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軽井沢にスキー 一人旅編

2011-02-21 | Ski | By: sorakuma


旅は道連れ編。
今回の一人旅で、思いの他たくさんの人と話す機会がありました。

まず最初は、東京駅で出会った大学生でした。

今回の旅行は水曜日に計画してその日に予約、その日のうちにスキー一式を発送、土曜に出発という突発的なものだったので、指定席がとれず、朝の東京駅で自由席の列にならぶことにしました。
新幹線の自由席は、先発用の列と後発用の列が分かれています。次の列車は東北へ向かう『やまびこ』。7時52分の『あさま』に乗るために、後発用と書かれた列に並びます。
そのまま待ち続けること30分ほど。『やまびこ』が発車しても、先発の列は全然乗り込んでいないのです。そこではじめて、あれ、おかしいぞ?と気づきました。

今自分は後発の列に並んでいて、自分が乗りたい『あさま』は今は先発の列。30分以上並んで、今から後ろに並び直すのか…と思った矢先のことでした。二つ後ろに並んでいた大学生(大学生なのは後で聞きました)が声をあげたのです。『これはおかしい!』と。自分も内心そう思っていたものの、具体的なアクションは何も起こせずにいました。自分と、その大学生と、その間にいたもう一人でちょっと軽く相談。『これってあさまの列だったよね?』『そのつもりだったんだけど…もしかしたら違うのかも。…困りました』『こんなに並んだのに並び直さないといけないのはおかしい!』、となり、その大学生が自分の横の先発列に並んでいた男性に、交渉を持ちかけます。内心、アグレッシブだなーと思いつつ、同じ境遇の自分も間にはいって状況の説明。結果、3人とも列に入れてもらえることになりました。『話してよかった!』『ずっと並んでたの覚えていてくれてよかった』なんてことを話しつつ、『あさま』が到着。長時間待った甲斐もあり、自由席に座ることができました。

せっかくなので、そのまま隣に座って、目的地まで話をすることにしました。お互い一人だったので、話しやすかったのもあります。
相手は、東北のとある大学の大学生。東京を経由して実家のある長野に帰る途中でした。ゆくゆくはとある公務員試験を受けるため、ひとまず就職活動はせずに院をめざすつもりだそうです。周囲の就職活動に関する話から、面接の志望理由に関する話について、こちらも少ない社会人経験から考えていることを返したりしつつ、お互いのことを話し合っていきました。

大学生視点だと、面接での志望動機の回答は、難しい話になるようです。実際、働きたいわけではないのに、志望動機を答えるのは確かに難しいものです。仲間内で本音ベースで聞いてみると、安定した収入がほしい、というのが最大の理由らしいのですが、本人はその回答に納得がいっていないようでした。それについては、自分なりに答えを返してみました。

いくつかの企業の中からその会社を選ぶのは、その会社でできる何かがあること。特に、今の自分がこういうことをやろうとしていて、それを続けた結果、例えば3年後にはこうなっていたいということ。そんなことを説明すればいいんじゃないかという感じです。
就職活動は、あくまで通過点であり、それがゴールではないことを理解出来ていない学生さんは、もしかしたら多いのかもしれません。

『今あなたはどんな努力をしていて、それは3年後、5年後には目標の実現のために、どんな成果をあげていますか?』というのは、社会人である自分自身にとっても、常に考えなければならないテーマでもあります。今自分が何をしようとしていて、どんな目標に向かっているのか。そんなことをはっきりとしたビジョンをもって答えられる学生がいて、それがその企業にとってもプラスになるものであれば、そんな人材を企業は放っておかないと自分は思います。

この大学生は、ちょっとびっくりするようなエピソードをいくつか持っていました。まずは大学の同学部全員と友達になっていること。以前船旅をしたとき、船上の全員と話をして、知り合いになったこと。言葉にすると簡単ですが、どちらもそう簡単なものではありません。集団に知り合いがいれば、特定の誰かと話してしまいがちです。それを、全員と友達になる、全員と話をするのは、実はかなり難しいことです。

