福島第一原発、各原子炉での発生事象タイムライン
3月11日以降、地震と津波の発生から、各原子炉で発生した事象のまとめを紹介させて頂きます。
情報元:Fukushima Daiichi nuclear disaster|Wikipedia(en)
地震と津波の発生、非常事態宣言、そして1号機の水素爆発、3号機の手動ベント、3号機の水素爆発…
東電は2号機の爆発はなかった、などと報告していましたが、海外での一般的な見解では、2号機、4号機とも爆発を起こしているというものになります。
実際には、natureなどで報告されていたように、地震の発生から津波の到着までの間にキセノンが検出されていた(すでに臨界が始まっていた)ことなども報じられているため、決して正確なものではないかもしれませんが、発生した事象のタイムラインと放出された放射能の規模を考える上では非常に参考になります。
15日の2号機の爆発から、4号機の燃料プールの空焚き状態(?)の間の放射線量の大幅な増加についての事象については要因は明記されていません。
放射線量は対数グラフになっているため、線量の差は対数グラフではない下記のグラフのほうがわかりやすいかもしれません。
こうしてみると、2号機、4号機の爆発、核燃料の損傷が汚染の大部分を占めているということがわかります。
汚染の拡散方向については、早川教授の汚染ルートマップがみやすいです。
※クリックすると大きい画像で開きます。
こうして、それぞれの事象(水素爆発やベント、爆発等)によって発生した放射能が、どのタイミングでどのエリアに拡散していったか追うことができるのですが、私たちがそれを知ることができたのは、日本のSPEEDIなどの情報を受けた海外メディアが報じたものを、邦訳してはじめて…というものでした。
残念なことに日本の大手報道機関は、口をそろえてこう発言しているといいます。「政府発表がないから報じられない」
日本の報道は、「大本営発表」を繰り返していた時代から少しでも進歩しているといえるのでしょうか…。