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そらくま。

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死のリスクをともなう除染活動

2012-06-19 | 震災・原発 | By: sorakuma


チェルノブイリ事故後。
1400キロ離れた東ドイツ。そこでも除染活動を行った作業員ががんで亡くなっていました。

除染活動から3年後。フィルタを交換していた30代の若い作業員が肺がんで死亡。
10年のうち、除染の作業員8人のうち7人ががんを発症し、次々と亡くなっていきました。

生き残った元除染作業員が訴える通り、除染活動には、被曝、すなわち死のリスクをともないます。

政府は『除染活動』を『ボランティア』として推奨していますが、その一番の目的は、国民の多くを
被曝させることにあります。
国民の多くが被曝し、がんを発症させれば、原爆症の発症は汚染地だけのものではなくなります。
汚染の可能性のある瓦礫をわざわざ拡散させ、北海道から沖縄まで焼却灰を運ぶのは、
統計上有意な形で被曝症状をさせないため、つまりは、今後間違いなく多発する被曝訴訟での
証拠をうやむやにするためです。

「放射能の除染」を行うということ、その危険性

除染活動とは、専門の知識と技術、装備を身につけた軍隊などが、最大限の注意を払って行うものです。
『ボランティア活動』、『町のゴミ拾い』などと同列に語られるものでは決してありません。

リンク先では、除染活動がどういうものであるか、画像で紹介しています。
除染活動は必ず専門の技術を持った業者に委託しましょう。
何の予備知識もないままに除染活動を行うことがないよう気をつけなければなりません。

そして、除染活動で放射能を『取り除く』ことはできないことも同時に覚えておかなければなりません。
除染活動は継続的に行われなければならず、汚染の強い地域では、すぐに元に戻ってしまいます。

守らなければならないのは、私たちが住む土地か、私たち自身の生命・健康か、選ばなければなりません。

アメリカからの放射線測定地図は日本政府によって隠蔽された

2012-06-19 | 震災・原発 | By: sorakuma

米エネルギー省から、放射能汚染の実測値が3月18日~20日時点で日本政府に送られていたことが報じられました。
この時の情報が私たちに公開されていたら。避難した人々の中には、汚染地域を避難先、避難経路に選んだ人も大勢いました。
政府は、それが解っていたにも関わらず、何ら対策を打つことなくいたずらに時間を費やしました。

政府が土地の汚染や人々の避難を指示した場合、補償額の問題が付きまとうのかもしれません。
しかし、この時の政府の行いは、国としての責任を放棄するものです。

そんな政府が語る原発の安全性や人々の生命を守ることについての責任を、あなたは信じることができますか?

米の放射線実測図、政府が放置 原発事故避難に生かさず
http://www.asahi.com/politics/update/0618/TKY201206170453.html

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東京電力福島第一原子力発電所の事故直後の昨年3月17~19日、米エネルギー省が米軍機で空から放射線測定(モニタリング)を行って詳細な「汚染地図」を提供したのに、日本政府はこのデータを公表せず、住民の避難に活用していなかったことがわかった。放射性物質が大量に放出される中、北西方向に帯状に広がる高濃度地域が一目でわかるデータが死蔵され、大勢の住民が汚染地域を避難先や避難経路に選んだ。

政府の初動対応では、汚染の広がりを予測する緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)の試算結果の公表遅れが問題となった。同システムの予測値と決定的に違うのは、米エネルギー省のデータが放射能の拡散方向を示す実測値だったことだ。

米エネルギー省は原発事故直後の昨年3月17~19日、米軍機2機に、地上の放射線量の分布を電子地図に表示する空中測定システム(AMS)と呼ばれる機材を搭載して、福島第一原発から半径約45キロの地域の線量を計測した。

その結果、福島県の浪江町や飯舘村などを含む福島第一の北西方向に、30キロ超にわたり1時間当たり125マイクロシーベルトを超える高い線量の地域が帯状に広がっていることが判明。この線量は8時間で一般市民の年間被曝(ひばく)線量の限度を超える数値だった。

外務省によると、測定結果を基に作製された汚染地図は3月18日と20日の計2回、在日米大使館経由で同省に電子メールで提供され同省が直後にメールを経済産業省原子力安全・保安院と、線量測定の実務を担っていた文部科学省にそれぞれ転送した。文科省科学技術・学術政策局の渡辺格次長ら複数の関係機関幹部によれば、同省と保安院は、データを公表せず、首相官邸や原子力安全委員会にも伝えなかったという。
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ドイツZDF:この地方を除染するのは不可能だと思う

2012-06-19 | 震災・原発 | By: sorakuma

ドイツZDF「放射能ハンター」
http://kingo999.blog.fc2.com/blog-entry-621.html

吹き替え、そして文字起こしされていたものを紹介させて頂きます。

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チェルノブイリ封鎖区域のまん中、汚染されたゴーストタウンが建つ、人の住めない場所に進んで立ち入る男、エフゲン・ゴンチャレンコ、彼はハンターなのだ。
真実を求めてウクライナそして日本に足を運ぶ“放射能ハンター”
放射能汚染がどれほど深刻か、人々は彼に尋ねる、身の危険を冒して、彼はその真実を追う。大きな危険だ「ここはひどい汚染地帯だ」チェルノブイリ、そして福島で何かが隠蔽されているのか?

