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癌治療薬開発プロジェクト(ECI301)に期待

2011-09-19 | Interested | By: sorakuma


免疫力を高めるタンパク質製剤の開発により、副作用の少ない癌治療が可能になるとのことです。

癌治療薬開発プロジェクト(ECI301)

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ECI301は、元来、ヒトの中に存在するタンパク質がその元であり、特定の白血球に作用して効果を発揮させるので、副作用の少ない治療が可能になることが期待されています。この点で、癌細胞だけでなく白血球のような増殖の早い正常細胞にも毒性を示す化学療法とは異なります。
このタンパク質を体内に投与すると、癌を治す体の能力が高まることが明らかにされてきていますが、この走化性因子に活性化される白血球(エフェクター細胞)が局所に移動し、その働きが高まったためと考えられています。実験の結果、ECI301の作用は特に癌局所に炎症を起こしておくと、その効果が一層高まることが明らかになりました。
そこで当社では、この製剤と放射線との併用効果について研究を進めてきました。これまでの動物実験において、その併用効果は放射線をあてた癌だけでなく、遠隔に移植した放射線をあてない癌の増殖も抑えることが明らかになっています。このことはECI301が、癌の転移にも優れた抑制効果があることを示しています。
2008年9月に、GMPレベル(医薬品の製造管理・品質管理の基準)での製剤調製が完了致しました。現在、ECI301の大きな潜在マーケットである米国において治験申請を行う方向で準備を進めております。
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以前紹介したエントリ、インフルエンザからHIV、風邪や肝炎などの特効薬ができるかもに近い方向性を持っているようです。

以前紹介した開発中の特効薬の特徴はこんなものでした。
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RNAウイルスは変化しやすく、それゆえに治療薬を発見してもすぐに耐性をもたれてしまい、治療がいたちごっこになることが常だったのですが、この新薬は、RNAの異常に長い細胞=ウイルスに完成した細胞を探索し、該当する細胞だけに自己破壊命令を出すことができます。それによって、ウイルスに新たな耐性を持たせることなく、あるいは健康な細胞に影響を及ぼすことなく、ウイルスに感染した細胞だけを駆除することができるようになるようです。
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生物の体内に元々備わっているタンパク質を使用したもの、というのが今回の開発プロジェクトとの共通点です。
プルトニウムを始めとする放射性物質の拡散により、今後日本のみならず世界中で癌の発生が加速すると思われます。

手遅れになる前に、医療技術が少しでも前進していることを期待します。

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福島が大事なのではなく、福島に住まう人々こそが大事な、守るべきものであるはずです。

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