スマホからガラケーに変更するたったひとつの理由
突然ですが、長年使用していたDocomoからAUにMNPし、スマホからガラケーに機種変更しました。
一時期話題になったキャッシュバックを狙った…というわけではなく、月々の通信維持費のコストの見直しを図ったことがきっかけになります。
今まではスマートフォン、Xperia arcを昨年から使用していましたが、まったく通話していなかったとしても、私の場合、こんな感じで費用が発生していました。
基本使用料:934円
・FOMAタイプSS_バリュー
・ファミ割MAX50/ひとりでも割50
内訳:1,864円-930円=934円
通話料・通信料:0円
・FOMA通話料
・2ヶ月くりこし適用額
内訳:680円-680円=0円
パケット定額料等:5,700円
・パケ・ホーダイダブル2定額料
※3,349,823パケット…!
その他ご利用料金等:199円
・SPモード
・ケータイ補償380
・ゆうゆうコール
・月々サポート適用額
・ユニバーサルサービス料
内訳:300円+380円+180円-666円+5円=199円
消費税:341円
合計:7,174円
多少の金額の多寡はあれど、ほとんど通話せず、通信だけしているユーザは非常に多いのではないでしょうか。
以前はWiMaxのモバイルWiFiを持ち歩いていたのですが、ちょっと通信したい時にモバイルWiFiをオンにして通信を…というのが面倒で、普通にスマホで通信するようになっていました。
最初は、どうにかしてこの通信料を圧縮できないかと考えました。スマートフォンを使用する限り、パケホーダイなどの定額制パケットプラン契約は基本的には必須です。
スマートフォンは、油断をすると勝手にアプリが通信や同期をはじめてしまい、結局のところ契約期間中、パケ・ホーダイダブルの上限まで達しない月はありませんでした。
そうかといって、『データ通信を有効にする』のチェックを外してスマホの通信を遮断すると、SPモードメールも受け取れなくなってしまいます。
どうにかならないかと思って、ドコモのサービス窓口に問い合わせてみました。
*『スマートフォンで、スマートフォンの端末としての機能だけを使いたいです』
ド『はい』
*『だけど、アプリやOSがいろいろ通信をはじめちゃうので、外部通信を全て無効にしたいです』
ド『はい』
*『でも、メールはいつでも受信できるようにしたいです』
ド『なるほど』
*『そういうことってできますか?』
ド『できないです…』
ド『アプリの通信を止めると、メールも止まっちゃいます。WiFiが有効なときだけ、メールを受信することはできますが…』
*『それはちょっと…』
基本、スマートフォンの通信とメールはセットであって、アプリの通信を止めた上でメールだけを有効にすることはできないよ、というのがドコモからの回答でした。
結論として、スマートフォンを使用し続ける限り、通信料の圧縮は難しい、ということになります。
※勿論、ドコモの月々サポートをうまく使って…という裏技がないわけではありませんが。
ドコモからの請求書を見る度に思っていたことが1つあります。
それは自分は、月々の通信料に見合うだけの価値をこのスマートフォンで創出できているのか?ということです。
月々の通信料は、税込でおよそ6,000円。その通信の中で、自分が用途を思い返せるものがどれだけあるかを考えてみました。
列挙すると、次のようなものです。
・Google系メールやスケジュールの同期
・ニュース集め
・相場情報確認
・天気予報
・Twitterを眺めること
・電車の時間確認
・目的のないWeb閲覧など
…この費用に対し、いくらの値段をつけるのが妥当でしょうか。
目的のないWeb閲覧などは、時間あたりの損失、できたはずのことの機会損失を考えてもいいくらいです。
それは、少なくとも私にとっては、通信料に見合った価値を提供しているとはとても言えないものです。
人によっては移動時間での情報の収拾と整理で仕事の効率を数倍にしているような人もいると思います。
しかし、例えば電車の中で揃ってスマートフォン、iPhoneを取り出している人、その大部分は、私と同じように、『なんとなく』通信し、『なんとなく』パケット定額分を毎月支払っているのではないでしょうか。
通信費を毎月6,000円節約する代わりに、月に1冊の参考書や、興味のある分野の雑誌、なんなら毎週文庫本を買ったり、単純に6,000円分美味しい物を食べたりするほうが有意義ではないでしょうか?
