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原発を再稼働させるということ

2012-03-06 | 震災・原発 | By: sorakuma


絶対に安全な原子力発電所はないことは、福島第一原発事故により証明されました。
こうして殆ど点検中となった原子力発電所ですが、今また大飯原子力など、原発再稼働を巡る動きが活発化しています。

大飯原発再稼働へ政府が描くスケジュール

もしどこかの原発が再稼働し、福島第一原発と同じような事故を起こした時どうなるのか。

原発マップ
http://www.selectourfuture.org/map/

原発マップは、福島第一原発の地図を他の原発の場所に置き換えたものです。
これだけでもかなりの被害が広がっているように見えますが、実際これは半分以下に過ぎません。
なぜなら、福島第一原発で放出された大量の放射能の大半は、東側、太平洋側へと流れたからです。
つまり、重ねあわせた汚染マップでとくに表記のない東側のエリアは、現在の福島と同等以上の汚染に晒されることになります。
西日本のどこかで事故を起こした場合、その東側はどうなるでしょうか。

原発を稼働させるということは、そういうリスクを背負うことにほかなりません。
太平洋岸で起こった事故は、そういう意味においては僥倖であったと言うべきなのかもしれません。
しかし、例えば、今政府が再稼働を目指している大飯原子力や、あるいは美浜原発などで事故を起こしたらどうなるでしょうか。
そこから数十キロ圏内を立入禁止にした場合、そこから以東に汚染が撒き散らされた時どうなるでしょうか。

現状と同じく、低線量被曝は健康に影響はないといいながら、大幅に放射能の基準を引き上げるのでしょうか。そのとき、再稼働を決めた為政者は、少なくとも責任を負うべき立場にはいないのでしょう。

東電は、原発の再稼働がなければ、10年にわたって電気料金値上の試算と報じました。
しかし、もし原発事故をなかったことにできるのであれば。そのために失われた様々なもの、国民の命、国家の信用、国民の未来、安全に生活できる国土…そういったものを元通りにできるのであれば。国民はどちらを選ぶでしょうか。

原発を稼働させるために、私たちはどれだけかけがえのないものを失わなければならないのでしょうか。

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