(キャスター)
原発事故が起こるとまず真実を隠すシステムが、いつのまに出来上がったようです。26年前チェルノブイリで事故を過小評価したのは、ウクライナの責任者達だけではない。
当時のドイツ政府もそして特にフランスも同様でした。

今年は福島原発事故から1周年、今回も明らかなのは、同じ隠蔽の手口、その事情によく通じているのが
ウクライナのジャーナリスト、エフゲン・ゴンチャレンコです。
彼は自分のデータと調査しか信じなくなりました。
何年も前からです、まずチェルノブイリの経験から、そして今回は日本のデータと真実を求めて、彼は放射能汚染に闘いを挑みます。

「放射能ハンター」
1.死の地帯で
タチアーナ&アレクサンダー・デーティク監督

オパチチ村チェルノブイリ原発からわずか15キロ。エフゲン・ゴンチャレンコは、今回もまたハンナ・サヴヨタラを訪ねる。
愛情をこめて“バーバ・ハンニャ”と呼ぶ。
本来誰も住んではいけない土地に25年間住んでいる。
妹と二人健康そのものだ。

「私はもう79歳よ」
「妹は74歳、子供の時から障害者なの」

役人が帰郷者をどのように扱っているか。
エフゲンは聞く「彼らはここの放射能測定してる?」
「ええ、いつも何かしら持ってくわよ」「キャベツとかニンジンとか水とか」しかし誰も彼女に結果を知らせない。
エフゲンは自分の手で数値に変化がないか調べる。
「まったく普通の数値だ。僕のキエフのアパートの数値の方が高い」

「ここは私のふるさとよ」
「自分の母親を別のと取り替えたくないでしょ?」
「ふるさとも同じこと」
「だから私はここに戻ってきたの」
「放射能? 見えないわ」
「私は歯がないから噛まないのと同じよ」
「不安に思う理由なんてないわ」
「移住した可哀想な人達も居残った方が良かったのよ」
「移住先は異郷だからね」

事故当時この村にとって風向きが良かったことをエフゲンは突き止めた。バーバ・ハンニャの住む場所は、雨もほとんど降らなかった。
老女が元気に住んでいられるのは、そのために過ぎない。11年前からエフゲンは自主的に、チェルノブイリ封鎖区域を訪れ続けている。

ジャーナリストの彼は 今でも役人によって隠蔽・改竄されている危険があるか追求する。
彼ほど封鎖区域を熟知する者はない。
原発作業者達から「エキスパート」と呼ばれている。自らの汚染調査のおかげで住民達に危険を説明し警告できる。
その知識と経験をエフゲンは、日本でも生かしたいと考える。

658平方kmの汚染された土地、放棄された住宅13,500戸、避難民5万人。
かつて活気に満ちた町だったプリピャット、今では生命を危険にさらす汚染地だ。
ここでは事故の規模がはっきりわかる、エフゲンの放射能測定器は この町が何千年も居住不可能であることを示す。
この場所に長くいる者も健康を害する危険にさらされる。

「多くの人々がこの町が永久に失われたことを認められず」
「2000年まで町を整備する努力が続けられていた」

エフゲンはヴァレリー・サビヤーカに会う、事故当時プリピャットに住み避難を自ら体験した。
「4月26日、町では6件の結婚式が行われ」
「子供達は戸外で催し物に参加した」
「しかし27日学校の2時間目の後子供達は家に返された」
「3日間町から避難するだけだと説明された」

しかし真実は別だった。
後に封鎖されることになった全地域から、およそ11万5千人が永久に出て行かなければならなかった。
事故の2週間後、住民達は家財道具を取りに戻ることを許された。
以後ここに踏み入ることは禁止された。この丘の下にはコバチ村が埋もれている。原発から約4キロ村は永久に埋められた放射性墓地である。
ウクライナの生態学者アレクセイ・ヴィトミツキィも科学調査のためにエフゲンの知識を利用する。

「汚染は均質に広がるのか?それとも点在するのか?」
「専門書が書いているように中心から同心円状に広がるわけではない」
「5キロ、10キロ、20キロ, 30キロと」

事故から1ケ月後封鎖されるべき区域は、新たに測定しなおされ、円形から今日の形に修正された。
ある地域は風の難を逃れ別の地域には風が死を運んできた5号機と6号機の周辺のどこが今でも特に危険かエフゲンは調査する。

いわゆるホットスポット探し、見つかった原子炉から直接飛んできた物体が散らばっている。
とっくに密閉容器に収納しなければいけないはずだ。
防護服なしでは数分間しか留まれない数値だ、真実を暴くためエフゲンは身を危険にさらす。チェルノブイリ封鎖区域境界の検査所区域から出て行く者は丹念に検査される。

「幸いにもここでは少なくとも住民は保護されている」とエフゲンは言う。

服、靴、車、汚染された物は何一つ封鎖区域外に持ち出せない。エフゲンは元消防士のパヴロ・ネティオサに会う。
26年前救助活動をした人々がどのように事故を生きたか知るためだ。当時とすっかり風景が変わってしまったが学校だけはまだわかる。

「この学校はただ水で除染したんだ」
「何度も」
「それでも線量は高かった」
「仕事は成功したの?」
「勿論。当時屋内と外との線量を測定して比べると戸外は10倍高かった」

