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日本の核廃棄物は何処へ行くか

2011-09-09 | 震災・原発 | By: sorakuma


5月時点のG8にて、フランスのフィヨン首相が菅直人前首相に対して、福島第一原発の核廃棄物(=使用済み核燃料)をフランスに持ち帰る提案をしていたことが8日、ニュースになっていました。

仏首相が使用済み核燃料持ち帰り提案 アレバCEO、会見で明かす日本経済新聞

記事を一部引用すると次のような内容です。
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都内で記者会見したウルセル氏によると、フィヨン首相は「仏政府とアレバは使用済み核燃料処理の専門能力を持っている」と伝えた。アレバも福島第1原発1~4号機の使用済み核燃料プールから燃料を回収する計画について「しかるべき時が来たら実施したいと東電に伝えた」という。
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ただし、9月現在では日本政府や東電との間で「具体的な議論は起きていない」とのことであり、進捗があるかどうかは不明です。


これを読んで、おお!とも思ったのですが、フランスのアレバ社については、直近でこのようなニュースがありました。

スイスの核廃棄物、20年後どうするのかswissinfo.ch
内容を一言で言うと、フランスのアレバ社は、使用済み核燃料の96%を再処理している、とうたいながら、実際はその1/10しかリサイクルしておらず、残りをシベリアに非合法に送っていた事実がグリーンピースによって明らかになった、というものです。

元記事一分転載すると、スイスでは今後、数十万トンにのぼると言われる核廃棄物を次のような形で保管し、封印するとのことです。

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一つの処理方法に到達

連邦工科大学ローザンヌ校の博士課程を修了したアレッシオ・フェラーリ氏は政治とは無関係の科学者。同校の地殻力学研究所(LMS)で、使用済み核燃料などの核廃棄物を地下水や周囲の環境と接触させず地下の地層中にいかに貯蔵するかを研究している。こうした国内での貯蔵方法をスイスは隣国と同様に選択した。

ヨーロッパでは過去4、5年間に、この分野の研究がかなり進み、フェラーリ氏によれば、「優れた研究所に恵まれたお蔭で成果が上がり、現在、地殻が周囲の条件の変化にどう反応するかを高いレベルで理解できるようになった。また一般市民も研究を支援し、ようやく(核廃棄物の)一つの処理方法に到達できたと考えている」

何重もの封じ込め

リサイクルが不可能になった核廃棄物は、まずガラス個体化される(使用済み燃料から分離される高レベル放射性液を、高温で加熱して水分を蒸発させガラス化すること)。それをある型の容器に入れ封じ込める。

しかし、この容器中の放射性廃棄物は放射線を出し続け、数世紀にわたり150度の熱を放出。完全冷却には1万年から10万年かかると言われている。そのため、放射線が容器に穴を開けないという保証はどこにもない。

そのため第2の遮断を行うのが、この容器を包むステンレス製のコンテナだ。しかし、厚さ数十センチメートルのステンレスさえ、放射線を絶対に外部に放出しないという保証はない。

またさらに、外部からの「攻撃」も考慮しなくてはならない。特に地下水は長期的にはステンレスを腐食させる可能性がある。コンテナを封じ込める岩石は基本的には水を浸透させないため腐食に対し安全とされているが、未来の世代のことを想うとき、科学者は第3番目の遮断として、粘土の一種であるベントナイトを岩石とコンテナの間に設置しようと考えた。

「トンネルの奥にコンテナを貯蔵して終了というように簡単にはいかない。岩石とコンテナとの間に緩衝材が必要だ。ベントナイトは、それ自身の体積の4、5倍の水分を吸収するという、非常に特殊な性質を持った素材。さらに一度水分を飽和状態になるまで吸収すると、その後水分に対し耐侵入性を発揮する」とフェラーリ氏は説明する。

どこに貯蔵されるのか?

そこで地殻力学研究所が現在行っているのが、このベントナイトのさまざまな性質の調査で、例えば浸透性、耐熱性、またコンテナの8~26トンの重量に耐えられるかなどだ。

またもう一つの研究が、ジュラ州のモン・テリ(Mont
Terri)とグリムゼル(Grimsel)の山腹で、政府と学界による共同プロジェクトによって連邦エネルギー局(BFE/OFEN)の指導の下に進められている。

しかし、このジュラ州の地下300メートルにあるトンネルがスイスの永久の「核廃棄物のゴミ箱」になるわけではない。実際のところ、この地域に核廃棄物を貯蔵することは禁止されている。従って、ここは単に研究用に使われているということになる。

では、核廃棄物貯蔵所はどこになるのか?フェラーリ氏によれば、「この地域と同じ地殻条件の場所はスイス全国到る所にある。今は純粋に研究を重ねているだけだ」。

永久の時間の半分まで続く核廃棄物

しかし以上のように研究は進んでいるものの、今日テストされたものが、「永久の時間の半分」という気の遠くなるような間にわたり放射線を出し続けるものに対し、いったい本当に有効なのだろうか?

フェラーリ氏自身もその辺りは察知しており、「実験室で研究するものは最高で数年の有効性しかない。しかし岩石は、地質学的観点からすれば1万年の有効性(安定性)があるといわれる。さらに核廃棄物の貯蔵場所には特に安定した地殻を選ぶつもりだ。緩衝材のベントナイトに関しては、数学的モデルによって(その有効性を)演繹する予定だ」と話す。

こうした計算や場所の選択において、研究者がミスを犯さないことを祈りたい・・・なぜならスイスでは一度核廃棄物貯蔵のトンネルに蓋をすれば、その後二度とこれに触れることはないといわれているからだ。
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引用終わり

フランスはEUで最も有力な核先進国の一つでもあります。
そのフランスにおいても、実際のところ核燃料を再処理することができず、大陸の広大な国土に廃棄している…というグリーンピースの告発の内容が事実であるなら、国土の狭い日本においてはなお絶望的な内容であると考えます。

日本の核再処理といえば、六ケ所村です。

使用済み核燃料を再処理する…というと聞こえはいいのですが、甚大な量の放射能汚染が広がることが懸念されており、六ヶ所村核燃料再処理事業反対運動として発展しています。

六ヶ所村核燃料再処理事業反対運動

そこで指摘されている数々の問題点を考えたとき、日本で今後核再処理を行うことは現実的ではないように思えます。日本においてのみならず、核先進国のフランスや、世界においてももしそうであるなら、現在も世界中の原子炉で生成され続ける核廃棄物の行き先がどうなるのか。
世界でも有数の地震国であり、人口が密集し、国土の限られた日本で核廃棄物をどうするのか、真剣に議論しなければなりません。

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