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世田谷区で見つかったのはラジウム226だった?

2011-10-14 | 震災・原発 | By: sorakuma


世田谷区の3.35μSv/hの高放射線量の原因は、ラジウム226の含まれた瓶であるということになりました。
その放射線量は30μSv/hを振り切るレベルであるといいます。

発生源?の瓶は4、5本 警視庁も現場に
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111013/crm11101321420025-n1.htm

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区道から約1・5メートル離れた民家の壁からは最大毎時18・6マイクロシーベルトの放射線量が検出されたほか、床下に大小合わせて少なくとも4、5本の瓶を発見した。瓶は、木箱と紙箱で2重に梱包(こんぽう)されていた。大きい瓶は高さ7、8センチで太さは5、6センチ。業者が線量計を当てたところ、針が測定限界値を振り切った。限界値は毎時30マイクロシーベルトの放射線量だった。区によれば、民家の所有者は「(箱や瓶に)見覚えはない」としている。
* * * *


ラジウム226とはそれだけの放射性物質を放出するものなのでしょうか?

2008年9月のニュースでこんなものがありました。


敷地に放射性物質を放置 文科省、業者に保管命令
http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008093001000789.html

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放射性物質のラジウム226などをドラム缶に入れたまま敷地に長年放置していたとして、放射線障害防止法に基づき、建物内で安全に保管するよう措置命令を出した。文科省放射線規制室は、放射線量は最大毎時5マイクロシーベルトで「健康被害は考えられない」としている。
* * * *
ドラム缶サイズで5μSv/hであるといいます。

今回見つかったラジウム226は、大きい瓶は高さ7~8センチで太さは5~6センチの4、5本の瓶であるといいます。ドラム缶サイズで5μSv/hのものが、瓶のレベルで30μSv/hを振り切るほどの放射線量を放出することがあるのでしょうか?

11/1追記—-
ドラム缶サイズで5μSv/h…というより、ドラム缶による遮蔽、封をされた状態で5μSv/hと考えるべき…というご指摘を頂きました。
ご指摘頂きました通り、このドラム缶は放射性物質からの放射線の漏洩を封じるためのものになるかと思います。
考えの至らぬ点をご指摘頂き、ありがとうございます…。
—-

もうひとつ。
原子力資料情報室(CNIC)よると、ラジウム226の放射線量はこのように記載されています。

生体に対する影響
ラジウム-226・ラドン-222と崩壊生成物が放出するアルファ線による内部被曝が問題になる。10,000ベクレルを吸入した時の実効線量は22ミリシーベルト、経口摂取した時は2.8ミリシーベルトになる。また、1mの距離に100万ベクレルの小線源があると、ガンマ線によって1日に0.0054ミリシーベルトの外部被曝を受ける。

ラジウム-226(226Ra)|原子力資料情報室(CNIC)
http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/17.html

100万Bqで1日に54μSvということは30μSv/h放出する量はいかばかりでしょうか?

100万Bqで1日に54μSv→0.225μSv/h
30μSv/hを放出するためには、少なくとも1億3333万Bq必要です。

果たして、どれだけ純度の高いラジウムがそこに存在していたのでしょうか。

追記—-
世田谷区で2.7μSv/hの放射線が検出された際、それは『除染後』の数値だったといいます。
この地域では、4.699μSv/hの放射線量を検出したため、歩道の高圧洗浄機で除染したため
2.7μSv/hに線量が下がったといいます。

【追記しました】東京・世田谷区で放射線量が2.7マイクロシーベルト/h超える高い数値を測定(除染前は4.699マイクロシーベルト?!)|SAVE CHILD
http://savechild.net/archives/10239.html
ラジウムが含まれた瓶が放射線を放出していたため付近の線量が高かったとするならば、高圧洗浄機による除染活動で線量が下がることはありえないのではないでしょうか。

追記—-
世田谷の高放射線量…民家床下にラジウムか
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111013-OYT1T01038.htm

* * * *
同省や区によると、民家の床下から見つかったのは、木箱の中に入った数十本の試験管のような瓶など。茶色に変色しており、中に白い粉状の物質が見えたという。瓶の上で放射線量を調べると、胃のX線検診の1回分に相当する毎時600マイクロ・シーベルトだったという。
* * * *

600μSv/hということは、全てラジウム226であったとして26億Bq以上になります。

追記—-
世田谷の高放射線量、瓶に夜光塗料会社?の表示
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111014-OYT1T00638.htm

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一部の瓶に「日本夜光」と書かれていたことが、文部科学省の調べでわかった。日本夜光は、かつてあった夜光塗料の会社とみられる。ラジウム226は、時計の文字盤に塗る夜光塗料などに使われていたという。
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夜光塗料に使われたラジウム226が数億Bq以上の高純度であった、ということになるのでしょうか?

