猛威をふるう『熱中症』という病 低線量被曝のせい？
最近東日本で『熱中症』が猛威を奮っています。
直近でニュースになっていたのは次のとおりです。
9月2日～10日 岐阜県/西濃全域・岐阜市・羽島市 小中高・特別支援学校 生徒・教員 １万５８２人 目のかゆみ・じんましん・首の湿疹・息苦しさ
9月8日 茨城/つくば 市立筑波西中学校 １８人 熱中症5人・熱中症の疑い３人・過呼吸10人 体育祭の練習中（気温２８・９度）
9月9日 千葉/松戸 市立古ヶ崎小学校 １５人 胸痛・過呼吸・歩行困難（熱中症の疑い） 運動会の練習中
9月12日 東京/江戸川区 区立二之江中学校 ８人 熱中症の疑い 体育館でバスケットボールをしていた女子生徒８人が体調不良。1名意識不明の重体
9月13日 広島/尾道 市立美木中学校 １２人 熱中症の疑い 体育大会の練習をしていた生徒が吐き気や頭痛を訴える。1名軽いけいれん（29．5度）
9月13日 大阪/富田林 市立大伴小学校 ７人 熱中症の疑い リレーの練習中、７人が気分不良などを訴えて搬送（３３・２度）
9月13日 静岡/伊東 市立西小学校 ３４人 熱中症 運動会の練習中に吐き気などを訴える（２８．５度）
9月14日 茨城/つくば 市立要小学校 １０人 熱中症の疑い 運動会の予行練習中に手足のしびれを訴える（３２・３度）
9月14日 茨城/かすみがうら 市立七会小学校 １５人 熱中症 運動会の練習中にめまいや体調不良を訴える
9月14日 岐阜/養老 養老小学校 ２５人 熱中症の疑い 運動会の練習中に過呼吸や手足のしびれを訴える（２９・６度）
9月14日 栃木/鹿沼 市立板荷小・中 １４人 熱中症の疑い 運動会の練習中に熱中症と思われる症状を訴える（３２・５度）
9月14日 名古屋 市立山田高校 ４人 熱中症？ 体育祭の陸上競技を終えた男子生徒４人が体調不良
9月14日 静岡/江南 高校 ４人 熱中症の疑い 屋外にいた男子生徒４人が熱中症とみられる症状で運ばれる
9月14日 三重/東員町 小学校 ２人 熱中症の疑い 運動会の練習中に３年生の男児２人が熱中症の症状を訴える
9月15日 千葉/山武 大富小学校 ８人 熱中症の疑い 午前10時ごろ運動会の練習で熱中症とみられる症状を訴える
9月15日 群馬/玉村 町立南小学校 ４１人 頭痛・手足のしびれ・歩行困難 午前９時３０分ごろ運動会の練習中
確かに、最近特に『熱中症』のニュースが多いように思えます。
日々雑感さんのブログでも詳しく取り上げられていました。
最近、あまりにも東日本の学校で熱中症で搬送される事象が多すぎるのでは！？とネットで話題【最近の学校での熱中症搬送記事一覧】
日々雑感さんの記事でも指摘されていますが、30度にも満たない温度でも熱中症は普通に発生するものなのでしょうか？
東日本で多く発生しているようにも見えますが、生徒の絶対数も多いと思われますので、生徒数あたりの割合で考えてみると違った結果が出るのかもしれません。
逆に、一見すると少なく見える福島や茨城、栃木などが割合的には高く発生している可能性もあります。
人口10万人での割合で考えるとどうでしょうか。
人口10万人単位で調べる限りでは、東日本地域に目立って発生しているとは言えないように見えます。
もうひとつ、件数ベースで見ると、次のようになっていました。
2011年8月の熱中症による救急搬送人員：17,566人
2010年8月の熱中症による救急搬送人員：28,448人
2009年8月の熱中症による救急搬送人員： 6,495人
2008年8月の熱中症による救急搬送人員： 8,857人
出展：総務省 消防庁 熱中症情報
確かに今年の件数は多いですが、前年度と比較すると減少しています。
2008年、2009年の人数と比較して倍以上に増えているのは気になりますが、統計から考える限りでは今年、必ずしも放射能の影響で『熱中症』が急増しているとは言えないようです。
熱中症の記事を調べていた際、一つ気になったことは、今年5月頃から、原発作業員が多数、『熱中症』という症状で倒れていることです。
Googleで、『熱中症 原発作業員』として検索すると、多数の『熱中症』の記事がヒットします。
今もなお福島原発で過酷な作業に従事されている原発作業員の方々は、続く残暑にどのように対処されているのか、非常に気になります。
以前、中国で多数の死亡事故が発生した場合、死者数が『35名』として報道されるという噂が話題になりました。まさか同じようなことが日本で行われているなどといったことがなければいいのですが、それは穿ち過ぎでしょうか。