社交性が高く、どんな人とでも繋がってハブ的存在になる、なれるということは、稀有な才能でもあります。知り合いに何人かそういう人がいますが、彼らは誰とでも話し、自分を介して人と人をどんどんつなげて、自分はその中心の、なくてはならない存在となっていきます。この大学生は、まさにそんなタイプの人材でした。

将来は公務員志望、とのことだったのですが、いくつかの選択肢のうちの一つのとして、社交性が必要で、人とつながるような職業、例えば英語を使うとか-はどうか、という提案をしてみました。
大学生は、英語に関しては、昔好きだったのだけど、受験英語で嫌いになってしまったのだとか。話してみたいんですけれどね、みたいなことをいっていました。

これもよくある勘違いかもしれませんが、受験英語と英会話、英語が通じることは全く別物です。例えば外国人が話す、ちょっと文法の間違った日本語でも、日本人のほとんどは彼らが何を言いたいか理解できます。これど同じことが英語に関しても言えます。特に、これだけ社交性が高い人物であれば、英語を話せる外国人の友達を一人作った段階で、英会話はたちどころに克服できるかもしれません。
今英語ができないというだけで、英語方面の可能性を自分で閉ざしてしまうのはもったいないと伝えました。

特異なきっかけがあったにせよ、知らず知らずのうちに、全くの他人、全然見ず知らずであった自分と、出会ってすぐに1時間近く話し込むのは初めての経験でした。気がついたら軽井沢だったので、名前も連絡先もわからず終いだったのは残念でしたが、またいつかどこかで会ってみたいものです。

自分にとって当然で、至極ありきたりに思える内容であっても、それを必要としている誰かがいて、それがその誰かの役に立つ、というのはとても新鮮な体験でした。こうして文字を書き続けることも、どこかで誰かにとって意味が出てくればいいなあとか思ったりもします。

とにかく、こんな大学生に出会って、軽井沢スキー一人旅のもうひとつのテーマが決まりました。知らない人にどんどん話しかけてみよう、というものです。

特に話しかけやすいスキー場のリフトの他、リフト券売り場や、スキー検定でも、いろんな人と話しました。

東京都スキー連盟の委員会役員の方にも出会いました。
ちょうと、20日にマスターズ技術コンテストという大会が開催されることもあり、その運営準備にあたられていたようです。マスターズ技術コンテストは、スキーのクラウンや、指導員が参加する大会で、全体で3回開催され、総合的な順位を競うもの、というのもそのとき伺いました。
使っている板(ちょっと短い。140センチ)について話したときに、名刺を頂き、私の名前を出せば安くしてくれるからと、アルペンの店員さんを紹介して頂いたりもしました。

他にも、20日に開催される大会の関連で、パラレルコースのゲレンデは、ひとりで来ている大会参加者が何人もいました。その人達の何人かとも話し、今回開かれる大会についてや検定に関する話、技術、板に関する話などいろいろ伺うことが出来ました。

検定受験者同士(検定を受けるに当たりゼッケンをもらうのでわかる)でも、最近のスキー板について教わったり、3級ってどうなの?といった話を伺ったりもしました。
※検定自体が去年大きくルールが変わり、例えば3級では以前なかった小回りが追加され、幾分難しくなったとのことでした。

最初、一人だと練習ばかりで飽きてしまうのでは?という懸念もあったのですが、蓋をあけてみれば、非常に充実した時間を過ごすことができました。
なにより、話しかければ、意外と誰でも普通に話してくれる、という意識の改革は大きかったです。これも、社交性が高い人にとっては特に目新しくもない至極当然のことなのだと思いますが、少なくとも昨日までの自分にはそうではありませんでした。

一人旅をして、知らない誰かに直接接することで、いろいろな人からいろいろな話をいただき、知識としても考え方としても得るものがとても大きな旅となりました。
スキーの一人旅は今後も続けますが、スキーシーズンオフになっても、ふらっと旅に出るのは少しクセになりそうです。

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