4号機地震で傾斜修理中! 1.2.3号機メルトスルー! ガンダーセン5/13
(日本語訳:Jo2Rayden)
フェアウィンズ・アソシエーツのガンダーセンです。今日は5月13日金曜です。
今日は、福島原発内部で起こっていることとすぐ起きていることの私の考察をまとめます。しかし、早急にまとめるのは、アメリカン・ロデオが、1週間にカウボーイたちを騎乗から次々降り落とし続けるようなものでしょう。(=刻々と変化している。)
NRC(米原子力委員会)の会合が木曜にありました。その委員によると、福島原発の状況はまだ安定的でないとの事のようです。この報告に”不安定”とあったと思います。
今日5/13に、東電は原子炉圧力容器の燃料は水で満たされていなく、燃料にダメージ(メルトダウン)があったと発表しました。皆さんはもう驚かないと思いますが、これは東電からの新しい発表です。
東電は、格納容器に少しの時間だけ新しいゲージを付けるため作業員を入れて、これを発見したのです。原子炉圧力容器に水が無く、格納容器にも水が少ししかありませんでした。
二ヶ月間の何千トンもの水が、何処にいったのでしょうかという疑問が生じます。つまり、この汚染水漏れが地下水に流れ込んでいることを示しています。後ほど解説します。
1号容器は乾いており、原子炉圧力容器から核燃料が溶け出して、今は原子炉格納容器の底に溜まっている可能性があります。これにより、とんでもない高濃度の放射能が人々に向かって来ようとするでしょう。放射能は70R/hの力で、つまり基本的に、4・5時間で死に至るものでしょう。長期間掛けての死でなく、即死です。とてもとても高濃度の放¬射能が1号機にあります。ですから、もう一度立ち戻り、1号機の改善計画変更を東電はすべきだと思います。放射能レベルは高すぎます。
2号機ですが、漏れの状態に何の変化もありません。汚染水は最重要課題で、底の穴から出て、格納容器は漏れています。
別の大きな原因になる汚染水があり、単に総ての水を受け入れる十分なスペースがなく、明らかに浄化の必要があります。この浄化能力についてですが、これは過去にまったく経験のないことなのです。福島原発の平均日量百トン近い汚染水ですが、水の浄化は、通常1トン/2日掛かります。明らかに汚染水浄化計画の劇的な変化が必要です。また、地下水への汚染水漏れも続いています。海洋への汚染水漏れも続いています。
3号機は興味深い状態です。インターネット上で、3号機からの蒸気の煙についてチャットされていました。私は、これが憂慮すべき事とは思いません。これは、夜は空気が冷える為に起こり、太平洋は大変寒いからです。皆さんが観たものは、熱い蒸気が3号機から出て、冷えた水に当たり、本当に厚い蒸気雲を作りだしたものだと思います。これは放射性物質に間違いありませんが、少なくとも燃焼を示すものではないのです。
これは、3号機関連でひとつだけの良いニュースです。
私が以前述べましたように、原子炉圧力容器の上部の温度はとても高温だが、圧力はとても低い。つまり、このような状態では、水は存在しない。高いガス温度と低い圧力の3号機原子炉圧力容器内部には水が無く、蒸気が無い。つまり、原子炉圧力容器の空気を冷やすための空気が無い。ですから、3号機の原子炉圧力納容器を冷やすには、まだ本当に厳しい問題があります。3号機には水素爆発の可能性はまだあります。なぜなら、大きな不均衡があるからです。
3号機の別のことですが、今週その核燃料貯蔵プールの映像が撮影されました。3号機は、沢山の瓦礫の山が散乱していました。貯蔵プールの映像は酷いものでした..。
映像は、金属の大きな塊と大きなコンクリート破片がプールに落下を示していました。核燃料棒と燃料ラックの制御棒は、ゆがんでいた。破壊とプール内での爆発をはっきり示しています。この映像により、私が指摘してきた一種の破壊現象、抜きんでた化学反応が、プール内で起こったことを確認できたと思います。
他の断片的情報から、彼らは高濃度のヨウ素131をプール内から発見しました。現在、事故から60日経過し、ヨウ素131は消滅すべきですが、高濃度のヨウ素131が3号機プール内で発見されたことにより、私が述べた“即発緩和臨界”があったことを示しています。そして、この更なる証拠が、私が現在まで数週間指摘続けた事象を裏付けていると信じます。
