sorakuma

そらくま。

Skip to: Content | Sidebar | Footer

政府発表の23000倍以上のプルトニウムが放出されている可能性(修正・追記)

2011-08-30 | 震災・原発 | By: sorakuma

8/31 20:00追記
※ Plutonium-239の生成比率について、
名古屋大学の遠藤氏によるベータ崩壊の計算式を追加しました。
およそ2000万ベクレルが正しいようです。

8/30 12:00追記
※ Plutonium-239の生成比率について、
情報元サイトに計算式の誤りを指摘するコメントがあがっていました。
76兆ベクレルのNeptunium-239は、およそ20日間経過後におよそ2100万ベクレルのPlutonium-239になる、というものです。

政府発表の23000倍、76兆ベクレルものプルトニウムが、福島原発から放出されている…そんな衝撃的なニュースがありました。

Report: 76 trillion becquerels of Plutonium-239 released from Fukushima — 23,000 times higher than previously announced

そもそもの情報元になっているのは、NISA、つまり日本の原子力安全・保安院です。
以前、6月6日の原子力安全・保安院の発表では、プルトニウムの放出量について、下記のように報告しています。
Plutonium-239: 3.2億ベクレル
Neptunium-239: 76兆ベクレル
解析で対象とした期間での大気中への放射性物質の放出量の試算値(Bq)(PDF)

8月29日の原子力安全・保安院の会見では、森山氏は、Neptunium-239は、
ベータ崩壊を起こすと、1:1の割合でPlutonium-239で生成されると言及しています。
NISA Mentions “Neptunium-239” in August 29 Press Conference

8/30 15:00追記—-
その後、森山氏は『ベータ崩壊を起こすと、1:1の割合でPlutonium-239で生成される』という
発言が誤りだったと訂正のコメントを出しているようです。


Plutonium-239が24000年かけて半減期を起こすのに対して、
Neptunium-239の半減期はわずか2.4日。
森山氏の発言が正しいなら、
Plutonium-239の総放出量は3.2億ベクレルどころではなく、
76兆ベクレルのNeptunium-239が全てPlutonium-239となります。
原子力資料情報室(CNIC) プルトニウム-239(239Pu)の項参照

日本政府や東電が過去に、原発事故を意図的に過小評価しようとしていたことを考えれば、
プルトニウムの放出量を実際より少なく報告していることは十分考えられる内容です。

ネプツニウム239は、既に福島の飯舘村の土壌などから検出されているという情報があります。
プルトニウムについても同様に拡散していると考えるのが妥当な判断に思えます。

Neptunium-239 Detected from Soil in Iitate-mura in Fukushima???

プルトニウム239は、ほんの少し肺に入っただけでも肺がんを引き起こすと言われている非常に危険な放射線核種です。
事態は、私たちが知らされている以上に深刻かつ危険な状態となっているのかもしれません。

いずれにしろ、プルトニウムやストロンチウムといった、危険性が高いと考えられる放射線核種について、政府は正しい情報を公開すべきです。大気や地表、海洋への拡散、その影響範囲など、今まさに生命や生活を脅かされているかもしれない私たちに説明する義務があると考えます。

8/30 15:00追記—-
今は削除されてしまっているようですが、サイトの元記事に記載されていた計算式は

下記のような内容でした。
本内容について、ベータ崩壊時の壊変率について専門の方のコメントが、近々出るはずです。

7,6 X 10^13 means about 0,009kg = 9g Np239
After 20 days there are 20,765,677 Bq Pu239. That means about another 20 MegaBq!
Here is the formular:
Bq = m/ma * Na/t(1/2) * ln(2)
m = weight of the released stuff
ma = weight of the atom (Np239, Pu239, etc.)
Na = Avogadro
t(1/2) = half life of the element

8/31 20:00追記—-
名古屋大学の遠藤氏によるベータ崩壊の計算式


2000万ベクレル程が正しい計算式であるとして公開されていました。
76兆ベクレルという途方も無い数字から考えれば良かったのですが、正直感覚が麻痺してしまっており、これが所謂『安全な、問題のない』数値なのかは判断できません…。

間違いないのは、人間の一生からすると恒久、半減期を迎えるのにすら24000年かかるような、そんな放射能が、そこに存在しているという事実だけです。

Related Posts:

Write a comment





*