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東海再処理施設:事故発覚と同期して停止されるモニタリングポスト

2011-10-29 | 震災・原発 | By: sorakuma

28日午後16時、茨城県の東海再処理施設、通称東海村にて、排気筒ダクトに穴が空いているのが発覚しました。

東海再処理施設、排気筒ダクトに穴 茨城
http://sankei.jp.msn.com/region/news/111029/ibr11102902280000-n1.htm

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28日午後4時25分ごろ、日本原子力研究開発機構東海研究開発センター(東海村白方)の再処理施設=運転停止中=で、屋外にある主排気筒ダクトの耐震補強作業をしていた作業員が、ダクト下部に楕円(だえん)形の穴(20ミリ×10ミリ)を発見した。すぐに応急措置を行い、アルミテープで穴をふさいだ。同機構は同日夜までに、国や県、周辺市町村など関係機関に今回のトラブルを報告した。

 同機構によると、穴が見つかった主排気筒ダクトは炭素鋼製で、筒の厚さは4・5ミリ。今月6日の点検作業では穴が開いていないことを確認しており、原因を調べている。主排気筒など再処理施設周辺の放射線量は変動がなく、「環境や従業員への影響はない」(同機構)とした。主排気筒ダクトは通常、浄化後の気体が流れているという。再処理施設は平成19年5月から運転を停止している。
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浄化後の期待が流れているため、環境や従業員への影響はない–そのように報道しつつも、不可解な点がありました。
ほぼ時を同じくするかのように茨城などの一部モニタリングポストが非公開となっているのです。

各地の放射線グラフ
http://guregoro.sakura.ne.jp/thumbnail.php







事故が発覚したのは28日の16時25分頃です。
茨城の空間線量は、事故発覚後1時間後の17時台には非公開となっています。
埼玉も少し遅れて非公開に。

仮に、報道の通り『放射線量は変動がなく、「環境や従業員への影響はない」』のだとしても、私たちがそれを知らされるのは事態が十分に進行し、あるいは収束した後ある程度の期間を置いて、ということになります。

3月の福島原発事故以降、放射能の放出が非常に低く報道されながら、後になって数倍もの放射能が放出されていたり、ストロンチウムやウラン、プルトニウムの放出が後から報道されるなど、そういった事例はいくつもありました。

モニタリングポストの映像や数値は、私たちが事故の影響を知るためにあるのではなく、『事故は観測されず、安全である』と知らされるためにあるのかもしれません。
ある意味、表示されなくなった→何かが起こっているから注意しろ!という裏の意味合いがあるのかもしれませんが…。

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