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八王子の土壌からアメリシウム241は、検出値の誤認[更新]

2011-09-17 | 震災・原発 | By: sorakuma


先日、福島から250キロ離れた八王子の土壌から、74bq/Kg のアメリシウム241 が検出された、というニュースがあがっていました。
アメリシウム241は、プルトニウム241の1.3倍危険な放射線核種であるとされています。

Americium-241 found in soil west of Tokyo at 74 becquerels/kg — “Much more dangerous” than Plutonium-241

ところが、この検出が『本来検出されるはずの α線 でなく γ線 で検出された』ことから、この検出値がどうやら計測結果の誤認であるらしいことがわかりました。

詳細はこちらです。
八王子市の土壌からアメリシウム241検出の報、でもどうしてα線でなくγ線で検出?


Twitterで、放射線に知見のある方々が追跡したところによると…
* * * *
γスペクトルの解析ミスの可能性が濃いようです。
検査成績報告書から測定はドイツで行われた模様。
その後追加情報をいただいてオリジナルの検査成績報告書の所在がわかり、照合の結果分析依頼者が検出限界値を測定値と勘違いしていたことが判明

オリジナルの検査成績報告書を書いた検査機関のアナリスト「Cs-134とCs-137以外はすべて検出限界未満だった」と報告しているのですが、その報告をもとにこの画像の表を作った分析依頼者が不等号の意味を理解せず、勝手に不等号をはずして全ての数字を測定値として一覧表に記載し、さらにこの誤った一覧表を見た誰かがサンプル50 g分の測定値を20 倍して1 kg分の値を出してしまった
* * * *
togetter:八王子市の土壌からアメリシウム241検出の報、でもどうしてα線でなくγ線で検出? より
さらに検査の元データもあがっていました。
http://tinyurl.com/radreport20110902

Webに上がった情報を勝手に分析している身としては、非常に非常に耳が痛い話です…。

よかった!と言いたいところですが、アメリシウム241は、プルトニウム241がベータ崩壊して発生する物質。
プルトニウム241は、半減期が14年の放射線核種です。こちらは間違いなく放出されているので、今後数十年のちにアメリシウムによる放射線被害は拡大することになる、ということになります。


※2年間運転した電気出力100万kWの軽水炉の中にあるプルトニウム1kgに対する値
原子力資料情報室(CNIC):22.プルトニウム-239(239Pu)より
プルトニウム241の危険性については、図を見る限りだと、…放射能強度が425兆ベクレル/kg…?
さらにこれが、どのプルトニウムよりも危険性の高いアメリシウム241に変わります。

上記資料にはこのように記載されています。
* * * *
4)プルトニウム-241はベータ線を放出して、アメリシウム-241(241Am、433年)となる。10年経過すると、5.4兆ベクレル(5.4×1012Bq)のアメリシウム-241が生じる。100年経過すると、120兆ベクレル(12.0×1012Bq)のアメリシウム-241が生じ、どのプルトニウムより放射能強度が大きい。
* * * *

プルトニウム241は、1兆2000億ベクレル以上放出されています。
今回つまり、これから長い時間をかけて、より危険性の高い放射線を発出する、ということになります…。

放射線核種は、ベータ崩壊を繰り返しながら、数百年、あるいは数千年かけて別の放射線核種に姿を変えていきます。
全て収束するまで、人類はその文明を保っていられるのでしょうか…。

9/18追記—-
アメリシウム241とはなにか、どこからきたのか|院長の独り言
今回の八王子の土壌からは未検出という結果でしたが、アメリシウム241は、
・車のフィルターからすでに検出されている
・MOX燃料に含まれている
ということから、検査されていないだけで放出されているのは間違いない、という分析がなされています。

エントリーの末尾に次のように記載があります。
* * * *
一応、このように決着が付きました。が、東京でアメリシウムが検出されたのは、上記で述べたように事実でありますので、このままこのエントリーは継続します。アメリシウムも測定するべき同位体であることは間違いありません。(今までは、検査すらされていません)

しかし、このニュースもかなりおかしい。検出限界が3.7Bqということがあるのでしょうか?プルトニウムなどは、0.0x Bq単位で発表されます。プルトニウムよりも毒性が高いアメリシウムの 測定下限が3.7Bq(1.0xE-10 ci)ということは納得できません。もう少し詳しく調べるべきだと思います。
* * * *
言われて見ればそのとおりでした…。
より危険性が高いアメリシウム241が検査すらされていない状態であること、
検出下限が高く設定されていることはなぜなのでしょうか…。

本来検出されていてはいけないものが検出されている…その事実に注意を向けるべきです。

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Comments

Comment from kotira-mo-doozo
Time 2011年9月18日 at 8:57 PM

americium241はγ線を分光検出できます。
当該の元記事にはスペクトルものせてあります。
ご覧ください。

Comment from kotira-mo-doozo
Time 2011年9月18日 at 9:04 PM

americium241はγ線を分光検出できます。
当該の元記事にはスペクトルものせてあります。
ご覧ください。↓「検出限界」というのは、揉み消し屋の常套手段鴨。
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/591.html?c31#c31

Comment from sorakuma
Time 2011年9月18日 at 9:36 PM

コメントありがとうございます。

紹介頂いた記事をまとめると、『検出限界』ではなく、『崩壊分を補正して測定したもの』であり、アメリシウム241が検出されたと考えるべき、ということになるのでしょうか。
専門的な分析結果の判断は私にはできませんが、いずれにしても、危険な放射線核種であるアメリシウム241についても、一刻も早く検査が行われるべきですね。
それは勿論、未だはっきりとした検査結果の公表されないストロンチウムやプルトニウムも同様ですが…。

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