エフゲンは、測定に際して当時数値が改竄されたことを知った。

「封鎖区域で働いていた期間の私の被曝量は、180ミリシーヴェルトと言うことになっている」
「本当の数値を知った人はいますか?」

パヴロは年中頭痛に悩まされていると話す。チェルノブイリで働いて以来消えることはないしかし彼は運が良かった。当時の同僚のほとんどは死んでしまった。
ソ連軍から当時何千人もが除染活動を志願した、いかにそれが危険な仕事か26年前誰も彼らに知らせなかった。
人が生きるか死ぬかは、当時政府が決定した。福島でも人の命が天秤にかけられていると…
エフゲンは推測する。
彼は日本の環境保護運動家に招待された、彼らには原発事故に関するマスコミ報道がうわべだけの断片的なものに思える。

エフゲンは真実を暴く手助けを出来るだろうか?

「日本人が原発事故にどう対処するかを見るのは、もちろん僕にとって興味深い」
「今では世界中がチェルノブイリを体験しているからだ」
「当時の僕達は、何をどうしたらいいかわからなかったと言い訳できる」

チェルノブイリは必然的に、放射能汚染実験場になって行った。少なくとも今日福島の人々が真実を知らされることをエフゲンは望む。
いかに生活が危険であるかを原発事故直後エフゲンは東電に援助を申し出ていた。
しかし断られた。
「国外からの助けは必要ない」と言う返信が来た、環境保護運動家ハシモト・ケンゾウは違う考えだった。
エフゲンのチェルノブイリでの経験について知った彼は、エフゲンの知識と体験にあずかりたいと、彼を日本に招いた。
ケンゾウは福島県の出身だ。
県民の健康をとても心配している、二人はまず東電の本社を訪れた、今日もデモが行われている。
この数ヶ月間頻繁になったことだ、今日は「福島の女たち」が怒りを東電にぶつけにデモに来ている。
前線は見るからに険悪化している。
一方には東電幹部達、対するのは心の高ぶった被害者達神経戦である。
「何故3.11前は福島に来たのに今は来てくれないのですか?」
「何故福島に来なくなったのですか?」
「何故私達の所に来てくれないのですか?」

彼女の質問には、今回も答えはなかった。南相馬地方は福島第一原発からわずか20キロほどに位置する。
汚染状況の第一印象を得るために、エフゲンは現地の住民に会うことにした。日本政府は未だに放射能の測定に取り掛かっていないと男達は話す。
住民達はNGOの協力を得て自らの手で測定を始めた。

「地方のいたる所で集めたデータをもとに測定ルートを決めます」
「可能な限りたくさんのデータをセンターに集め、分析し」
「東京で信憑性の高い地図を作成します」

彼らは最新の機器を使って測定しているが、異なるデータを分析出来るだけの経験を身につけているだろうか?測定値に目を通したエフゲンは不審感を覚えた。
恐ろしい疑惑が彼を襲う。
もしかして日本政府は、誤った封鎖区域を設定したのか?自ら測定を行うため エフゲンは、20km圏禁止区域との境である山に行き、まず最初に驚いた。
封鎖区域への入り口は、誰にも監視されていないのだ。測定される線量は自然放射線の100倍、境界線上でさえこの数値だ。

「そんなに高いのなら 境界線をもっと広げる必要がありますね」
「いったいどのように計ったのかわかりません」
「ちょっと不思議ですね」

ここに長く留まる者すべて命に関わる線量。

「この地方を除染するのは不可能だと思う」
「あまりに広大なうえに斜面だ」

エフゲンの見つけた、立ち入り禁止区域への別の入り口は、警察に監視されていた。
特別許可証を持つ者は、出入りを許される。
しかし一台の車両も放射能汚染検査されないことに、エフゲンは驚く。
チェルノブイリでは、今でも検査を行っている。
原発から55キロ政府に寄ればこの水田は、安全な場所にあると言うことだ。
ケンゾウは官僚を信用せず、エフゲンと二人で真実を調べる。

「ここに生えるものは もちろんすべて放射性物質を取り込む」
「この地方の植物を食べるのは非常に危険だ」

ここに育つものはすべて汚染されている、しかし誰も農家に知らせていないようだ。
何故そんなことが起こるのか?
事故後政府は立ち入り禁止区域を同心円状に設定した。
しかしそれは実際の汚染状況とは一致しない、風は北西部に放射性物質を運んだ。
チェルノブイリでは事故後まもなく、実際の汚染状況に応じて禁止区域は修正された。
何故福島でも同じことを行わないのか?
エフゲンは歩道を除染中の男達を見つけた、地方のあちこちで ボランティアの除染グループが見られる。
もっとも簡単な形の除染さえ政府や東電は未だに引き受けないと住民達は語る。子供の通学路さえ未だに安全でないことを役所が気にしないことにエフゲンは驚く。

三春町 人口2万人町長の鈴木義孝がエフゲンを待っている。ウクライナから来た放射能ハンターの中立の測定に期待しているのだ。
事故後すぐに町長は 官僚システムは、時間が掛かり過ぎることに気付いた。三春町の住民にとっては長すぎる時間だボランティア達はまず、町の一番重要な場所を除染した。
小学校である、そして校庭と運動場の汚染した表土を除去した。
ボランティアの除染が終わるのを待って、役所は国の測定器を設置した。現在の線量は当然正常だ。

