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NHK:知られざる放射能汚染 ~海からの緊急報告

2012-01-19 | 震災・原発 | By: sorakuma

1月に報道された、NHKスペシャル「シリーズ原発危機 知られざる放射能汚染 ~海からの緊急報告~」を紹介します。

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東京電力・福島第一原発の事故によって、大気中に、そして海に放出された大量の放射性物質。事故から10か月、放射能汚染はどこまで広がり、その影響はいつまで続くのか。その実態を明らかにするひとつの鍵が「水」という存在だ。
今回、NHKでは、専門家チームとともに初めて、原発から20㎞圏内の海の本格的な汚染調査を実施。同時に、陸においては、山間部の湖から河川もふくめた広範囲の調査も行った。そこからは、次々と新たな放射能汚染の実態が浮かび上がってきた。
予想もしない場所で発見されたホットスポット。山奥の湖で、人知れず進行していたワカサギやイワナなど淡水魚の汚染。いずれも放出された放射性セシウムが、「水」を媒介にして意外な影響をもたらしている現実だ。
こうした結果は、これまで事故以来、様々な調査にもとづいて作られてきた日本列島の「放射能汚染地図」を改めて書き換える必要があることを意味している。
放射性物質はいかなるメカニズムによって運ばれ、魚介類に濃縮され、私たちの暮らしを脅かしていくのか、その知られざる実態に迫る。
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原発周辺20キロは非常に高いレベルの放射性物質が滞留しています。


希釈されたはずの放射能は、生物濃縮により、食物連鎖の上位の生物に集まります。


東京湾にも非常に高いレベルでの汚染が拡がっていました。


東京湾の汚染は、福島沖と変わらぬレベル。
汚染のピークは2年後、10年は汚染状態が続くといいます。

この動画を見て、先日紹介させて頂いたニュースの深層2時間スペシャル「2012年 原発の運命」の上杉氏の発言を思い出しました。

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(上杉氏)しかもそれは福島だけじゃなくて、実は5月に週刊文春にはチラッと書いたんですけど、あまりにも圧力が酷くて書けなかった。実は。
それは東京湾の北部で、相当数のベクレルがあがってる魚が獲れてる。何故ならば、江東区、地元ですけど、江東区・大田区にある、いわゆる下水処理センターで燃やした主灰・飛灰を4月から中央防波堤の外にそのままやってるんですね。東京では。それによって漏れたストロンチウムなどが東京湾を汚染してる。ですから、築地も含めたそこに大きなベクレル数の高い魚が売ってるということを書いたわけです。一部。
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2012.1.1(日)ニュースの深層2時間スペシャル「2012年 原発の運命」より
http://sorakuma.com/2012/01/09/5475

動画では、海洋に放出された放射性物質は10京ベクレルもの量であるといいます。
その量とはいかばかりのものか、私たちには見当もつきません。


海外の団体、ASRが公開しているシミュレーションでは、放射性物質による汚染はこのように拡散しているといいます。

ASR ltd – Fukushima Radioactive Seawater Plume dispersal simulation

動画の説明では、放射性物質は海底土に滞留しているということでした。
海底土に生きる生物たちは、放射能による汚染、被曝のを影響をダイレクトに受けていました
泥からゴカイゴカイから魚へ放射性物質は食物連鎖の上位に移行していきます。
食物連鎖のなかで生物濃縮が起こり人間が摂取すれば内部被曝させそしてまた下水から海へ戻されるのでしょう。
汚染は最悪の形で循環します。

東京湾の汚染は、動画では10年続くと説明がありました。
しかし、それは非常に楽観的な予測であると思っています。
なぜなら、私たちの摂取する飲食物等からの放射性物質が、下水に排出され、汚染は決して終わらないからです。
この10年は、現在の汚染だけを見た値です。新たに汚染が続くことは想定していません。
30年でセシウムが半減期なので、実際には汚染は300年程続きます。
もっとも、これも、新たに放射性物質が生成されなければ、の話です。
福島沖よりも、流通が集中し、しかし海洋への出口が閉鎖されている東京湾のほうが、汚染の危険性を秘めているように思います。

このブログでも繰り返し発言してきましたが、今まで海に流れた放射性物質の総量を考えても、海産物を摂取することには非常にリスクを伴うことを私たちは意識しなければなりません。
原発を推進することがどういった結果を導くことになるか、自覚しなければなりません…。

親しい知人にはこう呼びかけています。
魚を食べられるのは今のうちだけだから、食べるなら心して食べた方がいい。
でも、出来る限り食べないほうがいい、と。

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