追記—-
夜光塗料による放射線がんの発生 (09-03-01-10)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-03-01-10

* * * *
放射性物質としてはラジウム(226Ra,228Ra)が1900年代の初めからアメリカで主として夜光時計用に用いられていた。使われていたラジウムの量は1個当たり3.7キロベクレル(kBq)から100キロベクレル程度と言われている。
* * * *

過去にアメリカで使用されていた夜光時計に用いられていたラジウムの量は、ラジウム226とラジウム228を合わせて1個あたり~100キロベクレル程度であったといいます。
今回数億ベクレル単位で存在していたことが事実であれば、計器にして数百~数千個分の夜光塗料が存在していたことになりますが、当時日本夜光は個人に対しそういった単位での販売を行なっていたのでしょうか?

追記—-
放射性物質の撤去作業の完了について|世田谷区
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/020/d00036337.html

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昨日(13日)に、区内の個人宅で発見され、文部科学省により安全確保措置が実施された放射性物質につきまして、本日午後1時頃より文部科学省により撤去作業が行われ、午後6時15分頃完了しました。

それを受けて、区ではただちに、個人宅に面する道路の放射線量の測定を行った結果、測定値が0.062~0.118マイクロシーベルト/時で、最高値においても、年換算で1ミリシーベルト以下となり、安全が確認されました。
(6日(木)の測定では、0.088~2.707マイクロシーベルト/時でした。)
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世田谷区より発表があり、撤去後の空間線量は0.062~0.118μSv/hへと下がったとのことです。
まずは一安心というところですが、
・いつから『瓶』が存在していたか
・付近住民への高放射線量の影響がなかったか
・高線量の放射性物質が放置されることの問題について
それぞれ究明が必要かもしれません。

世田谷区長の保坂氏は、引き続き区内258か所の公園(砂場のある公園)の放射線量の測定について、予定どおり実施する方針を示しています。

追記—-
民家に「ラヂウム」の瓶 愛知、放射線測定で害なし
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/10/14/kiji/K20111014001823500.html

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愛知県は14日、稲沢市の民家で、ラベルに「ラヂウム」と書かれ、白っぽいパウダー状の粉末が入った茶色い瓶が見つかったと発表した。

職員が周囲の放射線量を測定した結果、瓶から1センチの距離で毎時0・091マイクロシーベルト1メートル離れた地点で毎時0・073マイクロシーベルト、家と道路の敷地境界で毎時0・064マイクロシーベルトを検出。県は「名古屋市の最近の空間放射線量が平均毎時0・066マイクロシーベルトであり、健康に害のない値」としている。粉末がラジウムかどうかの鑑定はしていない。

瓶は高さ20センチ、幅7センチ。中に粉末が3分の2程度入っていた。
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こちらは瓶から1センチの距離で0.091μSv/h、1メートル距離で0.073μSv/hであるとのことです。

世田谷で見つかった『ラジウム』と今回愛知で見つかった『ラヂウム』では随分放射線量が違うようです。

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Comments

Comment from 匿名
Time 2011年10月14日 at 3:18 PM

2008年9月のニュースの方が遥かに疑わしいと思うが。
今や猫も杓子もガイガーカウンターで測ってやがるので(苦笑)
変な嘘んこつけないでしょ。
世の中に放射性物質なんて元々大量にあるのですよ。
じゃなかったら地域差があるわけがない。

Pingback from 2011年10月14日の話題一覧 | 人気な話題一覧
Time 2011年10月14日 at 5:02 PM

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Comment from 匿名
Time 2011年11月1日 at 1:24 AM

貴方は、ラジウムの濃縮度・放置期間・容器の遮蔽能力を無視していませんか?
世田谷の場合は、遮蔽能力のないガラス瓶です。一方、愛知県は金属製のドラム缶です。これは、不完全ながらガンマ線の遮蔽となり、外部への放射を弱めます。
また、両者の放射性物質の濃度や放置期間による減少も、考慮しなければならない筈です。
一見正しそうな貴方の疑惑は、的外れという事になります。

Comment from 通りすがり
Time 2012年1月25日 at 3:11 PM

資料にラジウムの比放射能は、1グラム当たり37000000000ベクレル(37億ベクレル)、とあります。
粉末といえども5グラムもあればかなりの線量になりかねませんね。

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