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発送電分離を実現した屋久島

2012-01-20 | 震災・原発 | By: sorakuma

20120119 屋久島で見た日本の未来
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モーニングバード「そもそも総研」より。
「自然だけじゃない!屋久島で見た日本の未来の姿」それは、自然エネルギー(水力)でエネルギーを自給=地産地消するとともに発送電を分離してる電力体制だ。
屋久島は豊富な雨量を生かし、水力発電所をもつ企業が50年前から島民にも電力を供給している。そしてその電気を家庭に配るのは地域に根ざした配電組合が行っている。つまり発送電分離が実現している。番組では屋久島以外に電力を100%自給できている市町村は82あることや、地熱や水力で必要な電力の10〜20数倍つくっている町があること、しかし自給できるほど電気を作っていても自分では使えないシステムのため、実際に電力を自給自足している町は屋久島だけであることなどを紹介している。
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屋久島で発送電分離を行なっていることを、この番組で始めて知りました。
そして、電力を100%自給できている市町村は屋久島以外に80ほど存在し、地熱や水力で、必要な電力量の10倍から20倍もの生産を行なっていることを。

地熱発電は、元々火山国であり、地震の多い日本には適した発電方法です。少し地熱発電に注目してみましょう。


日本の地熱発電は、1995年までは順調に成長していました。
ところが、大きく設備投資が行われ、発電量が大幅に増大した後、なぜか設備投資が行われなくなりました。
※資料は資源エネルギー庁のものです。


地熱発電の成長を海外と比較してみます。
世界各国がエコ発電である地熱発電を成長させる中、グラフの上では唯一、その成長を止め、むしろ下降しています。
※資料は国際エネルギー機関のものです。


各国における地熱発電の割合はどうでしょうか。
日本ではわずか0.3%であるのに対し、アイスランドやエルサルバドルでは、その25%を地熱発電が占めています。
特筆すべきはアイスランドで、残りは全て水力、全てを再生可能エネルギーによる発電で賄っているのです。
地熱発電の施設は、三菱重工をはじめとする日本の技術によってつくられたものです

(3)地熱発電に沸くアイスランド 支えるのは日本の技術力
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110713/erp11071312350009-n1.htm


しかし、地熱発電には弱点もあります。
それは、地熱発電に適した地でないと効率的な発電が難しいことにあります。
世界において、地熱発電に適した地はこのようであるといいます。


そしてこの地図は、世界における地震帯と原子力発電所の位置を示したものです。
二つの地図を見比べる限り、地震帯と地熱発電に適した地はほとんど重なっています。

日本は元々原子力発電より、遥かに地熱発電に適した地だったのです。
もし発送電分離が実現すれば、屋久島のように、地域レベルで完全再生エネルギーによる発電を
実現することは十分可能になるのではないでしょうか。

地域によっては100%以上賄うことができ、それを他地域に安価に提供することで、
消費者にコストとリスクだけを押し付けるかのような原子力発電から脱却することが可能ではないかと思います。

地熱発電、水力発電、潮力発電、風力発電。もちろん天然ガスや藻などからのエネルギー精製もそうでしょう。
最近発送電分離についての話題が少なくなっていますが、日本が再生されるためにまず必要な施策の一つです。
まずはそれに注目するところから始めましょう。

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