高さ1m・0.5m計測を中心とした放射線量マップ
国・自治体による高さ1m・0.5m計測を中心とした放射線量マップ
今まで計測されていた各自治体の放射線量マップが、地上20メートルでの計測であったり、ビルの屋上からの計測であったりして、実際の生活圏である地上の放射線量と乖離があったことが以前ニュースになりました。そのことが公になり、あらためて地上1メートル、0.5メートルにて再計測したデータを可視化したものが公開されていたので、紹介致します。
関東地方の線量としてみると、このようになります。
データは6月時点のものですが、ホットスポットとなる位置にさほどずれはないと思われます。
関東地方では特に、茨城県や千葉県の一部で高い放射線量が計測されています。
同じ県内であっても、場所によりかなりの濃淡があります。
柏のとある高級住宅地で50,000ベクレルの異常値を記録した(ゲンダイ)、という記事が取り上げられている通り、チェルノブイリであれば強制移住クラスの放射能汚染地域となってしまっている場所もあるようです。
柏市周辺の放射線量が特に高い理由としては、下記の記事が参考になります。
3/21 守谷市・柏市周辺を汚染した放射能プルームについて
3月15日の3号機の爆発の後、関東地方にプルトニウムを含む大量の放射性物質が撒き散らされました。遅れて21日、15日に発生した大量の放射性物質を核とした雨雲からの降雨があったのが、取手や柏でした。
これにより、これらの地域の一部は極めて放射線量の高いホットスポットとなってしまっています。
これら、空間線量による放射線量の高い地域と、飲食物などによる内部被曝は別で計算しなければなりません。ホットスポット外の地域でも、これだけ広範な地域での汚染が広がった今では、安全な食物を摂取する方が難しいと思われます。
放射線量に関する報道は十分にされておらず、知らず知らずのうちに収束したものと思いがちですが、状況は全く改善されないまま放射性物質が堆積し続けているというのが現状です。
国家が率先して避難指示をだすことは現実的に難しく、今後おそらくはないでしょうが、日本で暮らす限り、慎重に状況を見極め、個人レベルで可能な安全対策をとりましょう。
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