チェルノブイリ原発事故、過小評価のピエール・ペルラン教授、『公訴棄却』
チェルノブイリ原発事故で、『フランス国内では『死の灰』(放射性物質)による汚染は無く、健康への影響は無い』と発言し、『深刻な嘘をつき』、国民の健康を害したとして、パリ法廷で最終公判の過程にあった、ピエール・ペルラン教授の判決が9月7日下されました。
判決は、ピエール・ペルラン教授が求めていたとおり、『公訴棄却』となったとのことです。
仏ニュース=原発事故を「過小評価」した男に出された再裁判結果
フランスでは、チェルノブイリ原発事故による影響は『なかった』ということになりました。
原子力発電の先進国であるフランスにとって、原子力発電事故の影響を公的に認めることは都合が悪いのでしょう。
勿論フランスで、甲状腺がんや、汚染による疾病に苦しむ人々にとっては、受け入れがたい判決です。
このことは、福島原発事故による大災害、放射能汚染が発生した日本においても大きな影響を与えそうです。
とりわけ、原発の推進派や、『健康にただちに問題ない』と喧伝している人々にとって。
今後の日本の未来を暗示するかのような判決です。
ですが、9月11日に発生した反原発、脱原発のデモのようなデモ活動は、今後も続くでしょう。
人々の健康被害が顕在化するのと比例して、その声は大きくなっていくことと思います。
日本が全く同じ道を歩むかどうか、それはまだわかりません。
9/14追記—-
チェルノブイリ原発事故によるフランス国内での被曝責任者ぺルラン教授、免訴―「国の責任放棄」「原発ロビーの圧力」高まる甲状腺がん被害者の怒り/ルモンド紙(9月7日)