「この町はやらなければならいこと、特に学校の除染をきちんと最初に行った」
「これは大切だ子供達が長い時間過ごす場所だからね」
「ここで遊ぶし、そうすれば埃が立つ」
「簡単な方法で除染したようだが私の見る限りとてもきれいになった」

しかし除去された土は 学校の横の穴に土を掛けて一時保管されている。
ここの線量は今でも高い。
この場所を柵で閉鎖するよう、エフゲンは町長にアドバイスする。

「私達も土を別のところに運びたいのですが」(鈴木義孝、三春町町長)
「その場所はどこにもありません」
「誰も引き受けたいとは思いません」
「政府は処分場を作ると言っています」
「それまではここに保管するほかありません」
「住民も了解しています」

調査を続けるエフゲンは、見捨てられた町にたどり着いた。防護服を着てここに集まった男達も、除染活動のための新たなボランティアだ。
汚染された落ち葉を集めたり表土を除去したりする。ビニールシートの下に一時保管される放射性廃棄物、エフゲンはボランティア達が仕事のトレーニングを受けているか尋ねる。

「特にトレーニングは受けていません」(タカシマ・カズキ、ボランティア)
「すぐわかる簡単な仕事ですから」

これ以上ない危険を伴う仕事である、不注意な者は被曝をし数年後に癌や白血病になる危険がある。

「ビニールシートの上は毎時25マイクロシーベルトだ」

自然線量のほぼ200倍の数値である。
本来このゴミは安全な密閉容器に入れて何千年も保管されるべきだとエフゲンは言う。しかし日本では今のところそのような指令はまったくない。
この場所も 26年後にはチェルノブイリの封鎖区域と同じ状態になっているかもしれない。今でもチェルノブイリには、高濃度放射性廃棄物が転がっている。

エフゲンとケンゾウは原発が今どれくらい安全になったか知りたいと思った。原発作業員が情報を提供してくれた。

「放出される放射能の量は事故当初に比べて非常に減少しましたが」(福島原発作業員)
「今でも大量に飛んでいます」
「今でも大変な量で2,3,4号機はまだカバーを付けないといけない」
「チェルノブイリでは6ヶ月で事故は制御されました」
「福島はもう9ヶ月も経つのに 何故コントロールさえできないのか?」
「理由は簡単です」
「福島はチェルノブイリの4倍問題がある」
「4基の事故をコントロールしないといけないからだ」
「我々から見ると問題は東電にあるように思えるのですが?」
「問題は東電ではない」
「日本政府です」
「チェルノブイリはソ連軍を使うことが出来た」
「軍隊がすべてを指揮してすべてにおいて大きな力になった」
「自衛隊は3号機が爆発した時現場にいたのに怖気づいて逃げてしまった」
「一万人の自衛隊が協力していれば作業もずっと進んでいたはずです」

ふたたび地域の調査に戻る。エフゲンとケンゾウは独自の測定から、ここも本来避難させるべきだと突き止めている。
彼らの推測通り、同心円状に設定された封鎖区域は、間違っているのだ。この子供達は自分達の置かれた危険を知らない。
政府も、彼らが安全な場所に避難できるような政策は取らない。避難したい住民は自主的にすればいいと言うのが公式表明だ。

「幼稚園の除染が終わって今度は子供達の家を除染します」
「私も毎週他のボランティアの人達とまるで風車と闘うドンキホーテだ。」

癌を発症するリスクは明らかに高くなっている。幼稚園の横で測定を行ったエフゲンは、心配が現実であることを確かめた。

「当時のプリピャットと同じ状況だ」
「プリピャットでも除染が試みられた」
「何度も何度も洗って線量は確かに下がった」
「しかしとうとうある時無意味だと認めざるを得なかった」
「汚染地帯の真ん中にきれいな町を保つなんて」
「どうやって人々は生きたらいいんだ?」
「ここも同じ状況だ」
「幼稚園は除染をして線量を下げることに成功した」
「だけど数m先の線量は特に子供には危険な高さだ」
「非常に心配な数値だ」
「うまく行くわけがない」
「今子供達は幼稚園の中だけど終われば 境界の外に遊びに行ったり」
「町の汚れた道を走り回ったりする」

残念ながらエフゲンの結論は、希望を砕くものだった。

「僕は毎日たくさんの人々と話をし」
「原発から20キロのひどい汚染地域に行った」
「人々は重要な情報の多くを知らないことに気付いた」
「単純に知らされてないんだ」
「放射能の影響や危険についてあまりに知らな過ぎると思う」
「それは日本政府や環境省が幾つかの事実を無視をしているか」
「隠蔽しているからに違いない」
「上層部の責任者達がそうした基礎知識を持っていないとは思えないからだ」
「今回の調査を楽観的な結論で、締めくくりたいと望んできたが」
「肯定的な言葉が見つからない…」
「正直言ってただ呆然としている」

(スタジオ)
ただ想像を絶します。
日本政府は原子力利権という祭壇に、国民を生贄として捧げているのです。東電は長年に渡ってずさんな安全基準で通して来ました。
安全対策にもっと投資していれば、大事故は回避出来ていたかもしれないのです。

