放射線被曝の影響は、ガンや白血病だけではない
すでに感覚が麻痺してしまっているかもしれません。
10万ベクレル、20万ベクレルという数値は、『チェルノブイリ』や、『ベラルーシ』といった地域と同レベルの水準にあるのです。
国民皆汚染とでも言うような放射能汚染拡大政策はいまだ継続されていますが、放射能は何年もかけて、私たち、あるいは子どもたちの体や遺伝子を蝕んでいきます。
生活地や飲食物の汚染に気を遣うのは勿論のことですが、子ども達の体調、身体の些細な変化も見落とさぬよう目を配りましょう。
子どもを守る最優先の対策は、「早く汚染された地域から非難すること」。それだけであることを忘れずにおきましょう。
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松井氏は「食品や呼吸による内部被ばくが恐ろしいのは、時を経て疾患が出てくる『晩発障害』の危険性が高いこと。チェルノブイリでは白血病や小児甲状腺がんの増加が知られているが、たくさんの症例が報告されている」と警鐘を鳴らす。
児童らが通学する7つの小中学校周辺の測定地点19ヵ所では、土壌中の放射性セシウム137(半減期30年)の平均値が1平方メートル当たり18万9800ベクレル。このうちチェルノブイリ管理基準で「移住権利地域」となるのが9ヵ所もある。
松井氏は、ほぼ同程度に汚染されたベラルーシの地域での健康被害の事例を紹介。「事故から数年後、目の水晶体の混濁や白内障、糖尿病と診断される子どもが増えた。先天的な障害を背負って生まれてくるケースも倍になった」
福島では健康被害を避けるために除染が進められているが「安全管理が不十分な現状の除染作業では、かえって住民の健康被害を広げてしまいかねない。放射性物質がなくなるわけではなく、『移染』しているにすぎない」と注意を促した。
そして子どもを守る最優先の対策について、「早く汚染された地域から非難すること」と続ける。
「幼稚園や保育園、小中学校が集団疎開できる権利を国や自治体が保障することしかない。健康被害が出たときにはもう遅い。子どもたちが安心して暮らし、勉強できる環境を整えるべきだ」
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チェルノブイリでは水晶体混濁や白内障、糖尿病・・・ 子ども保護 最優先に
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