放射線センサー『シンチレックス』は今月発売?[更新]
京都大学、中村秀仁助教が開発した、放射線に反応して光を放つ『シンチレックス』を紹介致します。
従来の放射線検知機器に比べて、コストを1/10に圧縮できるばかりか、α線、β線、γ線それぞれの放射線も検知可能であることが特長で、特に内部被曝の恐れのある食品の流通において威力を発揮することを期待されています。
「シンチレックス」は、共同開発を行った帝人化成株式会社より2011年9月に発売予定とのことです。
シンチレックスの詳細については、京都大学のニュースリリースのページが充実しています。
産学官連携により、革新的な放射線蛍光プラスチック(商標名「シンチレックス」申請中)の開発に成功~安価で高性能な放射線検出器の製造に大きく前進~
α線、β線、γ線を検出することができるということなのですが、素人考えですが、自然界に多数存在する自然放射線についてももしかしたら反応してしまうかもしれません。
それでも、極めて危険な量の放射線が検出される=普通に考えれば、危険な人工放射線、ということになりますので、スーパーや小売店などで、うっかり産地のPOPを付け間違えてしまいました、的なミスがあったとしても、消費者側で気づいて回避することができるかもしれません。
本来、放射線の危険は隠すものではなく、こうして目に見える形で安全を保証することで、消費者側も安心して購入することができるはずです。
私個人としては、政府や地方自治体が自主的に発表している検査結果は信じたいところです。
ですが、公的な検査では放射能が検出されていないのにもかかわらず、抜き打ちで検査したら高い放射性セシウムを検出した=放射性廃棄物だった、というのは非常に回避したいところです。大人と比較して感受性が数倍と言われる子供を持つ親であれば、一層そのように感じられると思います。
このような、安価に放射性反応の検査ができるツールが出回ることによって、逆に福島などの農作物の安全性が保証され、『ああ、本当に風評被害だったんだね、避けなくてもいいんだね』と納得できる、そんな未来が来れば素晴らしいと思います。
『シンチレックス』が市販されたら、是非購入して自分の目で確かめたいと思います。
追記—-
放射能を見れる! シンチレックス商品化をもっと騒いで欲しい
『シンチレックス』について、こちらのサイトが非常に充実していました。
さらに、製品担当者に直接インタビューした記事も紹介されています。
シンチレックス担当者の方とお話ができました。
…どうも、今回発売されるのは、センサーとしての発売であり、一般へ市販されるものではないようです。
ただ、それでも一般向けに、記事にあったような携帯カード型のタイプについても触れられていたので、9月でないにしろ、いずれ市販されることは間違いなさそうです。
特殊な業界団体からの圧力で、販売が先延ばしに…などということがないといいのですが、いずれにしろ期待して続報を待ちたいと思います。
9/9追記—-
帝人化成:放射線で光るプラスチック発売
帝人化成によると、「シンチレックス」の9月下旬に発売が確定したようです!
Related Posts:
Comments
Comment from sorakuma
Time 2011年9月7日 at 6:29 PM
ご連絡有難うございます。
転載やリンクなど、お役に立てる内容がありましたら
是非宜しくお願い致します。
私もプリンは大好きです。
Comment from プリン大好き
Time 2011年9月7日 at 12:41 PM
情報をありがとうございます。
一部転載とリンクさせていただいても宜しいでしょうか。