セシウムを体に取り込むということ
最近いろいろなところで耳にするようになった、『セシウム』
どんな物質なのか、端的に表現している動画があったので紹介します。
これは、セシウムをただの水に落としたときの反応を見たものです。
こんなものを体に取り込んで大丈夫なのでしょうか?
中部大の武田教授のblogにて、このような記述がありました。
* * * *
放射性セシウム137の{成人、経口}での50%致死量は0.1ミリグラム程度です。
これに対して青酸カリは{成人、経口}で50%致死量が200ミリグラム程度ですから、
青酸カリの方が約2000倍ほど毒性が低い
* * * *
セシウムが猛毒として知られる青酸カリと比較されるような物質であることをもう一度思い出す必要があります。
追記—
金属としてのセシウムを水中に落とした場合、化学変化を起こして爆発します。
ですが、私たちが食品などに含まれるセシウムを摂取し、私たちの体内で、動画のような爆発を起こすわけではありません。
セシウム137は、1gの質量でおよそ3.2兆ベクレル。
0.1mgを摂取すると50%致死量に達しますが、それ以前に3.2億ベクレルの放射性物質を取り込んで、身体が無事でいることはまずありえないでしょう。
物理的な爆発の前に、セシウムからの放射線により、静かに、そして確実に心臓、そして肝臓や腎臓などの器官に致命的なダメージを与えます。
1日10ベクレルの食事がもたらすもの
http://sorakuma.com/2011/10/08/4585
セシウム137は遅効性でなく迅速に心臓に悪影響を及ぼす
http://sorakuma.com/2011/11/03/5163
バズビー教授:心臓病が子どもたちを襲うだろう
http://sorakuma.com/2011/09/12/3675
心筋梗塞や心不全、肝臓や腎臓の破壊、免疫系の低下、発育の阻害やホルモンの異常。目で見ることのできないこれらのダメージは、物理的な爆発より遥かに恐ろしいものです。
動画は、セシウムの危険性を端的に表現したものです。
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Comments
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Comment from sorakuma
Time 2011年11月20日 at 5:25 PM
> セシウム1gで3.2兆ベクレル、致死量が0.1mgが本当ならばその時は3.2億ベクレル
ご指摘ありがとうございます。内容を修正致しました。
Comment from たあ3
Time 2011年11月20日 at 10:01 AM
セシウム1gで3.2兆ベクレル、致死量が0.1mgが本当ならばその時は3.2億ベクレルかと
まあ、どの道ただじゃ済みませんが