東京の水が危ない
22日~23日未明にかけての降雨で東京をはじめとする関東地方に、非常に高レベルの濃度の放射能が検出されています。
大気中に蓄積した放射能が、降雨により凝縮されるためです。
関東地方のヨウ素、セシウムの推移を表にしてみました。
I-131 | 3月19日~20日 | 3月20日~21日 | 3月21日~22日 | 3月22日~23日 |
東京 | 40 | 2900 | 32000 | 36000 |
神奈川 | 38 | 750 | 340 | 1300 |
千葉 | 44 | 1100 | 14000 | 22000 |
埼玉 | 66 | 7200 | 22000 | 22000 |
茨城 | 490 | 93000 | 85000 | 27000 |
栃木 | 540 | 5300 | 25000 | 23000 |
群馬 | 190 | 990 | 1500 | 310 |
Cs-137 | 3月19日~20日 | 3月20日~21日 | 3月21日~22日 | 3月22日~23日 |
東京 | 不検出 | 560 | 5300 | 340 |
神奈川 | 不検出 | 210 | 110 | 64 |
千葉 | 3.8 | 110 | 2800 | 360 |
埼玉 | 不検出 | 790 | 1600 | 320 |
茨城 | 48 | 13000 | 12000 | 420 |
栃木 | 45 | 250 | 440 | 99 |
群馬 | 63 | 87 | 72 | 不検出 |
[上水(蛇口水)、定時降下物のモニタリング@文科省資料]
放射能の噴出は収束していないので、今後も大気中に放射能が振り続くことになります。
今後降雨時、風下にあたる都市には、大量の放射能が降ることが考えられます。
さしあたり、次の点に注意する必要があります。
- 雨が降っているときは、外に出ないか、極力濡れない。
- 雨が降っているときは、マスクを着用する。
- 雨で濡れた衣服や靴は、除染する。
- 洗濯物はできるだけ部屋干しにする。
- 関東圏、東北圏の農産物、畜産物は、危険性を認識する。
- 水道水は、出来る限り飲まない。
なにより恐ろしいのは内部被曝です。
1について
雨が振ると、非常に放射能の濃度の高い雨となります。
雨に濡れた場合は、水道水(雨よりはマシ)で洗い流してください。
長袖、手袋、帽子は有効です。
極力皮膚の露出は避けましょう。
2について
雨を口から吸い込むと、内部被曝の可能性があります。
口から吸引しないようマスクを着用してください。
マスクは花粉症用のもので十分効果があります。
花粉症用のゴーグルも有効です。
3について
衣服などは除染(放射能を取り除くこと)が必要となります。
4について
風と一緒に放射能が飛んできます。
濡れた洗濯物に吸着します。
5について
土壌が高レベルで汚染されたため、食物連鎖による放射能の凝縮が
行われる可能性があります。
葉野菜、特にほうれん草などは放射能をよく取り込むため、
危険性が高いです。
また、牛も放射能を取り込んだ草を食べて育つため、とくに牛乳が
放射能が濃縮されている可能性が高くなります。
選べるなら、多少高くとも西日本産の農作物、畜産物を選んでください。
30代以降、40代以降であれば、ある程度新陳代謝が落ち着いていますが、
これから子供を生む方や、乳幼児は大人の10倍~100倍は放射能の
影響を受けます。
大人以上にマスクをさせる、汚染の危険性のある食べ物を取り込まないなど
対策が必要です。
6について
水道水から検出されている放射能も、体に蓄積、内部被曝し続けます。
日本の暫定基準は300ベクレルですが、WHOの標準時の基準は1/300の1ベクレルです。
浄水器で、放射能を除去できる機器がいくつかあります。
これからそういった浄水器や効果が大きく取り上げられるはずです。
風呂や、料理に使う水も放射能による汚染が進んでいる可能性がありますが、
最低限、口にするものだけは水道水は避けてください。