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The Mercury紙:放射能汚染のリスクを減少させることについて

2011-09-06 | 震災・原発 | By: sorakuma

日本ではあまり報道されていませんが、アメリカでも放射能汚染の影響が社会問題となりつつあります。
下記は、8月18日のThe Mercury紙 の記事 『Reduce risk of radiation poisoning』 の邦訳です。

英語原文と日本語訳を併記しておりますので、日本語が怪しい部分については原文をご参照下さい。

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Reduce risk of radiation poisoning
放射能汚染のリスクを減少させることについて

The Japan nuclear disaster is the worst catastrophe in the history of mankind, but little is discussed about documented radioactive impacts to U.S. air, water, and food. A U.S. nuclear engineer calculated that Fukushima meltdowns could release as much as 20 times more radiation than Chernobyl. Still, EPA limited meaningful testing and the media pays little attention. Most states aren’t testing. Others attempt to minimize risk.

日本の原子力災害は、人類の歴史の中で最悪の大惨事となっています。ですが、アメリカにおける大気、水、および食物に対する、公式な放射能の影響についてはほとんど議論されていません。
あるアメリカの原子力技術者は、福島のメルトダウンがチェルノブイリと比較して20倍以上の放射能を放出していることを試算しています。
依然として、アメリカ合衆国環境保護庁(Environmental Protection Agency)では重要な検査は限られた形での実施にとどまり、メディアは、ほとんど注意を払っておりません。
ほとんどの州では、検査がされていない一方で、一部の州では、リスクを最小限に抑えるよう試みています。


Radiation leaked unabated since March 12, 2011. Radiation continues to spew into the air and ocean from Fukushima with no end in sight. A Japanese nuclear engineer admitted meltdown began hours after the disaster started and the situation hasn’t been contained. Three Fukushima nuclear reactors melted down and could emit radiation uncontrolled for another year or longer. A fission event and fire also occurred in fuel pool #4.

放射能は2011年3月12日以来、衰えることなく放出されています。放射能は際限なく福島から大気や海に吐き出し続けています。ある日本の原子力技術者は、震災後数時間のうちにメルトダウンが始まったこと、その状況が今も食い止められていないことを認めました。
福島の原子力発電所の3基がメルトダウンし、1年、あるいはそれ以上の長期にわたって制御不能の放射能を放出することになってしまったのです。さらに、第4号機の燃料プールでは核分裂反応や火災も発生しました。

Jet stream air currents flowing across the Pacific Ocean from Japan resulted in the U.S. receiving a steady flow of radiation. One week after the disaster, radiation was found in California rainwater. April 6, 2011 rainwater samples showed an 18,100 percent increase above federal standards. Radiation was found in Pennsylvania rainwater 181 times normal limits.

日本から太平洋を横切って流れるジェットストリームは、結果としてアメリカへ着実に放射能をもたらしました。災害から一週間後、放射能は、カリフォルニアの雨水から発見されました。 2011年4月6日の雨水のサンプルでは連邦の基準を上回る、18100パーセントの増加を示していました。つまるところ、通常の基準の181倍の放射線がペンシルベニア州の雨水から検出されたのです。

U.S. labs detected radiation from Fukushima in our air, precipitation, milk, drinking water, fruits, and vegetables. Airborne radioactive particles were detected in U.S. soil. Broad-leaf vegetables including spinach and kale are accumulating radiation from rain and dust. In California, spinach, arugula, wild-harvested mushrooms, and strawberries tested positive for cesium 134 and 137. Comprehensive testing of imports is imperative. Even tea and cows in Japan are highly radioactive.

アメリカの研究所では、大気や、雨水、牛乳、飲料水、果物、そして野菜から福島からの放射能を検出しました。空気中の放射性物質は、アメリカの土壌から検出されました。ほうれん草とケールを含む葉野菜は、雨やホコリから放射線を蓄積しています。カリフォルニアでは、ほうれん草、ルッコラ、野生のキノコ、そしてイチゴはセシウム134と137の陽性反応が出ています。輸入品について包括的な検査が不可欠となっています。日本においては、茶葉と牛肉は高レベルの放射能を含んでいます。

When radiation is in milk, the entire food supply is at risk. One month after Japan’s nuclear disaster started, radiation showed up in California milk. Milk sold in Pennsylvania, Ohio, Massachusetts, Arizona, Arkansas, Vermont and Washington also tested positive for radiation. In Hawaii, it was detected 2,033 percent above drinking water safety limits.

