武田教授:この魚が危ない
中部大学の武田教授のブログで、魚介類の汚染に関するエントリがありました。
魚介類と土の汚染・・・どのぐらいか?
http://news.livedoor.com/article/detail/5897307/
食べないほうがよい魚のリスト
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【100ベクレルを超えた魚など】
カタクチイワシ、マダラ、ヒラメ、カレイ(マコガレイ)、アラメ、アイナメ、シラス、アナゴ、ミズダコ、イカ、アワビ、イワナ、(特に1000以上)ヤマメ、ウグイ、アユ、ホッキガイ、ムラサキウニ
【20ベクレルを超えた魚など】
サバ、サンマ、スズキ、シラス、イワガキ、ウグイ、ニジマス、ウナギ、
(4月5月に汚染されていた魚)
サバ(マサバ、ゴマサバ)、イワシ(カタクチイワシ)、アイナメ、シラウオ、
特に高い(たとえば1000ベクレル以上)のもの
ワカメ、コンブ、コウナゴ、イカナゴ、
【20ベクレルを超えた魚など】
アナゴ、カレイ、チョウセンハマグリ、アサリ、ナマコ、シジミヤマトシジミ)、
地域は北海道の太平洋側、青森、岩手、宮城、福島、茨城、神奈川、静岡の太平洋側です。
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秋の味覚、秋刀魚は残念ながらアウトになってしまいました!
食べる場合、武田教授の計算方法によると、『ベクレルの値はいずれも1キログラムあたりで、この数値を100で割るとおおよそ1年間のミリシーベルトの内部被曝になります。つまり20ベクレルなら0.2ミリシーベルト、100ベクレルなら1ミリシーベルトです。』
20ベクレルなら、0.2ミリシーベルト程度の被曝を覚悟して食べる必要があります。また、海洋への放出量が明らかにされていないストロンチウムやプルトニウムなどの危険な放射線核種の影響も避けられません。
これだけの汚染が、海洋に与える影響はどの程度のものか、少し振り返ってみましょう。
まず、3月21日から4月30日までの海洋への放出総量は、少なくとも1.5京ベクレルという量でした。
1.5京ベクレルの海洋汚染の影響:毎日魚介類を摂取すると年間60Sv相当かも
1500億ベクレルの汚染水が最初に放出された3月時点で、産経新聞は、『この汚染水の海洋放出に伴う海への汚染影響は、近隣の魚介類や海藻などを毎日、摂取すると、年間約0.6ミリシーベルト被曝(ひばく)する計算となる。』として説明しています。
1.5京ベクレルの場合、その100000倍にあたるので、単純計算すると年間約 60Sv 被曝する計算、ということになります。当然致死量は軽く突破します。
海洋汚染の範囲についてはどうでしょうか。
ASR ltd – Fukushima Radioactive Seawater Plume dispersal simulation
9月に入り、海洋汚染の影響も少しずつニュースになるようになりました。
「不検出」だった福島沖で汚染268倍 高感度分析
福島県沖における海域モニタリングの再分析結果について(試料採取日:平成23年7月28日~平成23年7月29日)(平成23年9月12日)(PDF:339KB)
流出のセシウム、北太平洋を循環 20~30年で
海洋は、魚介類は明らかに、致命的に汚染されてしまいました。
武田教授の言葉は、正直全く意外なものではありませんでした。
そう遠くない未来、あらゆる海の魚は食べられなくなると思います。今は遠洋に生きる魚に関しての影響は見えませんが、海洋の食物連鎖は生物濃縮を起こし、数十年、あるいは数億年という単位で生物の体に蓄積されるでしょう。
5年先、10年先という、放射性物質の半減期としては短いスパンで考えても同様です。
数年先に私たちが健康でいるために、もう魚は食べるべきではありません。あるいは、魚が食べられるのは、今年が最後だと思ったほうがいい、そう考えています。