sorakuma

そらくま。

Skip to: Content | Sidebar | Footer

『水源』の水は大丈夫か

2011-10-22 | 震災・原発 | By: sorakuma

“水源”群馬と奥多摩の深刻なセシウム汚染で東京の水道水がヤバい

10月20日の週プレNEWSにて、そんな記事が掲載されていました。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111020-00000302-playboyz-soci

* * * *
再び東京で“水道水パニック”が起こる? 文部科学省が発表した「福島第一原発事故で放出された放射性セシウムの土壌蓄積量」の航空機モニタリング測定結果が波紋を呼んでいる。

この測定マップを見ると、汚染が東日本全域に広がっていることは明らか。しかも、これまで認知されていなかった場所が高線量であることがわかる。例えば、東京都では葛飾区や江戸川区がホットスポットとして有名だったが、今回の測定結果を見ると西部の奥多摩地域でも汚染が見られる。

なかでもセシウムの沈着量が多い奥多摩町北部の汚染は1平方m当たり10万~30万ベクレルこれを人体が受ける放射線量に換算すると、毎時約10~30マイクロシーベルト以上。チェルノブイリ原発事故後の管理区域値(5.0以上)をはるかに上回る値だ。

今回の文科省の発表について、放射能汚染を研究するタイ国立大学講師・小川進博士(工学・農学・気象学)はこう説明する。

「奥多摩の汚染が驚きをもって受け止められていますが、これは以前から指摘されていたこと。例えば3月下旬、東京都内の水道水から乳幼児向けの飲用基準の約2倍に当たる放射性物質が検出され、都は緊急に乳幼児に向けてミネラルウオーターを配りました。このとき問題ありとされたのが、主に栃木県と群馬県中部の山間部から流れる利根川水系で、そこから取水する金町(かなまち)浄水場からヨウ素が検出されました。そのとき、多摩川水系の水源も汚染されているのではないかといわれたのですが、都水道局は放射性物質が混じった利根川水系の水が水路を通って多摩川水系にも流れたからだという説明に終始しました。しかし、今回の測定結果を見ると、秩父山系と奥多摩、群馬南西部を水源域とする多摩川水系の浄水場にも放射性物質は流れ込んでいたと考えざるを得ません

実は本誌取材班も、以前からこの東京都の水源と放射性物質の関係は怪しいとにらんでいた。6月下旬から7月初めに東京都が100ヵ所で実施した放射線量調査の再検証取材で、奥多摩湖周辺から異常に高い線量値が出ていたのだ。その測定取材を担当したジャーナリストの有賀訓(さとし)氏が語る。

「なぜか奥多摩湖は都の計測ポイントには含まれていなかったのですが、気になって測ってみると、湖畔のあちこちで奥多摩町、檜原(ひのはら)村、日の出町など東京西部地域の平均線量の倍以上に当たる0.2オーバーの数値が出た。ただし、それは6月末の数値。放射性物質を吸収して育った木の葉が地面に落ちた今は、もっと濃縮されて高くなっているはず。また、文科省の調査が行なわれたのは9月14~18日。その後、大型台風15号が上陸し、山林にたまっていた放射性微粒子が一挙に奥多摩湖へ流れ込んでいるでしょうから、奥多摩は調査時よりも、より危険な状態になっている恐れがあります」

さらに、文科省発表の測定マップを見ると、奥多摩だけでなく、もともと危険視されてきた利根川水系の源である群馬県の深刻な汚染も確認できる。

群馬の川場村やみなかみ町などはホットスポットとして知られていましたが、このあたりは奥多摩の最高値である1平方m当たり最大30万ベクレルの地域が、奥多摩より広い範囲にわたっていることがわかります」(有賀氏)

そんな水源を利用する東京の水道水は大丈夫なのか? これまで都水道局は放射性物質は「不検出」と発表しているが……。

今は汚染が土壌にとどまっているので、まだ水道水の数値には現れないのでしょう。しかし、セシウムはいったん水に混じると溶けやすい性質を持っています。土壌深くに浸透したり、風雨によって川に流れ込んだら、また水道水の汚染度は高まるに違いありません。浄水器をつけたとしても分子サイズの物質しか除去できず、さらに小さい元素であるセシウムは吸着しない。セシウムが水道水に溶け出したら、個人でできる対策は水道を使わないことしかないのです」(前出・小川氏)

