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そらくま。

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日々、都内で数億ベクレルの放射性物質が『消失』している

2011-10-17 | 震災・原発 | By: sorakuma

都内の各所で、それこそ原発並みの放射能が日々排出されているというのをご存知でしょうか。
都内の放射性物質の集積地点、下水道施設からの外部への流出による“二次汚染”が懸念されています。

神戸大学大学院教授の山内知也氏は、『失われた放射性物質』について、次のことを指摘しています。
—-
「東京都から提出された1日当たりの汚泥の量、焼却灰の量、そして放射能の量、こういったものを掛け合わせていくと、1日当たり、東京都全体の下水汚泥の総放射能量、これは約21億5000万ベクレルになります。焼却灰の放射能総量、これは17億6000万ベクレルなんですね」

「とてつもない量の放射能、放射性物質を扱っているわけですが、ポイントは、放射性物質は焼却してもどこかに消えることはないということなのです。その姿が気体になったり、固体になったりはするものの、トータルの放射能量、これが減ることはありません。つまり、この汚泥に存在した21億5000万ベクレル焼却灰となって捕集した17億6000万ベクレル、この数字を引いた1日3億9000万ベクレル、これが行方不明となっているのです。どこに行っているかわからない。都は、この3億9000万ベクレルがどこに行ったのか、これを合理的に説明することができるのでしょうか」

「大きな可能性としては、これは2つあります。排ガスとなって大気に排出されている、もう1つは、水処理によって溶けている、そのどちらかです」
—-

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原子炉建屋カバー完成 福島第一原発1号機

2011-10-15 | 震災・原発 | By: sorakuma


【参考資料】福島第一原子力発電所1号機 原子炉建屋カバー屋根パネル設置完了(122KB)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_111014_02-j.pdf

カバーは縦47メートル、横42メートル、高さ54メートル。
ポリエステル繊維のパネルと天井、放射性物質を吸着するフィルター付き換気装置が設置。

毎時約4万立方メートルの空気を換気して、放射性物質の濃度を10分の1程度に低減できるという。
放射能の測定のため、建屋内から漏れ出す放射性物質を採取する作業もより正確にできる見込み。

原子炉建屋覆うカバー完成 福島第一原発1号機
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201110140615.html

1号機建屋内 依然高い放射線量
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111015/t10013279041000.html
建屋内の放射線量は、4700ミリシーベルトもの線量であるといいます。
仮にこれが1/10になっても470ミリシーベルト、数分と滞在することができないレベルです。

もう一つ懸案となるのは、今後の放射性物質の拡散についてです。
放射性物質飛散防止用カバーを設置することで、放射性物質の拡散が防がれるか、というと、必ずしもそうではないようです。

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ストロンチウムの汚染分布を考える

2011-10-15 | 震災・原発 | By: sorakuma

14日、横浜で公式にストロンチウムが検出されたことが発表されました。

いわゆるマイクロスポット堆積物のストロンチウムの測定結果について(PDF) 横浜市記者発表資料より

各新聞社でも、原発から250キロもの距離が離れた横浜でストロンチウムが検出されたことが取り上げられています。

横浜市検査でもストロンチウム…港北の2か所
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111014-00001201-yom-soci

横浜でストロンチウム検出 100キロ圏外では初
http://www.asahi.com/national/update/1012/TKY201110110626.html

しかし、この検出事態は予測できないことではありませんでした。
原発事故の際、ストロンチウムはセシウムと一緒に放出されるためです。
問題は、ストロンチウムはベータ線しか出さないため分析、検出が難しいことにあります。
このため、ストロンチウムはセシウムとの存在比率によってストロンチウムの存在量を推定します。

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過去、日本の水道水には微量のストロンチウム90が含まれている

2011-10-15 | 震災・原発 | By: sorakuma

文部科学省の委託により財団法人日本分析センターが運営・管理している、「日本の環境放射能と放射線」が公開しているデータによると、日本の水道水には震災以前から、放射性同位体のSr-90(strontium90,ストロンチウム90)が微量ながら含まれているようです。

都道府県名 調査地点 測定値(平均値)
北海道 稚内市, 札幌市中央区 0.73, 0.74
青森県 青森市 0.80
岩手県 盛岡市 0.53
宮城県 仙台市宮城野区 0.56
秋田県 秋田市 1.7
山形県 山形市 1.2
福島県 福島市 1.6
茨城県 ひたちなか市 0.65
栃木県 宇都宮市 0.55
群馬県 前橋市 1.1
埼玉県 さいたま市桜区, さいたま市桜区* 0.93, 1.1
千葉県 市原市, 木更津市 1.5, 1.4
東京都 葛飾区 0.97
神奈川県 横須賀市, 相模原市 0.33, 0.29
新潟県 新潟市西区 1.7
富山県 射水市 0.76
石川県 金沢市 1.1
福井県 福井市 0.31
山梨県 甲府市 0.66
長野県 長野市, 長野市* 0.42, 0.73
岐阜県 各務原市 検出されず
静岡県 静岡市葵区 0.39
愛知県 木曾川, 名古屋市北区 1.4, 1.3
三重県 四日市市 2.3
滋賀県 大津市 1.5
京都府 京都市東山区, 京都市伏見区 1.5, 1.4
大阪府 守口市, 大阪市東成区 1.6, 1.4
兵庫県 神戸市兵庫区 1.3
奈良県 奈良市 1.5
和歌山県 新宮市 0.73
鳥取県 東伯郡湯梨浜町 検出されず
島根県 松江市 1.7
岡山県 岡山市南区 1.1
広島県 広島市南区 1.5
山口県 宇部市 1.1
徳島県 徳島市 1.0
香川県 高松市 1.5
愛媛県 松山市 0.83
高知県 高知市 1.5
福岡県 福岡市南区, 福岡市早良区 1.8, 1.5
佐賀県 佐賀市 0.85
長崎県 大村市 0.59
熊本県 宇土市 検出されず
大分県 大分市 0.73
宮崎県 宮崎市 0.51
鹿児島県 鹿児島市 0.55
沖縄県 那覇市 2.1

