福島で子供の甲状腺検査開始 18歳以下36万人対象
20111005 福島県の子どもの甲状腺に変化 投稿者 PMG5
先日、福島の子どもたち130人のうち、10人に甲状腺への影響が見られたことが、NGOの検査によって明らかになりました。
今回の18歳以下36万人を対象とした甲状腺検査はそれを受けてのものです。
世界でも類見ない規模、福島で子供の甲状腺検査スタート 18歳以下36万人対象
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111009/bdy11100909200000-n1.htm
NGOの検査と同じ割合であれば、現時点で少なくとも27000人の甲状腺に影響が出ている可能性があります。
もしかしたら、
『放射性ヨウ素はもう検出されていないのに、どうして甲状腺に影響が出るのか?』と疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれません。
元ゴメリ医大学長、バンダジェフスキー博士により、次のことが明らかになっています。
* セシウムは、甲状腺異常にヨウ素との相乗関係を持って寄与する。免疫グロブリンと甲状腺ホルモンの間で相関関係があり、これらのホルモンは、セシウムによって代謝系統が乱れることで放出され、大量の甲状腺刺激ホルモンが出ることにより、甲状腺を刺激し、小胞上皮を増殖させ、ガン化につながる。
* セシウムが長期間体内にあると、甲状腺の回復プロセスが十分な値にならず、細胞分化が壊され、組織細胞要素が免疫系のアンチエージェントに転化しやすくなる。免疫反応の上昇に伴い、自己抗体と免疫適格細胞が甲状腺を痛め、自己免疫甲状腺炎や甲状腺ガンが導かれる。
これが事実であれば、福島の汚染が解決されない限り、内部被曝が解決しない限り、甲状腺への異常は続きます。
福島の汚染は数十年という単位で解決しないでしょう。原発からは今も数億ベクレルという単位で放射性物質が放出されています。
検査は、来月中旬までに飯舘村や浪江町、川俣町山木屋地区の4908人に先行実施。その後は全県に拡大させ、36万人を検査するまでに平成26年3月までかかるといいます。
このスピードでは遅すぎます。26年に検査結果が明らかになる頃には、子どもたちの被害は数倍になっているでしょう。
子どもたちに必要なのは、福島で時間をかけた検査を行うことではなく、一刻も早い汚染地、福島からの避難にほかなりません。