日々の食事による内部被曝(全国11地点の毎日新聞調査)
毎日新聞にて、全国11箇所に住む毎日新聞記者とその家族11人の3日間の食事に含まれる放射性セシウムを計測調査しました。
調査は、首都大学東京の福士政広教授の協力のもと実行、その結果、暫定基準値以下ではあるものの、福島県や群馬県、宮城県の3人の食事からセシウムが検出されたとのこと。
東日本大震災:暮らしどうなる? 食事丸ごと、セシウム測定 全国11地点で毎日新聞調査
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20111229ddm013040003000c.html
表全体を見ると、各家庭とも年間0.16ミリシーベルトレベルでの被曝をしているようにみえますが、これは検出限界以下だった食品のセシウムの量を、限界値分まで放射能が含まれていたと仮定した場合の 値です。
ですので、ここでははっきり値を検出している宮城、福島、群馬の3地点以外では有効なデータとは言えないかもしれません。
測定に使用したゲルマニウム半導体検出器では、より細かい検出限界を測定するためには、相応に時間をかけて調査する必要があるので、短時間の測定では大雑把な検出限界しか提示することができないのです。
一見すると、どの家庭でも年間で1ミリシーベルト以下なので健康への影響はそれほどないように感じられるかもしれません。
しかし、先日NHKの報道により、日本が基準としているICRPの『国際基準』は、政治的な要素が盛り込まれた 恣意的なもので、科学的根拠がないことが報じられました。
さらにICRPによる低線量被曝のリスクは、実際の調査の半分以下の値が適用されているのです。
さらにNHKの報道では、年間0.1~0.2ミリシーベルトの内部被曝によって、ガンの発症が30%増加するという統計が紹介されていました。
検出限界以下でデータが有効ではない地域についてはわかりませんが、検出限界値以上の有効な数値で放射性セシウムが検出されてしまっている地域については、今の食生活を続けるのにはリスクがあることをよくよく把握しておく必要があるのかもしれません。
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Time 2012年1月3日 at 1:49 PM
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