単純に貯金したとしても、年間72,000円違ってきます。年に2回ちょっとした旅行に行けるレベルのまとまった額になります。
そう思った時、スマートフォンからガラケー、という選択肢が発生しました。
スマートフォンを使い続ける限りは、パケット定額プランとは切っても切り離せないものだからです。
ドコモからAUへとMNPをしたのは、同じキャリアで、じゃあガラケーに変えようか、とした時、数万円の機種変更費用が必要になるからです。
さらにMNPの場合、店舗によってはキャッシュバックなどの特典があったり、端末代が無料になったりします。
AUのiPhone4Sは非常に魅力的でしたが、今回の目的を思い返し、泣く泣く諦めました。
今手元にあるのは、昨年のAU携帯、SONY製端末のガラケー、URBANO AFFAREです。
機種変更後の携帯料金は次のようになります。
基本使用料:780円
・プランEシンプル
通話料・通信料:0円(無料通話なし)
※基本的にほとんど通話しない方針。
パケット定額料等:0円
・パケットプランなし(上限4,410円)
※パケット通信の発生する機能は使用しない方針。
※メールのパケット通信は無制限。
その他ご利用料金等:320円
・EZWINコース
・ユニバーサルサービス料
内訳:315円+5円=320円
合計:1100円
パケットを使用する機能は使用しないので、通話さえしなければ本当にこの金額におさまります。
スマートフォンとガラケーの費用差は実に月々6,000円。
一部の機能が使えなくなるのは多少痛いところもありますが、その機能に毎月6,000円払うほどではありません。
さらに、スマートフォンの暇つぶし的なWeb閲覧、時間の無駄遣いは確実になくなります。
そして旧端末を持ち歩けば、移動中通信こそできないもののスマートフォンの端末としての機能(音楽プレイヤーや、録音、カメラや動画撮影)は継続して使用可能です。
アプリのダウンロードや更新に関しては、自宅の無線LAN経由で問題ありません。
スマートフォンを契約される方は是非一度、実は自分が必要としていない、必須ではない通信を行なっている可能性について、少しだけ思いを巡らせてみるといいかもしれません。
スマートフォンにすることで実は時間もお金も無駄にしていた、ということがないようにしたいものです。
もし仮に、スマートフォンの通信を必要なものだけ通すことができるようなパケットファイアウォール的なソフトウェアがあれば、安心してスマートフォンにすることができます。
iPhoneでもAndroidでも、そういうソフトウェアを作れば、かなりのヒットアプリになるような気がするのですが、どうでしょうね。
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Comments
Comment from 名無し
Time 2012年10月21日 at 11:04 PM
ドコモのスマホでも、月々5円運用できるんだが・・・・。
そういう自分はFomaのN-02CとXiのデータフラットで、データ通信し放題、2台のコストは2000円以下です。
Comment from 匿名
Time 2013年4月17日 at 11:56 PM
私は今まで一度もスマホの必要性を感じたことがなく今日に至っています。が本当に電車で周りを見るとスマホだらけでガラケー出す気になれないです。でも自分のガラケーは好きですし多分機種変もガラケーにしたいと思っていますが、店頭にはガラケーが少なすぎ。これはすべてソフトバンクが日本のマーケットを支配しようと企み、いつしか日本人がスマホ=よい携帯と勘違いしてしまったのではないでしょうか。ドコモはiモードという超画期的日本独自のインターネットメールを生み出しそのままですべて良かったのに後発のソフトバンクが利益の為にドコモを潰しにかかって今や国民から高いお金を支払わせているのではないでしょうか。私は本当にユーザーの不満や悩みを聞こうとしないソフトバンクが全くおかしいと思います。もちろん高くても便利なスマホが好きな人はいるでしょうから、それはそれでいいのです。ただ従来型ガラケーを好む国民もけっこういるんだ。という事実を知っておくべきであると思います。需要があるなら店頭にはそれなりの種類を用意しておいてほしいと強く願います。
Comment from その通りですね
Time 2012年10月20日 at 12:47 PM
突然失礼いたします。私も、今現在のSB iPhone4から、auかDOCOMOのガラケーにMNPで変更しようと考えています。2年縛りが来月切れるので、ようやく、通信費が圧縮できます。データ通信は、DTIの490円/月を使用しています。かなり遅いですが、メールと時々必要になる仕事のファイル(1MB以下)のやり取りには、十分間に合っています。
珍しく、同じ意見の方をお見かけしたので、突然ですが、コメントさせていただきました。