三菱重工にサイバー攻撃か 防衛・原発関連など11拠点
三菱重工にサイバー攻撃か 防衛・原発関連など11拠点 産業スパイの可能性も
まさに日本が有事の渦中にあることを象徴付けるようなニュースがありました。
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三菱重工業(東京・港)は19日、社内の83台のサーバーやパソコンがコンピューターウイルスに感染し、情報漏洩の危険性が判明したと発表した。潜水艦や原子力発電プラント、ミサイルなどの研究・製造拠点計11カ所でウイルス感染が確認されたという。同社によると、これまでの調査では製品や技術に関する情報流出は確認されていない。
同社は、産業技術を狙ったスパイ行為の可能性もあるとして、警視庁に相談している。
同社によると、感染が確認されたのは「神戸造船所」(神戸市)、「長崎造船所」(長崎市)、「名古屋誘導推進システム製作所」(愛知県小牧市)など原発、防衛関連技術の開発・製造拠点など計11カ所のサーバーやパソコン83台。
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どうしてこの手の最重要機密がオンラインでつながっているかはさておき、日本が今有事の渦中にあることを再認識できる事態です。
奇しくも、満州事変80周年を記念したサイバー攻撃が中国から行われたニュースがありました。
満州事変80周年でサイバー攻撃 中国のサイトで呼びかけ 人事院など被害
なんとなく、こちらは囮で、本命は防衛や原子力のような気がしてならないですが、こういったことが同時発生していることは確かです。
日本の防衛体制や、なにより、それにかかる意識は根本から見直されるべきです。
9/20追記—-
三菱重工サイバー攻撃、ウイルスに中国語簡体字
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総合機械メーカー「三菱重工業」(東京都)が外部からサイバー攻撃を受け、サーバーやパソコン計83台がコンピューターウイルスに感染した問題で、感染したコンピューターを攻撃者が遠隔操作する画面で中国語が使われていたことが20日、関係者の話でわかった。
中国語に堪能な人物が攻撃に関与した可能性が浮上したことから、警視庁は国際的なスパイ事件の疑いがあるとみて不正アクセス禁止法違反容疑などで捜査を進める方針。
今回、感染が確認されたウイルスの中には、外部からコンピューターを操作できる「トロイの木馬」と呼ばれるタイプが含まれていたことが分かっている。
関係者によると、情報セキュリティー会社が今回のウイルスをコピーして解析したところ、このウイルスを使って攻撃者が外部のパソコンなどから操作する画面には、中国の大陸で使われる簡体字が使用されていたことが判明。
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