終わらない悪夢 放射性廃棄物はどこへ
廃棄物処理の現状について問う『放射性廃棄物 原子力の終わらない悪夢』を紹介します。
地球温暖化対策などを背景に、原子力発電所の建設が世界各地で進むなか、”核のゴミ”といわれる放射性廃棄物の処理は、どれほど進展してきたのでしょうか。フランスの取材クルーが科学者らとともに、フランス、アメリカ、ロシアの原発や再処理施設を訪問。核廃棄物の行方や人体への影響など、世界の核のゴミを巡る現実を明らかにしていくものです。
2009年フランス、Arte France/Bonne・Pioche制作
放送中にでてきたフランスのアレバ社は、日本に放射性廃棄物の引取りを打診していますが、しかし、そのフランスでさえ、シベリアに非合法に核廃棄物を投棄していた事実が明らかになっています。
果たして、日本においてはどうなるでしょうか。
どの国でさえ、放射性廃棄物を安全に処理することはできていません。
放送の最後で語られている通り原子力エネルギーで問題になるのは、『未来を抵当に入れている』ことです。
原子力産業は、『未来』と引換に莫大な利益や富を産んでいます。
今日の日本、あるいは原子力産業を推し進めた『世界』は、その手痛い代償を支払わなければならないのかもしれません…。