発電所の放射性物質で汚染された水や土壌の除染などに役立つとみている。
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牛乳に放射性セシウムが含まれるのは避けられないのであれば、それを除去する技術があれば牛乳は放射性廃棄物ではなくなります。
放射性セシウムだけが放射性物質ではありませんが、ストロンチウムやプルトニウムを除去する技術も生み出されるかもしれません。
海中からこれらの放射性物質を取り除くことも可能になるかもしれません。
他にも、ナノカルシウムを用いた方法や、プルシアンブルーを用いた方法など、次々と新たな技術が生まれつつあります。
セシウムの拡散を防ぐ新技術ーナノカルシウム
プルシアンブルーを利用して多様な形態のセシウム吸着材を開発
起きてしまった事象は変えようがありませんが、これからの未来は変えられます。
放出され続ける放射能の問題、放出されてしまった放射能の問題、問題は山積みですが、新たな技術によって解決が図られると信じています。