こうした不都合をエフゲンのような放射能ハンターは、他の国でも暴露します。
例えばアメリカやスペイン。
詳しくは次回のプラネット・エー番組でどうぞ忘れられた爆弾、その残留放射能は地中に埋め隠された
多くの地域を脅かす隠された危険である。
放射能ハンターはそうした痕跡も嗅ぎ出す。プラネット・エーは秘密の爆弾とその残留放射能を追跡する。
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大飯原発事故が日本を滅ぼす

2012-06-17 | 震災・原発 | By: sorakuma


福島第一原発事故の放射能汚染が、大飯原発で起こったらどうなるでしょうか。
全原発SPEEDIデータが文科省がウェブに公開はされましたが、これは小さな事故(2400分の1)を想定したシミュレーションのようです。
SPEEDIの汚染シミュレーションを大飯原発に重ねた場合、冒頭の画像のようになります。

続いて、海洋研究開発機構、大気塵によるセシウム-137の拡散予測です。
福島第一原発事故で起きたシミュレーション結果(3月11日から4月1日までの積算値)を、大飯原発にあてはめるとどうなるでしょうか。

■福島第一原発事故でのシミュレーション

■大飯原発で同じ事故が発生した場合

福島第一原発事故では、放射性物質の多くは東側、つまり海域に落ちて行きました。
しかし、大飯原発では違います。風下には首都圏数千万の人々がいます。

被害総額は460兆円、死者は40万人に及ぶという試算もあります。

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関西電力大飯原発3、4号機(福井県大飯町、加圧水型軽水炉、出力各百十八万キロワット)のどちらか一基で大規模な放射能漏れ事故が起きた場合、長期的な被害額は最大で約四百六十兆円に上り、急性障害やがんによる死者も四十万人を超える恐れがあるとの試
算を、京都産業大の朴勝俊専任講師(環境経済学)が二十七日までにまとめた。
原発事故による損害は欧米の試算例はあるが、国内では一九五九年に旧科学技術庁などが三兆七千億円と試算したことがある程度で、原発建設が本格化してからの試算はほとんどないという。
朴講師は、大飯原発で炉心が溶融し格納容器も壊れ、チェルノブイリ事故に匹敵する放射能が漏れたケースを想定。京大原子炉実験所の故瀬尾健助手が開発した計算式にあてはめ、所得、農業生産額や人口データを基に事故後五十年間の総被害を算定した。
高レベルの放射能の残留で風下側は原発から百六十―二百キロ圏内が居住禁止となり、農業が禁止される地域は五百キロ圏を超す地域まで広がる。
京都、大阪が風下に位置する北風想定の場合に被害額が最大となり、移住費用や農漁業の損失など物的損害が約三百九十一兆円、治療費など人的被害が約六十六兆円の計約四百六十兆円。風向きを全方位にならした平均の損害額は約百四兆円の予想となった。
事故後しばらくたってからのがんによる死亡は東京、神奈川まで汚染される西風のときが最も多く約四十一万人。急性死亡は最大約一万七千人。
原子力事故に備え、事業者は損害賠償責任保険への加入が義務付けられているが、保険額は最高六百億円。
平均損害額約百四兆円は最高保険額の約千七百倍で、朴講師は「現在の制度では、万一の事故のときほとんどの被害者は補償を受けられない。こうした被害想定も踏まえた上で今後のエネルギーをどうするかの議論が必要だ」と話している。
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大飯原発で事故が発生した場合、連鎖的に近隣の原発の制御も失うことになります。その連鎖はどこまで広がるでしょうか。

(重要)大飯原発3号機か4号機のどちらかで事故のときの試算。北風の場合、京都・大阪に被害で460兆円の損失。西風の場合、東京・神奈川汚染で死者40万人超。

琵琶湖、水源への影響はどうでしょうか。

そして、事故対策が一切ないまま大飯原発再稼働へ向かっています。

さらに大飯原発には、地震、活断層直下のリスクがあります。

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政府は、電力利権と引き換えに、東日本全土を原子力業界に売り渡そうとしています。

地震は、10年、100年単位で見た時、必ず発生するものです。
被害総額460兆円、死者1400万以上、それだけのリスクを抱えてまで、原発を再稼働させる理由はどこにあるのでしょうか。
今日の電力不足が仮に事実だったとして、電力と引き換えに日本の未来を、将来を担保にする必要がどこにあるのでしょうか。

大飯原発の再稼働は絶対に阻止しなければなりません。
日本の未来、国土の半分を失う事態が、そこに待っています。

4号機地震で傾斜修理中! 1.2.3号機メルトスルー! ガンダーセン5/13

2012-06-17 | 震災・原発 | By: sorakuma

(日本語訳:Jo2Rayden)

フェアウィンズ・アソシエーツのガンダーセンです。今日は5月13日金曜です。
今日は、福島原発内部で起こっていることとすぐ起きていることの私の考察をまとめます。しかし、早急にまとめるのは、アメリカン・ロデオが、1週間にカウボーイたちを騎乗から次々降り落とし続けるようなものでしょう。(=刻々と変化している。)