水道水パニックは、前回以上の規模で起こるのかもしれない。
* * * *

Read more »

柏で57.5μSv/hを検出

2011-10-22 | 震災・原発 | By: sorakuma

NHKから、柏市の空き地で57.5μSv/hもの放射線が検出されたことが取り上げられていました。
57.5μSV/hとは、年間およそ500mSvを意味します。

柏市の空き地で高い放射線量
http://www.nhk.or.jp/shutoken/lnews/1003427362.html

* * * *
千葉県柏市の空き地から1時間あたり最大で57.5マイクロシーベルトの高い放射線量が検出されました。
数値が異常に高いため、柏市は原子力発電所の事故の影響とは考えにくいとしており、原因を調べることにしています。

千葉県柏市によりますと、今月18日、柏市根戸の住宅や工場が立ち並ぶ地域の空き地で、高い放射線量が検出されたという連絡を住民から受けたため、専門機関に依頼して調べた結果、1時間あたり最大で地表でおよそ20マイクロシーベルト地面を20センチほど掘り下げた地中で、57.5マイクロシーベルトの高い放射線量が検出されたということです。

その後現場にシートをかぶせてから砂でおおい、あらためて地表付近で計測したところ、放射線量は0.45マイクロシーベルト以下まで下がったということです。

柏市は半径3メートル以内を立入禁止にして近く現場の土を取り除くことにしていますが、検出された数値が異常に高く、地表よりも地中の方が数値が高いことから、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響とは考えにくいとしており、文部科学省と連携して原因を調べることにしています。
現場の空き地は市の所有地で、10年ほど前まで市営住宅などが建てられていたということです。
* * * *

なお、NHKの第一報では、下記についても報じていました。

* * * *
現場はJR常磐線の北柏駅から北に500メートルほどのところです。
* * * *

NHKの報道では、福島第一原子力発電所の事故の影響とは考えにくいと繰り返し報道していますが、そもそも57.5μSv/hという数値は、事故の影響であるとかないとか関係いほどの危険な数値です。そのレベルはたった1日いるだけで、一般人の1年分の被曝限度量の1mSvを超えるほどです。

Read more »

印象操作:800万分の1。でも毎時1億ベクレル

2011-10-21 | 震災・原発 | By: sorakuma

ぱっとグラフを見たときに思うのは、放射性物質の放出量が800万分の1になった!という事実。
そして、グラフの見た目上は非常にわずかな放出量になっているように見えます。

しかし、それでも福島第1原発からは、毎時1億ベクレルの放射性物質が放出されています。

過去には、
2010年11月に、柏崎刈羽原発1号機にて放射性物質が漏洩した、としてニュースになった事例などでは、漏れた放射性物質は総計で1100万ベクレルであったといいます。

放射性物質漏えい時の国への報告基準は37万ベクレル。未だに1時間ごとに、そのおよそ300倍もの放射性物質が放出されているのです。

中性子線の人体への影響について

2011-10-21 | 震災・原発 | By: sorakuma

JCO臨界事故を受けて、中性子とその被曝について、京都大学原子炉実験所の今中哲二氏がその特徴をまとめています。

中性子線の人体への影響について
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/im000317.PDF

中性子被曝の特徴

人体の大部分は水であるため、中性子の人体への影響は、水に含まれる水素との衝突が重要となる。中性子によりはじき跳ばされた水素の原子核(陽子)は、周辺の分子をイオン化したりして細胞の構成分子を破壊する。
ガンマ線やベータ線に比べ、中性子被曝にともなうイオン化は、その軌跡にそって密に生じる(高LET 放射線)。そのため、同じ被曝量(吸収線量D:グレイ)であっても、中性子被曝の場合は影響が大きくなる(表1)。
現在導入が検討されているICRP60 勧告によると、被曝量(等価線量H:シーベルト)は:H=wR × D wR:放射線加重係数(中性子ではエネルギーにより5~20)