4号機については、これは傾いています。東電は、4号機が傾いていると認めています。破壊は、明らかに3号機での爆発の火災により損なわれました。しかし、これは最大の良くない状態です。もし、最初の地震と同規模の余震があれば、4号機は崩れるでしょう。東電は、劇的にその建物を支えようとしていますが、それは本当に本当に大変なことです。
また、4号機プール内のいくつかの写真が公開され¬ました。核燃料棒は、整然と保持されているように見えます。したがって、プルトニウムは外部で発見された。
私はここで少し説明致します。我々が外部で発見したプルトニウムは、4号機から来たのではなく(MOX燃料が)そのまま破壊されたものです。4号機で、二日間に渡り燃焼するのに十分な熱が発生し、火災があった。私は疑いなく、プルトニウムと他の同位体のセ¬シウム、ストロンチウムは、揮発したのだと。し¬かし、4号機が、我々が外部で発見した多量のプルトニウムの原因でないと思います。
今週、私はいくつかの計算をしました。
NRCの報告によると、核燃料の断片は二キロ離れたところで発見された為、これらの断片は飛散され、約900~1000マイル/hの速度で核燃料プールからその距離まで飛んで行った。私は基本的に、いくつかの断片、大体この指先大のものが、3号機プールより核燃料棒破片を2キロ先まで飛ばして行ったのと想定しています。この空間距離まで飛ばすには、1000マイル/h超速度での発射でなければなりません。この意味するのは、私が言い続けている“音速より早い”ということです。これは、detonation(爆鳴)が3号機で起こった。deflagration(爆熱)ではなかった。
これらの総てが意味するのは、1号機の格納容器は漏れている。東電は、窒素を入れて圧力を維持するができない。
2号機は漏れていて、トレンチの外へと充填している。3号機も現在漏れていて、原子炉容器から、トレンチへと充填している。ですから、3機の原子炉格納容器が、漏れています。
現在、ここ米国の原子力規制委員会は、原子炉格納容器の漏れなどあり得ないと述べました。原子炉保安諮問委員は、昨年10月に、彼らは具体的に、格納容器漏れの確率は想定ゼロと述べた。
今、明らかにこれは間違いであります。このことは、多くの運転中原子炉基準に影響し、ライセンス取得しようとしているウェスティングハウス製AP1000新原子炉にも、影響します。
最期に、福島原発周辺付近になにをもたらすかをお話いたします。
まず、水についてです。大量の汚染水が発生し、総てが回収されていないと言いましたが、専門家が、1フィートの沈下を指摘しました。つまり、コンクリートが壊れているはずです。コンクリート基礎部分は破壊され、放射能は地下水を侵しています。 私は、放射能がこの地方都市の下水施設に流れ込んでいることを前回のビデオでお話ししました。下水施設の専門家が、今週私に接触して来ました。彼はこう言いました。“地震の後で地下水が下水施設に流れ込むのは珍しいことではない。”
ですから、私たちは、東電と日本政府から、最重要な地下水への放射能汚染濃度情報が欲しいのです。
いちばん最期は、空気中の放射能です。
今週、上空からの米国と日本の共同調査があり、汚染域は、原発から15から60キロの距離までありました。
現在、学童と高校生は、学校にいる間、土壌を取り除いた駐車場にいる間、肌を守るためマスクと長袖シャツの着用を求められています。なぜなら、子供たちが外に出ると、とても汚染されるからです。子供たちは、大人の原子力関連労働者の放射線濃度レベルにさらされると思います。その学校を開き続けるのは、非人道的です。
本日の最期に、総ての原子炉は新しい放射性物質を出している途中です。封じ込めは失敗しています。ですから、汚染水が下に落ち、蒸気で上昇している。
そして、将来起きる内部の現象を防ぐ計画がありません。
どうもありがとうございました。また、来週ご報告いたします。
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