10月17日に放送されたNHK放送、『放射性物質は大丈夫?まるごとチェック!あなたの食卓』で、各家庭の一週間の食卓の放射性物質量が検査されました。
対象は、福島・郡山市、東京・江戸川区、目黒区、北海道、大阪・岸和田、広島の、普通の家庭の一週間の食卓。
分析をしたのは、首都大学東京・福士政広教授研究室。
検査方法については、『ゲルマニウム半導体検出器を用い、各サンプル7,200秒かけて分析しました。さらに各家庭1サンプルは、30,000秒の追加測定』とありましたので、かなり厳密に行われたと考えられます。
検査結果は、トップの画像にも出ていますが、次のとおりです。
→詳しい分析結果を見る(PDF ※PCのみ)
放射線大丈夫?日本列島・食卓まるごと調査|N H K あさイチ
http://www.nhk.or.jp/asaichi/2011/10/17/01.html
放射性物質はほとんどがK-40ですが、これは通常の食品の中に含まれるものです。
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自然放射線の放射性カリウム(K-40)の食品中の含有量
刻み昆布 2,130Bq/kg ほしひじき 1,320Bq/kg 黒砂糖 330Bq/kg 茎わかめ 570Bq/kg
ホウレンソウ 222Bq/kg ジャガイモ 135Bq/kg ニンジン 120Bq/kg カボチャ 99Bq/kg
ゴボウ 99Bq/kg 玄米 75Bq/kg ダイコン 72Bq/kg キャベツ 63Bq/kg シイタケ 51Bq/kg
小麦粉 36Bq/kg 白米 8Bq/kg
出典:安斎育郎「家族で語る食卓の放射性汚染」
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カリウムは、岩石に大量に含まれるほか、動植物にとって必要不可欠な元素である。食品中に含まれるカリウム40の濃度はかなり高く、白米1kg中の放射能強度は33ベクレル(Bq)ほどになる。外洋の海水中には1リットルあたり12.1ベクレルが含まれる。カリウムは水に溶けやすくナトリウムと似た性質を持ち、経口摂取するとすみやかに全身に広がる。生物学的半減期は30日とされる。人体が持つ放射線強度は、体重60kgの成人男子で約4000ベクレルである。これによる年間の内部被ばく線量は、0.17ミリシーベルト(mSv)となる[5][6]。天然に存在する放射能の中で内部被曝による線量が大きいものの一つであるが、カリウムの経口摂取量の大小にかかわらず、カリウムの体内量は常に一定に保たれているため、食事による被曝量の変化はない。人工放射性物質の経口摂取量と比較するのは誤りである。人間は体内に常に数千ベクレルの放射性物質を含有しているという事実を理解する。
Wikipedia – カリウム40
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A040
Wikipediaを参照する限り、K-40は白米1kgに対して33ベクレル程度存在するようです。
この分析結果を見ると、コメが0bq/kgとなっている家庭が2件あります。
これに関する資料が見つからなかったのですが、通常、1週間のコメのK-40の含有量が0であることはあり得るのでしょうか?
また、コメのK-40の含有量が300~400bq/kgになっているのも、Wikiに記載されている数値の10倍程度とみると違和感があります。
分析結果をそういった視点で見なおしてみると、結果をそのまま鵜呑みにできない可能性もあります。
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