NRC(米原子力委員会)の会合が木曜にありました。その委員によると、福島原発の状況はまだ安定的でないとの事のようです。この報告に”不安定”とあったと思います。

今日5/13に、東電は原子炉圧力容器の燃料は水で満たされていなく、燃料にダメージ(メルトダウン)があったと発表しました。皆さんはもう驚かないと思いますが、これは東電からの新しい発表です。
東電は、格納容器に少しの時間だけ新しいゲージを付けるため作業員を入れて、これを発見したのです。原子炉圧力容器に水が無く、格納容器にも水が少ししかありませんでした。
二ヶ月間の何千トンもの水が、何処にいったのでしょうかという疑問が生じます。つまり、この汚染水漏れが地下水に流れ込んでいることを示しています。後ほど解説します。

1号容器は乾いており、原子炉圧力容器から核燃料が溶け出して、今は原子炉格納容器の底に溜まっている可能性があります。これにより、とんでもない高濃度の放射能が人々に向かって来ようとするでしょう。放射能は70R/hの力で、つまり基本的に、4・5時間で死に至るものでしょう。長期間掛けての死でなく、即死です。とてもとても高濃度の放¬射能が1号機にあります。ですから、もう一度立ち戻り、1号機の改善計画変更を東電はすべきだと思います。放射能レベルは高すぎます。

2号機ですが、漏れの状態に何の変化もありません。汚染水は最重要課題で、底の穴から出て、格納容器は漏れています
別の大きな原因になる汚染水があり、単に総ての水を受け入れる十分なスペースがなく、明らかに浄化の必要があります。この浄化能力についてですが、これは過去にまったく経験のないことなのです。福島原発の平均日量百トン近い汚染水ですが、水の浄化は、通常1トン/2日掛かります。明らかに汚染水浄化計画の劇的な変化が必要です。また、地下水への汚染水漏れも続いています。海洋への汚染水漏れも続いています。

3号機は興味深い状態です。インターネット上で、3号機からの蒸気の煙についてチャットされていました。私は、これが憂慮すべき事とは思いません。これは、夜は空気が冷える為に起こり、太平洋は大変寒いからです。皆さんが観たものは、熱い蒸気が3号機から出て、冷えた水に当たり、本当に厚い蒸気雲を作りだしたものだと思います。これは放射性物質に間違いありませんが、少なくとも燃焼を示すものではないのです。
これは、3号機関連でひとつだけの良いニュースです。
私が以前述べましたように、原子炉圧力容器の上部の温度はとても高温だが、圧力はとても低い。つまり、このような状態では、水は存在しない高いガス温度と低い圧力の3号機原子炉圧力容器内部には水が無く、蒸気が無い。つまり、原子炉圧力容器の空気を冷やすための空気が無い。ですから、3号機の原子炉圧力納容器を冷やすには、まだ本当に厳しい問題があります。3号機には水素爆発の可能性はまだあります。なぜなら、大きな不均衡があるからです

3号機の別のことですが、今週その核燃料貯蔵プールの映像が撮影されました。3号機は、沢山の瓦礫の山が散乱していました。貯蔵プールの映像は酷いものでした..。
映像は、金属の大きな塊と大きなコンクリート破片がプールに落下を示していました。核燃料棒と燃料ラックの制御棒は、ゆがんでいた。破壊とプール内での爆発をはっきり示しています。この映像により、私が指摘してきた一種の破壊現象、抜きんでた化学反応が、プール内で起こったことを確認できたと思います。

他の断片的情報から、彼らは高濃度のヨウ素131をプール内から発見しました。現在、事故から60日経過し、ヨウ素131は消滅すべきですが、高濃度のヨウ素131が3号機プール内で発見されたことにより、私が述べた“即発緩和臨界”があったことを示しています。そして、この更なる証拠が、私が現在まで数週間指摘続けた事象を裏付けていると信じます。

4号機については、これは傾いています。東電は、4号機が傾いていると認めています。破壊は、明らかに3号機での爆発の火災により損なわれました。しかし、これは最大の良くない状態です。もし、最初の地震と同規模の余震があれば、4号機は崩れるでしょう。東電は、劇的にその建物を支えようとしていますが、それは本当に本当に大変なことです。

また、4号機プール内のいくつかの写真が公開され¬ました。核燃料棒は、整然と保持されているように見えます。したがって、プルトニウムは外部で発見された。

私はここで少し説明致します。我々が外部で発見したプルトニウムは、4号機から来たのではなく(MOX燃料が)そのまま破壊されたものです。4号機で、二日間に渡り燃焼するのに十分な熱が発生し、火災があった。私は疑いなく、プルトニウムと他の同位体のセ¬シウム、ストロンチウムは、揮発したのだと。し¬かし、4号機が、我々が外部で発見した多量のプルトニウムの原因でないと思います。

今週、私はいくつかの計算をしました。
NRCの報告によると、核燃料の断片は二キロ離れたところで発見された為、これらの断片は飛散され、約900~1000マイル/hの速度で核燃料プールからその距離まで飛んで行った。私は基本的に、いくつかの断片、大体この指先大のものが、3号機プールより核燃料棒破片を2キロ先まで飛ばして行ったのと想定しています。この空間距離まで飛ばすには、1000マイル/h超速度での発射でなければなりません。この意味するのは、私が言い続けている“音速より早い”ということです。これは、detonation(爆鳴)が3号機で起こった。deflagration(爆熱)ではなかった。

