ソフトバンクが定額制見直し検討中…ドコモは?
ソフトバンクモバイルで定額制の見直しが検討されている件が取り上げられています。
スマートフォンの普及に伴う回線の圧迫が最大の要因の一つとして挙げられているようです。
実はアメリカでは既に2社、定額制を廃止した前例があります。
アメリカ携帯キャリアの最大大手である『Verizon Wireless』と、2番目の『AT&T』社では、それぞれパケット定額制を廃止し、従量課金や通信料に応じた課金プランに変更されたそうです。
2011年7月11日付のGigazine
「パケット定額プラン」がアメリカ最大手の携帯電話会社でも消滅、従量課金に移行
そんな背景の中で、Gigazineが今年7月~8月に、日本の各携帯キャリアに今後のパケット定額制の見通しを調査した記事があるので、紹介します。
まずはドコモ…当面は現状維持。ただし、検討はされている状態。
NTTドコモがパケット定額プランの今後を検討へ、FOMAの定額制は当面維持
そしてAU…当面は現状維持。
日本でもパケット定額プランは消滅するのか?KDDIに問い合わせてみた
問題のソフトバンク…見直しを検討中。
イーモバイル…当面は現状維持
日本でもパケット定額プランは消滅するのか?イー・モバイルも正式回答
UQ WiMAX…当面は現状維持
日本でもパケット定額プランは消滅するのか?UQ WiMAXにも問い合わせた
共通して言えることは、どの携帯キャリアでも通信料が増大していること。2012年後半には回線の負荷が厳しくなっていると予想していることです。今後もスマートフォン利用者もスマートフォンからの通信料も増大する傾向にありますが、上位数%のユーザがトラフィックの大部分を占めるという事実もあり、大部分のユーザはそれほど帯域を占有しているわけではありません。
とはいえ、アメリカ大手2社に追随しソフトバンクモバイルのような日本のキャリア大手がパケット定額制を見直すということは、帯域としての限界が近いことを示すものでもあります。願わくば、一般ユーザに影響がないレベルでの課金プランを採用して欲しいところですが、さて…。
8/20追記…
8/20付で、さらにGigazineさんが各携帯キャリアに帯域制限の実施条件をヒアリングした結果が報告されていました。
大手携帯キャリアでは帯域制限は厳しく、イーモバイルやUQ-WiMAXさんでは若干余裕があるのかもしれません。
携帯電話各社に帯域制限の実施条件や期間を問い合わせてみた 2011年版