部屋が寒くなる3つの理由
寒い。
部屋が寒い。暖房を最高にかけても、温度が15℃くらいまでしかあがらない。
去年、当時新築だった賃貸マンションに引越して、最初の感想がこの寒さでした。これは、寒さと戦い続けた結果、人が住める温度→暖房して20度を超えるようになるまでの記録です。まずは、去年のデフォルトの状態を書いてみます。
温まらない部屋、それはどこにでもある1Kの部屋のはずでした…。
暖房が効かない!?
去年もとても寒い冬でした。一日中、上限の30℃で暖房をつけっぱなしにしても、どうにか温度は15℃くらい。仕事から帰ると、だいたい温度は7~8℃くらい。3時間くらい暖房をつけっぱなしにして、ようやく13℃。寝る前に暖房を切ってから寝るのですが、朝起きると部屋の温度が8℃とかになっています。暖房をつけても、家を出るまでにだいたい10℃、寒くて家にいられないので、急いで会社に向かっていました。基本的に家にいるときは最大出力で暖房をつけっぱなしにすることになったので、電気代も大変なことに。部屋に置いていた、いくつかの観葉植物は、まず成長がぴたりととまり、葉っぱがだんだんと枯れて、元気がなくなっていきます。当然自分自身も寒さで体調が悪くなっていきました。仕事に出れば温かいので、極力家でも会社でもできることは会社でやっていたのを覚えています。
最初は暖房の故障かと思って、管理会社をすぐに呼びました。結果は、何も異常はなしとのこと。エアコンのガスも問題ないし、熱風自体も出ているし、故障ではない、とのことでした。なんとかして欲しい、とお願いしましたが、管理会社さんが言うには、他の部屋からも暖房が効かない苦情は来ていない、どうしても嫌なら引っ越してもらうしかない、と。
引っ越す前に住んでいたのは、10年近く住んだ、大井町のボロアパートでしたが、暖房を入れるとすぐに25~26℃になり、シャツ1枚でもかえって暑くなって暖房を切ってしまうことがほとんどでした。多少部屋が広くなったからといって、設備は新築の物、寒くなるはずがない・・・と思って、まずは寒いところ、寒い理由を調べてみることにしました。
管理会社がしていたように、まずは温度計を用意。暖房の風にあてると、だいたい30℃~は出ているようでした。うーん、ここは問題ない…。
窓枠から音が・・・
最初に気づいたのは、窓枠から音がなっていることでした。よく見てみると、窓枠に換気用の通風口らしきものがあり、そこから風の音、外の空気が吹きこんでくるのがわかりました。ここの温度は5℃。まるで外気の温度です。窓は2箇所、他にベランダに通じるガラス扉があり、2箇所の窓の両方から外気が入り込んでいます。住み始めた頃、窓に接する形でベッドを置いていたのですが、朝になるとベッドが恐ろしく冷たくなっており、目覚ましをかけなくとも寒さで目が覚める、というか、寝たら死ぬんじゃないか的な寒さがありました。まあ、もちろん死んでないですが、駄目だこいつ、はやくなんとかしないと・・・的なヤバさがありました。
窓から冷える!
冷気が吹き込む窓枠に加えて、3箇所ある大きな窓ガラス、これも恐ろしく冷たくなっていました。窓枠近くの温度は7℃。天然の冷蔵庫です・・・というか外気、ここは家の中なのですが、という。窓、ガラス面が多いほど、熱が逃げる領域が広くなってしまうようです。
床が冷たい!
部屋の上の方はだいたい15℃、床のほうにいくほど温度が下がっていくことに気づきました。床は新築の、木目の綺麗なフローリング。しかしこれも冷たい!素足でいると、足元からどんどん体温が奪われて、すぐにベッドに避難することに。測ってみると、床近くも7℃。厚手の靴下を履いても寒いので、ハンズでふわふわなスリッパを購入。おかげで、部屋にいるときは、寝る瞬間まで重装備でいることに。
キッチンから吹く風
1Kの部屋ではあるのですが、キッチンゾーンと生活空間に仕切りがないせいか、なんとなく風が吹いているように感じました。
部屋の温度が14℃のとき、キッチンは11℃。明らかに何かが違う。
最初は暖房から遠くなるせいかと思ったのですが、なんだかキッチンの換気扇から風が入ってくるような。これも気のせいではありませんでした。
確かに風が吹いてくる!ガスコンロに換気扇はついていますが、つけていないのに、モーターが自動的に動いています。なぜ…?
そこには、3つの理由がありました。それは・・・
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角部屋であること
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1階が空洞(ガレージ)であること
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24時間換気されていること
原因その1、角部屋であること
角部屋の部屋と、そうでない部屋、どちらかがいいですか?と聞かれたら、大半の人が角部屋と答えるのではないでしょうか。もちろん自分もそうでした。特に、ギターで音を出したい都合、両隣が部屋より、音をあまり気にしなくていい角部屋が望ましいと考えていました。
しかし、これは寒さの上では誤りです。角部屋は、2方向(場合によっては3方向)に部屋がありません。隣に部屋があれば、そこがある程度の熱量を維持するので熱が逃げませんが、壁、特に窓が広くとられている場合、そこから熱が逃げていきます。前に住んでいたボロアパートは、左右に部屋があったので、熱はどちらにも逃げなかったのでしょう。ちなみに、北国や雪国は、最初から冷気を前提として、サッシが二重化されていたり、窓枠+シャッターがついている場合がほとんどです。中途半端に温かい地方で、しかも賃貸住宅の場合、そういった設備は充実していないので、窓から冷気に晒されることになります。
原因その2、 1Fが空洞(今回の場合、ガレージ)であること
これは最もよくないらしいです。ガレージは、吹きさらしの風に晒されています。コンクリートを常に外気まで冷やし、その冷気が確実に床に伝わってきます。これは特に北国、雪国では死活問題で、引っ越すときには絶対に避けたい条件になるそうです。特に意識しなかったところだけに、これは本当に盲点でした。
前に住んでいたボロアパートは、1Fだったため、下から熱が逃げることは基本的にはなかったと思います。ちなみに、最上階も、夏は暑く冬は寒い部屋になりやすいのだとか。直射日光で屋根から熱され、冬は熱が上に逃げてしまうとか。上下左右に部屋があるのが一番なんですかね。
原因その3、24時間換気されていること
これは、部屋の設備によるもの、となります。今回住んだ部屋が24時間換気システムが作動している部屋だったので、換気が動いている限りは常に外気が取り込まれていく、というのが真相でした。前の部屋は、換気はお風呂場にあるのみだったので、部屋の温度がそこから逃げるということはなかったのでしょう。
今回は、特に、お風呂場の乾燥機能を使うと、強力に外気を取り込みだし、窓枠の風切音の原因になっているのもありました。また、換気システムが作動している間は、キッチンの換気も作動して、空気が循環する流れを作っているようです。確かに、空気が淀むことはなく、引っ越してから空気が悪いから喚起しよう、という必要性は全く感じないのですが、寒さで頭痛がしだすほどなので、これもやはり、何か対策が必要でした。
お風呂場の乾燥機能は作動させなくとも、通常の換気だけで十分綺麗に乾くようだったので、乾燥機能は作動させないことにしました。ちなみに、乾燥機能を作動させていくと、暖房をつけていても部屋の温度が下がっていきます。さすが新築、無駄に高機能・・・通常の換気だと、だいたい暖房と釣り合うようです。そんな全力で換気しなくとも・・・