これらの総てが意味するのは、1号機の格納容器は漏れている。東電は、窒素を入れて圧力を維持するができない。
2号機は漏れていて、トレンチの外へと充填している3号機も現在漏れていて、原子炉容器から、トレンチへと充填している。ですから、3機の原子炉格納容器が、漏れています

現在、ここ米国の原子力規制委員会は、原子炉格納容器の漏れなどあり得ないと述べました。原子炉保安諮問委員は、昨年10月に、彼らは具体的に、格納容器漏れの確率は想定ゼロと述べた。
今、明らかにこれは間違いであります。このことは、多くの運転中原子炉基準に影響し、ライセンス取得しようとしているウェスティングハウス製AP1000新原子炉にも、影響します。

最期に、福島原発周辺付近になにをもたらすかをお話いたします。
まず、水についてです。大量の汚染水が発生し、総てが回収されていないと言いましたが、専門家が、1フィートの沈下を指摘しました。つまり、コンクリートが壊れているはずです。コンクリート基礎部分は破壊され、放射能は地下水を侵しています。 私は、放射能がこの地方都市の下水施設に流れ込んでいることを前回のビデオでお話ししました。下水施設の専門家が、今週私に接触して来ました。彼はこう言いました。“地震の後で地下水が下水施設に流れ込むのは珍しいことではない。”
ですから、私たちは、東電と日本政府から、最重要な地下水への放射能汚染濃度情報が欲しいのです。

いちばん最期は、空気中の放射能です。
今週、上空からの米国と日本の共同調査があり、汚染域は、原発から15から60キロの距離までありました。
現在、学童と高校生は、学校にいる間、土壌を取り除いた駐車場にいる間、肌を守るためマスクと長袖シャツの着用を求められています。なぜなら、子供たちが外に出ると、とても汚染されるからです。子供たちは、大人の原子力関連労働者の放射線濃度レベルにさらされると思います。その学校を開き続けるのは、非人道的です。

本日の最期に、総ての原子炉は新しい放射性物質を出している途中です。封じ込めは失敗しています。ですから、汚染水が下に落ち、蒸気で上昇している。
そして、将来起きる内部の現象を防ぐ計画がありません。

どうもありがとうございました。また、来週ご報告いたします。

-END-

子どもの放射線量目安 不手際認める

2012-06-17 | 震災・原発 | By: sorakuma

子どもの放射線量目安 不手際認める
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120612/k10015763221000.html

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東京電力福島第一原発の事故を受けて、文部科学省が学校の屋外活動を制限する放射線量の目安を年間の積算で20ミリシーベルト未満とし、保護者などから批判が相次いだ問題で、文部科学省は、当時の対応を検証する報告書の案で「保護者の立場に立って、不安に真摯(しんし)に応える姿勢が十分ではなかった」と不手際を認めていることが分かりました。
しかし、なぜ20ミリシーベルトより低い目安に設定できなかったか、詳しい経緯は検証されておらず、専門家は、検証が不十分だと指摘しています。

福島第一原発の事故を受けて文部科学省は、去年4月、学校の屋外活動を制限する放射線量の目安を海外の専門機関が原発の非常事態の収束後は住民の被ばく量の上限を年間1ミリシーベルトから20ミリシーベルトにするよう勧告していることを参考に20ミリシーベルト未満にすると発表しました。これに対して、保護者などから子どもに20ミリシーベルトは高すぎるという批判が相次ぎ、文部科学省は、1か月後に子どもが受ける放射線量を年間1ミリシーベルト以下を目指すと発表し、事実上修正しました。
これについて、文部科学省が当時の対応を検証した報告書案では「説明不足などで、20ミリシーベルトを子どもたちの許容限度として定めたかのような誤解を招いたことは反省すべきだ」としたうえで「保護者の立場に立って、不安に真摯に応える姿勢が十分ではなかった」と対応の不備を認めていることが分かりました。
しかし、当時、目安を低くすべきだという意見が原子力安全委員会の委員や専門家から出ていたにも関わらず、文部科学省でこうした意見がどう考慮されたかや、なぜ20ミリシーベルトより低い目安にならなかったのかなど詳しい経緯は明らかにされていません。
福島第一原発の事故を検証した民間の事故調査委員会の北澤宏一委員長は「科学的な放射能の影響と社会的、経済的な影響を考えてどういう議論を経て20ミリシーベルトに決まったのか明らかにされていない。今後の教訓にするためには組織内部だけでなく、外部の目も入れて検証すべきだ」と指摘しています。
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大事なことなので2回書いてありますね…。
20ミリシーベルトに決まった理由は、以前も様々な識者が議論してきました。

