英国チャンネル4:悪夢のような環境で働く原発作業員
Junebloke氏のblogで新たな海外ニュースの邦訳が追加されていました。
悪夢のような環境で働く原発作業員が、現場の状況を吐露したものです。
動画では、死と隣り合わせのような悪環境で、自らの健康を犠牲にして働く作業員の現実が紹介されています。
東電の担当者によると、そういった事実は確認されていない、とのことですが…。
以下、Junebloke氏の邦訳の一部を紹介させて頂きます。
* * * *
福島原発作業員の証言。マスクを外し,線量計外している!東電公表数値は虚偽報告(日本語訳:Junebloke)
Fukushima safety fears from Channel 4 NEWS, UK. 8/18.
*日本語訳全文:http://junebloke.blog.fc2.com/blog-entry-45.html
<日本語訳概要>
地震と津波から5カ月経ちましたが、福島原発では作業が続いています。
福島原発の所長は、事故とその引き起こした災害を謝罪しています。
我々の特派員、ジョン・スパークスは、いわき市に向かいました。
彼は、作業員のインタヴューに成功し、現場の混乱への不満や、トレーニングの不備について取材できました。
ジョン・スパークス記者:現状を教えていただけますか?
作業員A:現状は混乱しています。規則が無く、最初にここに来た人たちは、とても戸惑うでしょう。
作業員B:どう表現したらいいか。ただ、気が滅入るだけですかね。
作業員A:何時、物が倒壊してくるかどうか分かりません。地面にある穴や亀裂は、恐怖です。
もし、穴や亀裂に落ちれば骨折するだろうし、もし、それが20mの深さならば、死ぬでしょう。
スパークス:作業員たちの一日は、サッカー施設Jヴィレッジから始まります。
ここからバスで作業現場へと向かいます。
作業員のほとんどは、東電の雇用者では無く、600社もの東電の何次もの下請け会社から来ているのです。
とてつもなく多くの下請け会社があり、ちゃんとした安全基準の維持など出来るはずない、という声もあります。作業員にその事のインタビューを試みましたが、その場から去る様に言われました。
警備員:「ここは私有地ですので!」
ナレーション:彼らは、放射能から身を守るための防護服、手袋、マスクの装着方法は学びますが、インタヴューした作業員は、トレーニングは不十分だと指摘しました。
彼らは、放射能から身を守るための防護服、手袋、マスクの装着方法は学びますが、インタヴューした作業員は、トレーニングは不十分だと指摘しました。
作業員A:安全に関する説明は、30分だけでした。これでは不十分です。
ここに来る人たちは、まったく作業知識を持っていません。
ナレーション:現場での意思疎通は困難を極めます。
現場の装置を管理する約30人の外国人専門家との間には共通の原語がありません。
着用しているマスクが、意思疎通をさらに難しくします。
時には、意思疎通の確認の為、マスクを外しているのです。
作業員A:我々のなかで、英語やフランス語を話せるのはごくわずかしかいません。言葉の壁は、想像より高かったです。
我々は、通訳を介して話しますが、そうしてしている間でも皆被曝しているのはわかっています。
ナレーション:多くの医者たちが避難したなかで、上 昌弘医師は今も、作業員や住民たちの健康管理のため病院を開いています。
上医師の話では、被曝限度を越えた多くの作業員が、個人線量計を自ら外してしまう。なぜなら一定の被曝量を超えると再び作業に戻れないからです。
上医師:原発の作業員は、すこしでも長く働きたい。
だから、危険な地域に行くときは、線量計を置いて行く人がいます。
彼らの実際の被曝線量はもっと高いはずです。
=続きは上記ブログへ=
*関連
福島原発下請け作業員を守れ!
1)原発労働は、ほとんどが下請け、孫請け、ひ孫請け作業員の被曝作業により成り立っている。
2)既に福島原発で4月に作業した労働者の内、半数近くの所在が不明 → なぜなら、ひ孫請けになると日雇い労働者をその日限りで雇うのが日常茶飯事だから! by Mr.Kenji Higuchi
3)しかしながら、彼らの犠牲なしでは福島原発事故終息は絶対に出来ない皮肉!
4)作業員自身の造血管細胞の保存をし、将来の血液再生出来ない健康被害等に備えるべきだが、日本政府はその必要はないと提言を無視している。
*原発・放射線関連ブログ http://junebloke.blog.fc2.com/