尿検査結果から分かる放射性セシウム被曝量
ホールボディカウンターでは放射性セシウムの被曝量を正確に測ることはできません。
しかし、それよりずっと簡易に放射性セシウムの被曝量を測る方法が一つあります。尿検査です。
放射性セシウムの量は、こんな計算式で表されるといいます。
自分のセシウム137値 × 1kg × 144 = 体内にあるセシウム137のBq値
前提条件
・セシウム137の同レベルの摂取が継続され、かつ摂取と排泄が平衡していて、尿検査の結果n Bq/kgの数値が検出した場合
尿中濃度からの体内セシウム濃度の計算式
http://www.keitousagi.com/images/doc2.pdf
過去のチェルノブイリ事故では、日常の食事に含まれる放射性物質に気をつけていたかどうかで、およそ2倍の摂取量の差異が発生するといいます。
1日10ベクレルを摂取し続けることでもいずれ1400ベクレルの放射性セシウムを体内に蓄積することになります。
1400ベクレル。それは、体重60~70Kgの人が、20Bq/kg程度を体内に取り込んでいるというレベルです。
たったそれだけで、心臓は影響を受ける可能性があります。
その影響は様々な形であらわれますが、心臓、心筋へのダメージがあった場合、その影響は計り知れません。
心筋細胞の再生率は、25歳では年に1パーセント、75歳ではかなり低く、年に0.45パーセント前後。心臓は、ほとんど自己再生することができない組織なのです。放射性セシウムを取り込んでしまった場合、修復されるよりもずっと早くにダメージを受けてしまうからです。
外部リンク:心臓細胞の自己再生を確認
現状の被曝量を把握しておくことは大切なことです。
放射能被曝検査の結果と症状の共有サイト『けいとうさぎ』では、年齢別、都道府県別に尿検査の結果データが掲載されています。
まずは自分の年代、そして居住エリアの傾向を見ておきましょう。
放射能汚染地図と合わせてみると、土地の汚染と人々の汚染状況には相関があることがわかります。
地図情報元:放射能汚染地図(六訂版)
不安を感じたら、検査を受けておきましょう。
冒頭に紹介させて頂いた計算式を用いて体内のセシウムのBq数を計算し、体重で割り戻します。
それが数ベクレルになるのであれば、それは十分に警戒すべき数値です。
水、食品、それから呼吸による吸入被曝。
日本で暮らす以上、被曝を完全に避ける事はできません。
その上で、どのように生活するか?
それが、私たちの今後の被曝の程度、自身や家族を守ることに繋がる。
私はそのように考えます。