プルトニウム微粒子1個の吸入が 2ミリシーベルト超の被曝をもたらす
2007年に書かれた記事ですが、プルトニウムの内部被曝について、次のような記載がありました。
プルトニウム微粒子1個の吸入でも2ミリシーベルト超の被ばくをもたらす
もともと2006年の7月に発生した六ケ所村での内部被曝における記事ですが、プルトニウムを吸引した場合、肺に与える被曝の影響について記載があります。
一部を抜粋すると…
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1.たった1個のプルトニウム微粒子が数mSvの被ばくをもたらす
プルトニウムのアルファ線スペクトルが未公表なので飛散したプルトニウムの核種とそれらの組成は分からないが、燃焼度が30000MWD/Tであるような典型的な場合をとりあげよう。直径5ミクロンのプルトニウム酸化物微粒子の放射能は、α線だけで13Bq(ベクレル)程度になる。このような粒子を1個吸い込むと、それだけで約2.3mSv(ミリシーベルト)の被ばくに至る。つまり、日本原燃が最初予測した2mSv超の被ばくはたった1個の微粒子吸入で実現される。
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しかし、放射能の実体が極めて放射能の高い微粉末になると事態は一変する。たった1個の微粉末で数ミリシーベルトを超える内部被ばくが簡単にもたらされてしまうからである。内部被ばくがなかったと断定するのであれば、糞の中にプルトニウムがないことを示すだけでは不十分であり、肺の中にプルトニウム微粒子が1個もないことを確かめなければならない。
わずか1個の微粒子が生涯にわたって肺や肝臓や骨表面を被ばくさせる。これこそが内部被ばくの恐ろしさ、危険性なのである。
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今回の福島原発事故で放出されたプルトニウム239は、32億ベクレルと言われています。
大量に放出されたプルトニウム239は、遠くアメリカにおいても観測されており、『日本では報道されない』『報道できない』状態となっている可能性があります。
わずか微粒子1つで2mSv被曝することが事実であれば、今後の肺がんの発生率は…。