サムスンのGalaxy端末がヨーロッパで販売差し止めに(更新)
長らく係争状態にあった Apple と サムスン の 特許侵害訴訟を巡る法廷闘争について、ついに一つの結論が下されようとしています。
オランダ裁判官は、サムスンのGalaxy S、Galaxy SIIとAceのスマートフォンが、Appleの特許に違反していることについて言及し、EU全体へ、機器の販売差し止めを命じたというニュースが入ってきました。
詳細はこちらです。
Netherlands judge rules that Samsung Galaxy S, S II violate Apple patents, bans sales (updated)|mobile.engadget
Samsung Galaxy smartphones banned from sale in Europe in Apple suit|AppleInsider
この件に関連して、先日、Appleがサムスンに対し、Galaxy製品の差し止めを求める訴えを起こしていたばかりです。
アップル、オランダでも「GALAXY」製品差し止め求める |CNET
今回の判定の対象は、Galaxy Tab を除き、Galaxy S、Galaxy SIIと、Ace の3つのスマートフォンです。この仮差し止め命令は、7週間のち、10月中旬には有効となります。
裁判官の判決は、Appleの主張 – サムスンが Apple製品のデザインと機能の多数の特許侵害を行った - の一部のみを採用したものです。
具体的には、デザインや形状の類似ではなく、特許権の侵害。帯型電子デバイス上での写真の閲覧やナビゲーションに関する特許(EP 2059868)に関する特許を侵害していることを認定し、その他の主張のほとんどを却下している模様です。
今回の販売差し止め命令は、EUにおいて特許を侵害している国に対して適用となる見込みで、具体的にオランダのほか、ドイツ、アイルランド、スイスなど数カ国に限られるようです。(ソース)
先日のGalaxy Tabのドイツでの販売の差し止めに続き、主力となるスマートフォン市場でも販売差し止めとなった場合、サムスンはどうなってしまうのでしょうか。サムスンはApple以外の数々の企業と特許侵害に関する係争中であり、それには日本の企業も含まれています。
今回の件に関連して、今後のサムスンのGalaxy製品について販売を行う上での影響や、消費者の心象への影響もありそうです。最終的にどういった結末を迎えることになるのか、続報が待たれます…。