風疹が成人男性に流行している
風疹が成人男性の間で流行しているとして、国立感染症研究所は予防接種などの対策を呼びかけています。
原因ははっきりしませんが、統計からは、京都・大阪・兵庫を中心として流行していることが見て取れます。
NHKニュースでも取り上げられていました。
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妊娠初期の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんに障害が出るおそれがある「風疹」が成人の男性を中心に流行し、国立感染症研究所は、周りの妊娠中の女性に感染が広がるおそれもあるとして、予防接種を受けるなどの対策をとるよう呼びかけています。
風疹は、発熱や発疹、リンパ節が腫れるなどの症状が出る感染症で、患者のせきやくしゃみなどから広がります。
国立感染症研究所によりますと、今月10日までに全国の医療機関から報告された患者の数は330人で、今月に入って急増していて、都道府県別では、兵庫が101人、大阪が85人、東京が37人などとなっています。
患者の8割は男性で、その多くが20代から40代です。
風疹の予防接種は、現在、1歳と小学校入学前の2回行われているほか、予防効果を高めるため、中学1年生と高校3年生にも行われています。しかし、平成6年までは、予防接種の対象が女子中学生に限られていたため、免疫がない成人男性の間で感染が広がっているとみられています。
風疹は、妊娠初期の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんの心臓や耳、目などに障害が出るおそれがあるため、国立感染症研究所は、風疹になったことがない人は予防接種を受けてほしいと呼びかけています。
国立感染症研究所感染症情報センターの多屋馨子室長は「流行の中心になっている20代から40代の男性の周りには妊娠中の女性がいると思うので、風疹を広げないよう、男性も予防接種を受けてほしい」と話しています。
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風疹が成人男性に流行 注意呼びかけ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120620/k10015982601000.html
風疹の発生状況は、グラフにすると次のような右肩上がりのグラフになります。
大阪・兵庫。それから東京で患者数が多くなっています。
成人男性で罹患数が多くなっています。
一方、女性では年齢による偏りは見られません。
男性の20代、30代、40代での件数が多くなっています。
過去に風疹のワクチン接種を受けているかが影響しているようです。
人口比あたりで見た場合、京都・大阪・兵庫での件数が多いようです。
感染症発生動向調査(IDWR)- 2012年6月 – 23週
http://www.nih.go.jp/niid/images/idsc/disease/rubella/2012pdf/rube12-23.pdf
原因が本当に風疹であれば、ワクチン接種で予防することができるはずです。
過去にワクチン接種を受けていない方は、念のため予防接種を受けておくのが無難かもしれません。
そして、今になって風疹が流行しだした原因を、私たちは考えなければなりません。