出典:日本の環境放射能と放射線‐水道水などのSr-90測定値(単位:mBq/L,2009年度 年間平均値)
http://www.kankyo-hoshano.go.jp/01/0101flash/01010312_2.html

データは2009年度のものが最新でした。2010年、2011年のデータは公開されていませんが、少なくともミリベクレル単位での計測は可能のようです。
311後、まずはヨウ素が、そしてセシウムが問題となり、今はストロンチウムが懸念材料となっています。
今まさに必要なデータとして、急ぎ公開して欲しいものです。

9月以降、暫定基準値を超えたセシウム汚染魚のリスト

2011-10-15 | 震災・原発 | By: sorakuma


史上最悪の海洋汚染…これが“セシウム汚染魚”リストだ!
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20111012/dms1110121645015-n1.htm

元データ:水産物の放射性物質の調査結果について(9月1日公表分以降)(10月7日更新)(PDF:162KB)

9月に武田教授がセシウムの汚染が進んだ魚のリストを公開しましたが、事態はそれ以上に悪化を示しています。
上記の魚に加え、武田教授が警戒を呼びかけている魚についても摂取は控えたほうが無難です。
水産庁のデータはあくまで放射性セシウムを計測したもの。
ストロンチウムなどの、他の放射線核種は含まれておりません。

武田教授:魚介類と土の汚染・・・どのぐらいか?
http://news.livedoor.com/article/detail/5897307/

1日10ベクレルの食事がもたらすもの
仮に1日10ベクレルに食事を控えることができたとしても、長期の摂取は健康被害を生じる可能性を含んでいます。

1.5京ベクレルもの汚染水の放出がもたらしたものは、取り返しの付かない海洋の汚染でした。

福島原発汚染水による海洋汚染モデル

ニュースにならない事態は、ニュースにできない事態であると考えなければなりません。

葛飾の市民団体 231カ所線量調査 56地点で1μSv/h超

2011-10-15 | 震災・原発 | By: sorakuma

葛飾の市民団体 231カ所線量調査 56地点で高濃度
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20111014/CK2011101402000022.html

葛飾区の市民団体が区内の民間施設など231箇所で放射線量の調査を行い、そのうち56箇所で1μSv/h超8箇所で3μSv/h超最大で5.47μSv/hを検出しているとのこと。

同会は十八日、青木克徳区長に調査結果を説明する予定。吉川方章代表は「放射性物質が付着する屋根が広い建物ほど測定結果が高く、屋根の除染が必要。われわれのは簡易測定なので、区に合同で再調査してもらいたい」と話しています。

先日文科省が公表した空間線量はどうだったでしょうか。

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世田谷区で見つかったのはラジウム226だった?

2011-10-14 | 震災・原発 | By: sorakuma

世田谷区の3.35μSv/hの高放射線量の原因は、ラジウム226の含まれた瓶であるということになりました。
その放射線量は30μSv/hを振り切るレベルであるといいます。

発生源?の瓶は4、5本 警視庁も現場に
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111013/crm11101321420025-n1.htm

* * * *
区道から約1・5メートル離れた民家の壁からは最大毎時18・6マイクロシーベルトの放射線量が検出されたほか、床下に大小合わせて少なくとも4、5本の瓶を発見した。瓶は、木箱と紙箱で2重に梱包(こんぽう)されていた。大きい瓶は高さ7、8センチで太さは5、6センチ。業者が線量計を当てたところ、針が測定限界値を振り切った。限界値は毎時30マイクロシーベルトの放射線量だった。区によれば、民家の所有者は「(箱や瓶に)見覚えはない」としている。
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中山幹夫教授の無料電子書籍『原発と放射線』を読もう

2011-10-13 | 震災・原発 | By: sorakuma


中山幹夫教授が公開している無料電子書籍、『原発と放射線』を紹介させて頂きます。

電子書籍『原発と放射線』
http://i.wook.jp/000212/212280/?pagecode=1

同著 PDFファイル
http://i.wook.jp/000212/212280/212280.pdf

中山氏は、書籍の中で、私たちが原発に関する情報を知らされず、国や自治体に守られることなく被曝している実態を記載しています。
原発問題と聞いて、『テレビで学者が安全と言っていた』『健康に問題はない、と言っていた』『風評被害じゃないの?』と答える方や、子供をもつ親御さんへの、原発問題への考え方の教科書として、自らの家族、子供を守るための指針として本書に触れて頂ければと思います。

書籍の目次は下記の通り。