表1 中性子はガンマ線に比べどれだけ大きな影響をもたらすか(ICRP60 より)


腫瘍誘発ガンマ線の約3~約200 倍
(腫瘍誘発にともなう)寿命短縮ガンマ線の15~45 倍
形質転換ガンマ線の35~70 倍
染色体異常などガンマ線の40~50 倍
哺乳動物の遺伝学的影響ガンマ線の10~45 倍


その他、中性子の特徴について、以下のようにまとめられています。

Read more »

グリーンピース:汚染された魚が食卓に並んでいる

2011-10-21 | 震災・原発 | By: sorakuma

20日、グリーンピースは、魚介類商品のベクレル値表示強化を政府などに要請しました。
―大手スーパー5社への抜き打ち調査で、魚介類商品から放射性物質が検出されたためです。

2011/10/20 グリーンピースによるプレスリリース
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/pr20111020/

調査結果(PDF)
http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/20111020_SUSEA_Result.pdf

Read more »

セシウム137を多く含む野菜は?

2011-10-20 | 震災・原発 | By: sorakuma

野菜をマーケットなどで選ぶ際、基準の一つとして、『産地』で選ぶという考え方があります。
なんとなく、福島産や近隣各県が産地のものは選ぶのを躊躇してしまう人も多いかもしれませんが、仮に産地の表記が全て書かれていなかったらどうでしょうか。

例えば、マーケットで販売されている産地の表記を100%信用できますか?
もしかしたら、『誤って』他県産の名前で販売されていることもあるかもしれません。

そんな時にもう一つの基準となりえるのが、『セシウムをどれだけ吸収しているか?』というものです。
グラフを見ると、普段口にしやすい野菜では、キャベツ、ダイコン、ジャガイモ、レタス、ホウレンソウなどが特に高いようです。
反面、トマトやナス、カボチャやキュウリなどが低くなっています。

どうやら『葉』や『根』の野菜はセシウムが多く取り込まれ、『実』の野菜はセシウムが少ない傾向にあるようです。

9月には、ひまわりによる除染の検証を行ったHOPE-Japanのホームページにて、ひまわりに関しては全体の60~70%のセシウムが含まれるデータが出ています。植物に関して、一番にセシウムが集まりやすいのは『葉』なのかもしれません。
ひまわりの除染効果についての検証(PDF)

冒頭のグラフにおけるセシウムを多く含む野菜を実生活で覚えておくのは少し大変です。
とりあえず葉を食べる野菜、根を食べる野菜に関しては要セシウム注意、実を食べる野菜に関しては比較的安全…と、そう考えておくといいかもしれません。

冒頭のグラフは、下記サイトから紹介させて頂きました。
キャベツはセシウム-137が最も蓄積されやすい野菜のひとつ – SECURITY.JP

コンビニ各社の放射能汚染対応まとめ[転載]

2011-10-20 | 震災・原発 | By: sorakuma

食の安全を考える情報ブログ「生きることは食べること。」にて、コンビニ各社の放射能汚染対応まとめが掲載されていました。

コンビニ各社の放射能汚染対応まとめ
http://ikitabe.net/?pid=20110808180000


セブンイレブン

回答:
福島県産のものだけでなく、国や各自治体による検査結果において農産物等から国の暫定規制値を超えた放射性物質が検出された場合には、直ちに当該地域の当該作物の使用状況を確認し、迅速に対応する。

自主的な産地変更:
特になし


ローソン

回答:
農作物等に対する放射性物質の影響については、国や地方行政機関が検査を実施し、その結果に基づき、政府より出荷や摂取制限の公表が行われている。公表に対して、いかにスピーディに対応していく事が責務と考えている。

自主的な産地変更:
特になし


スリーエフ

回答:
福島産食材の使用や産地の変更は、国の指針に沿って速やかな対応に努めて行く予定。

自主的な産地変更:
特になし


ファミリーマート(am/pm)

