早川教授:放射能汚染地図(六訂版)公開
早川教授の放射能汚染マップ(六訂版)が公開されました。
先のエントリでも紹介させて頂きましたが、早川教授が公開されているこの汚染マップや、文科省のモニタリング地図を通じて、地図で示される高線量地帯の一部で、乳幼児の半数にリンパ球の異常が見つかっていることが明らかになっています。
こうして公開頂いた貴重な情報を活かすも殺すも私たち次第ですが、直視するのがつらい情報こそ、公開されなければならないと考えます。
政府はSPEEDIの情報を、「とても公表できない」と伏せてしまいましたが、そこに致命的なレベルでの放射能がある(あるいはリスクがある)という事実には変わりはありません。
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この地図は、2011年3月に地表に落ちた放射性物質がそのままの状態で保存されている場所の2011年12月時点の放射線量を示しています。高さ1mでの測定です。芝生などの草地で測定される数値に相当します。アスファルト道路は、放射性物質が雨で流されたため、この地図に示した数値の4割程度が測られるのが普通です。一方、流された放射性物質が集積している雨どい・軒下・側溝などではこの地図より何倍も高い数値が観測されます。
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放射能汚染地図(六訂版)|早川由紀夫の火山ブログ
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こうして公開頂いた情報ですが、汚染の状況は刻一刻と深刻になっている可能性があります。
福島第一原発からの放射能が未だ流出していることもありますが、瓦礫の焼却や、汚染された物資の拡散によって、焼却灰の形で全国に再拡散されているからです。
この汚染マップで、それほど高い値になっていなくとも、放射性焼却灰の拡散から新たなホットスポットが誕生したり、より深刻なレベルでの汚染となっている可能性もあります。
東日本大震災で発生した瓦礫は2300万トン(環境相発表)。そのうち実に8割は被災地で処理することが決まっています。
阪神大震災でも2000万トンの瓦礫が発生していますが、その時瓦礫の受け入れはありませんでした。
では、この瓦礫の拡散は何のためのものか?
東日本大震災は被害は阪神大震災より広域であり、阪神大震災より広大な土地面積があります。
何のために放射性物質を全国各地にばら撒く必要があるのでしょうか?
わざわざ人々の生活圏で、瓦礫を焼却しなければならない合理的な理由とは?