福島県郡山市:ホールボディカウンタ-を導入
国と行政が思考停止に陥る中、地方行政では市民や子どもを守るために、様々な施策が取られ始めました。
7日、福島県郡山市で、子どもたちや市民を守るために、ホールボディカウンタ-の導入や甲状腺検査を行うための超音波検査機を導入する運びとなったことを紹介致します。
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ホールボディカウンターの導入について
まず、ホールボディカウンターについてでありますが、本市では、体内に存在する放射能量を市民の皆様が正確に把握することを通して、市民の皆様の不安を解消し、今後の健康管理につなげることを目的に、ホールボディカウンターを導入するとともに、放射線による影響を受けやすい子どもたちの健康を長期的に見守る観点から、子どもの甲状腺検査を実施することといたします。
この設置場所は、医療介護病院の中に(仮称)郡山市放射線健康管理センターとして発足させたいと思っております。
また、体内被曝を検査するためのホールボディカウンターを2台及び子どもの甲状腺検査を行うための超音波検査機器1台を設置する計画であります。
なお、運用方法等詳細につきましては、今後検討していく考えであります。
【資料】ホールボディカウンター等の導入について(PDF:53KB)
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先日、福島県白河市や南相馬市でも、子どもたちを内部被曝から守るため、学校給食に独自の基準を適用することが別のblogにて紹介されていました。
住民の意思によって、福島県の学校給食が変わった|カレイドスコープ
今後も被曝から守るための自発的な試みは各地方行政の間で活発になっていくと思われます。
こういう事態に陥ったとき、やはり必要なのは予算が立つかどうかです。福島県では、90億円にものぼると言われる義援金を日本赤十字社に返還したというニュースが先日ありました。
その中には、事故を過小評価したいという思いももしかしたらあるのかもしれません。
ですが、それでは福島県に今生活している人々を守ることができません。
こうした試みが正しく評価され、県や国の支援のもと、適切に運用されることを切に願います。