回答:
行政の指導や各地域のサンプリング検査に基づいて、対応している。出荷制限のかかっている物以外は、どの地域の物もしようしている。

自主的な産地変更:
特になし


サークルKサンクス

回答:
原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等」に定める出荷制限等を正確に遵守して、製造メーカーに対し、同出荷制限対象外地域を産地とする食材を使用するように指導している。

自主的な産地変更:
特になし


ミニストップ

回答:
国・自治体の発表する食材情報に基づき、市場流通可能な食材の使用を確認している。産地のみを理由とした、食材の使用制限や変更は行っていない。

自主的な産地変更:
特になし


デイリーヤマザキ

回答:
お米は昨年の物。なにかあった時にはすぐに流通を停止させて、お店におろさない形は整っているので安全。

自主的な産地変更:
特になし


ポプラ

回答:
仕入先の問屋様、メーカー様にて産地の確認、検査結果の提示、政府の出荷制限品、摂取制限対象品が含まれていないかについて確認を実施して、確認ができないものについては使用していない。

自主的な産地変更:
出荷制限、摂取制限品、安全が確認できない原料に関しては、産地の変更を実施した。


ココストア

回答:
現在、福島県の物は使用していない。(放射能のためでなく)まず、メーカーで基準値が超えている物は使用しないようにしているので、安全。

自主的な産地変更:
特になし


コミュニティストア

回答:
この先、福島産の食材を使用する可能性は、先の事なのでわからない。

自主的な産地変更:
不明なのでなんとも言えない


セーブオン

回答:
安全と発表されている物を使用している。

自主的な産地変更:
特になし


基本的に、国が設定した暫定規制値に従うというのがコンビニエンスストア各社のスタンスであるようです。
暫定規制値に従う…それは、必ずしも健康を守るための安全な基準ではありません。

安全な基準ではない以上、私たちの健康は私たちの身で守っていかなければなりません。
ナチュラルローソンあたりで、全部倍の価格で構わないので、ベクレルフリーコンビニとして再デビューしてもらえれば、何も言うことはないのですが…。

とくダネ!:『熊本産コメ袋』に詰められた福島農家のコメを報道

2011-10-20 | 震災・原発 | By: sorakuma


10月19日に報道されたフジテレビ系、とくダネ!にて、福島県農家が報道されていました。

ですが、報道されていたコメ袋の表記は、『くまもとのお米』とあります。
これは、あくまで福島の農家がJAあまくさの使用済の米袋に入れて米を廃棄しているためです。

こちらのぼんやりと見える米袋は、『新潟』と書いてあるように見えます。

とくダネ!の報道を受けて、JAグループくまもとは次のような文書を掲示しています。

* * * *
言われなき中傷へのJAグループ熊本からお知らせ(第1報)

10月19日(水)午前9時からのフジテレビ系「とくダネ!」で、福島の農家が、JAあまくさ(熊本)の使用済の米袋に入れて米を廃棄している映像が放映されました。
その一部映像がカットされインターネット上に配信されました。
インターネット上の画像は「福島の農家がJAあまくさ(熊本)の米袋に産地偽装しているのが堂々と流れる」タイトルになっており、あたかも産地偽装しているかの配信となっています。
これを見た一般消費者が、熊本産米への不信感を抱き、購入しないなどの誤解が生じています。
しかしながら、この番組に登場した生産者は、米の廃棄を目的に袋詰めしたものであり一般の消費者に販売するものではありません。
福島県において熊本県産米袋が、なぜ使用されているかとの質問が多数寄せられていますが、JAグループ熊本として、熊本県産米を全国に向けて販売しており、販売先で仮に使用済みの紙袋を使用する場合は、農産物検査証明の表示を除去、または末消することとなっています。
違反した場合は、法に基づく罰則が科せられます。(1年以下の懲役又は100万円以下の罰金)
インターネット画像の紙袋に×印が付いているのはそのためです。
JAグループ熊本としては、販売先に対し使用済み紙袋に×印を付けるよう指導しています。
JAグループ熊本としてテレビ放送の内容とはかけ離れ、悪意的ネット配信に対し、大変遺憾に感じ強く抗議します。
* * * *
http://www.ja-kumamoto.or.jp/news/topics/2011/10/1430

Read more »