小出裕章:4号機燃料プールが崩壊すれば日本はおしまいです
ZDFと同様、小出助教も、4号機燃料プールが崩壊すればどうなるかについて言及しています。
1月1日のカレイドスコープさんの記事、小出助教が心配する原子炉以外のことなどでも紹介されていますが、4号機の状態は非常に際どい状態が続いているのです。
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小出裕章:
もう見ていただいて分かるように、ここにプールがあって、その底に使用済み燃料がたくさん溜まっている。
もしこれから大きな余震でも起きて、ここの壁が崩壊するようになれば、 プールの水が抜けてしまいますので、使用済みの燃料を冷やすことができなくなる。
そうするとどんどん更に溶けてしまうということになって、 使用済み燃料がたぶん全て溶けてしまうだろうと思います。
そうなると使用済み燃料の中に含まれていた膨大な放射能が、何の防壁もないここから外に噴き出してきてしまう。
地震が来ない内に使用済み燃料を抜き出して、横にプールでも造って移せばいいんじゃないですか?
ところが使用済み燃料を空中に吊り上げるようなことをすると、使用済み燃料から膨大な放射線が飛び出してきていますので、 周辺の人達はもう死んでしまうしかないというくらい強い。
オペレーションフロアの上に、巨大なクレーンのようなものが見えます。
これがクレーンで、実は巨大な容器を吊り上げたり吊り降ろしたりするためのクレーンなんですが、もうこの建屋自身がもう爆発で吹き飛んでしまっていますから、もうこのクレーンすらが使えない。
やらなければいけないことはたくさんあって、まずは使用済み燃料プールの中に崩れ落ちてしまっている瓦礫などをどけなければいけない。
そしてどけた後に巨大な容器を沈められるように何らかのクレーンのようなものを現場で動かせるようにしなければいけない。
外から巨大なクレーンで吊るということができるでしょうからその準備をする。
そして沈めて、もうたぶん何がしか壊れているであろう使用済み燃料を巨大な容器に入れて、それをまた外に吊り上げるということをやらなければいけない。
ただそういうことを全部やろうとすると、たぶん何年という単位が必要になるだろうと思います。
その何年という間に建物を壊すような地震が来たら
おしまいです