こっそり修正された福島県の環境放射能
文科省が提示していた福島県の6月~8月にかけての放射線量について、9月26日にこっそりと修正文書が提示されていました。
都道府県別環境放射能水準調査の測定結果(福島県)の修正について(平成23年9月26日)
公開された内容について、なぜこういった事態が発生したかの記載はありません。
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都道府県別環境放射能水準調査の測定結果(福島県)の修正について
福島県より、(6月6日9時~6月7日9時)~(8月3日9時~8月4日9時)の都道府県別
環境放射能測定(定時降下物)の測定結果に誤りがある旨、文部科学省に報告がありました。
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定時降下物のモニタリング
問題は、修正箇所が特に高い数値となっていたことにあります。
7月18日、19日の数値は特に高い数値に変更されています。(単位:MBq/km^2)
7/18 09:00 ~ 7/19 09:00:セシウム134:6.1→170 セシウム137: 7.6→210
7/19 09:00 ~ 7/20 09:00:セシウム134:31→590 セシウム137: 39→750
朝日新聞が9月2日時点で報じていたのですが、
放射性物質、福島のデータ一部ミス 2カ月分低めの傾向
こちらでも、もっとも重要と思われる具体的な数値の変化についての記述はありません。
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この測定で6月6日~8月4日のデータが、その前後と比べて低めに出ていた。分析結果を単位換算する際にミスがあったか、おけから水を採取するときに均一に混ぜなかったことなどが理由と考えられるという。
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数値の誤りの原因についてはこのように記載されていますが…
文科省の公式発表の数値が、とりわけ重要な部分は隠されて後ほど修正されるという事態の異常性はまさに…ということです。
この数値が出た際は、『この数値であれば異常はないよね、文部科学省の発表だし』となっていたと思いますが、ほとぼりが冷めたあたりで測定値や修正値が発表されるのは、プルトニウム大量放出の測定値が公開された時と全く同様です。
文部科学省から提示される数値について、もしかしたら今後も同様のことが行われるかもしれません。
そうまでしてこの国が隠したいもの、守りたいものとは何なのでしょうか…。