牛乳の放射能により汚染したことで、食料供給全体にリスクが発生しています。日本の原発事故が発生して一ヶ月後、放射能はカリフォルニア州の牛乳にもあらわれました。ペンシルベニア州、オハイオ州、マサチューセッツ州、アリゾナ州、アーカンソー州、バーモント州とワシントンで販売されている牛乳にも放射能反応が陽性でした。ハワイでは、牛乳から飲料水の安全性の限度を超える2033パーセントの放射能を検出しました。

Drinking water in some U.S. municipalities shows radioactive contamination from Japan’s fallout. Philadelphia drinking water had the highest radiation levels (reported April 10, 2011). Hardly surprising, since Philadelphia is only about 20 miles downstream from Limerick Nuclear Plant’s continuous radioactive wastewater discharges into the Schuylkill River, 365 days a year.

アメリカの一部の自治体での飲料水は、日本の放射性降下物による放射能汚染を示しています。2011年4月10日報告によると、フィラデルフィアの飲料水は、最高の放射線レベルとなっていました。それは驚くには当たりません。というのは、フィラデルフィアは、リムリック原子力発電所から1年間365日にわたって放射性廃水が放出されるスクールキル川の20マイル下流に位置するためです。

Tons of highly radioactive water poured into the Pacific Ocean from Fukushima. Fish, shellfish and sea vegetables are absorbing the radiation. April 21, 2011 testing found radiation into the sea at 20,000 times above the limit. Radionuclides include cesium, iodine, plutonium and strontium. They accumulate in sea life and the sea bed.

何トンもの汚染水が、福島県から太平洋に流出しました。魚や貝類、海藻類は放射能を吸収しています。 2011年4月21日の検査では、基準の20,000倍を超える放射能が海中に含まれていることが明らかになりました。放射性核種は、セシウム、ヨウ素、プルトニウムおよびストロンチウムが含まれています。それらは海の生物や海底に蓄積されていきます。

Living in the region around Limerick Nuclear Plant, we’ve long been exposed to routine radiation emissions into our air and water. Exelon’s own records show radiation is in soil, vegetation, milk, and drinking water. Japan’s radioactive plumes add to our total exposure.

リムリック原子力発電所周辺地域の住民は、長期にわたり大気や水に恒常的に放射能の放出にさらされてきました。エクセロンの記録では、放射能が土壌、植生、牛乳、そして飲料水に含まれていることを示しています。日本からの放射性プルームは、私たちの総被曝量を加算させています。

According to Physicians for Social Responsibility (PSR), no amount of manmade radiation in water and food is safe. “There is no safe level of radionuclide exposure, whether from food, water or other sources, period,” said Jeff Patterson, DO, past president of PSR. “Exposure to radionuclides, such as iodine 131 and cesium 137, increases incidence of cancer. For this reason, every effort must be taken to minimize the radionuclide content in food and water.”

社会的責任を果たすための医師団(PSR)によると、全く人工放射線が含まれない水や食料品は安全だといいます。
『食料や水、あるいはその他のものからについて、被曝の安全な基準は存在しないのです』
PSRの前代表であるジェフ・パターソン氏はこのように述べています。
『このようなヨウ素131やセシウム137などの放射線核種による被曝は、がんの発生率を増加させます。ですから、食料や水の放射性核種の含有量を最小限に抑えるため、あらゆる努力が必要なのです』

This is no time to stick your head in the sand or panic. Get the facts. Take action to minimize risk, especially to those most impacted, children.

このことに目を背けてはなりません。事実を把握しなければなりません。特に最も影響を受ける子供たちのためにも、リスクを最小限に抑える措置を講じなければなりません。
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