いったい誰がどう決めた?福島県内の学校の被ばく線量基準
http://www.asyura2.com/11/genpatu10/msg/485.html

その中のコメント欄に、こんな記述があります。

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伊藤光司
@itohkohji

横国大卒。公立学校教員

itohkohji 伊藤光司
本間俊充氏((独)日本原子力研究開発機構安全研究センター研究主席)は電話で次のように回答。「10mSv/年にすればかなりの数の、そして従来の1mSv/年にすれば、ほとんどの学校が再開できなくなってしまうということで、文科省は20mSv/年としたのでしょう。」まさに行政の都合なり。
1時間前

itohkohji 伊藤光司
廣瀬研吉内閣府参与(原安委)から、この値を支持した人の1人として名前が挙がった本間俊充氏((独)日本原子力研究開発機構安全研究センター研究主席)は「子どもに20mSv/年は適切でないと申し上げた。」と電話で回答。http://fpaj.jp/news/archives/2749
1時間前

itohkohji 伊藤光司
文科省は先月19日、「20ミリでよい」とする原子力安全委員会の決定を受けた、としている。だが原子力安全委員会事務局を追及すると、「原安委員会の中に20ミリを容認した者はいない」(同委員会事務局・課長補佐)という。http://fpaj.jp/news/archives/2789
1時間前

itohkohji 伊藤光司
これほどまでにいい加減だったのか。校庭利用にあたって、文科省が定めた放射線量の上限である年20ミリシーベルトは出所、根拠ともに不明であることが明らかになった。http://fpaj.jp/news/archives/2789 政府は、もはや犯罪で起訴されるべきだ。
2時間前

xxcalmo tetsuya kawamoto  itohkohjiがリツイート
NHKによると、SPEEDIで飯館村での内部被曝最大100ミリシーベルトと予測されるなど、拡散状況が刻々予測されていた。なのに保安院が「パニックを恐れて」、3/23のたった一枚を除いて公開しなかったという。そのために多くの被曝者を生んだ。戦中の大本営そのものだ。不作為の犯罪行為。
21時間前

itohkohji 伊藤光司
いろいろ考えたが、もう話す!罪のない子どもらの尊い命には代えられん。私は政府に肉親がいる。その筋では、東電から政府に配付された資料に『福島市も郡山市も避難対象』と書いてあった。しかし、そうすると莫大な補償額が必要になる。それで、そこを避難させぬラインで20ミリを設定した。本当だ。
2時間前

itohkohji 伊藤光司
長崎大の山下俊一氏「1ミリを20ミリに上げた事が容認できない方はそこから避難するしかない。基準を定めたのは国。私はそれに従うしかない。私は安全を皆さんに言ってない。安心を語っている。」ふざけるのにもほどがある。
2時間前

itohkohji 伊藤光司
文部科学省は、屋外活動を許容する「毎時3.8マイクロシーベルト」という基準に関して内部被ばくを考慮していないことを認めた。高木よ、先日の女性東電社員を見よ。内部被ばくが外部の4~5倍もあったんだぞ。お前はどれだけ頭が悪いんだ。
2時間前

itohkohji 伊藤光司
原子力安全委員会は、福島県放射線健康リスク管理アドバイザーが、「100ミリシーベルト以下であれば、安全」と繰り返していることに関して、「調査し、それが事実ならば間違っている。すぐに対応する。」と発言した。菅も枝野も細野も高木も頭が悪すぎるぞ。整合性がまるで無い。
2時間前

itohkohji 伊藤光司
厚生労働省は、「放射性管理区域(0.6マイクロシーベルト/時以上)で子どもを遊ばせてはならない。としている。しかし、文科省は、放射性管理区域と同じレベルの環境で子どもを遊ばせている。(実態:福島県の学校の75%以上が管理区域と同程度の汚染)愚昧極まりない。
2時間前

itohkohji 伊藤光司
対政府交渉…原子力安全委員会が20ミリを批判して文科省が追い詰められる驚きの交渉: 福島老朽原発を考える会 (フクロウの会) http://goo.gl/X21lg もはや国関係で20ミリを認める専門家は誰もいなくなった。文科省と管政権の意固地だけが20ミリを継続させている。愚か。
2時間前

itohkohji 伊藤光司
子どもへの20ミリシーベルト強要-全米5万人の医療関係者が批判の声明: 福島老朽原発を考える会(フクロウの会)より http://goo.gl/yzJYp「子どもは大人より放射線の影響を受けやすく、このレベルが2年間続けば発がんのリスクは100人に1人となる。」とのこと。
3時間前
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子どもたちの20ミリシーベルトの制限を決めた要因。

それは、ただただ補償額の問題であるといいます。
『福島市も郡山市も避難対象』と書いてあった。しかし、そうすると莫大な補償額が必要になる。それで、そこを避難させぬラインで20ミリを設定した。本当だ。

補償額、それは子どもたちの健康を犠牲にして守られなければならないものだったのでしょうか。

無気力を解消するため、炭水化物と砂糖とブドウ糖果糖液を排除する

2012-06-17 | Lifehack | By: sorakuma

最近仕事の忙しい状態が続いていたこともあるのですが、はっきり『無気力になった』と感じる機会が多くなっていました。
だいたい24時まで仕事をして、3時くらいに寝る…ような生活で、土日で休める日はほとんど眠っていたり、それで返って疲れてしまって、また月曜日を迎える。
そんな生活の結果として、ジムトレーニングの回数の減少や、甘いもの系摂取の増加があると思っていたのですが、どうも原因と結果が逆転していたかもしれません。

20年来のつらさがほぼ消えたことについて
http://anond.hatelabo.jp/20090401200113

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低血糖症と精神疾患治療の手引き」マリヤ・クリニック院長 柏崎良子、イーグレープ

この本によると、
低血糖症患者(反応性低血糖症の場合))は食後の血糖値が急激に上昇するために、インスリンが出過ぎてしまい3-4時間後に血糖値が異常に低くなってしまうとのこと。血糖値が低くなりすぎたりすると、血糖値を上げるためにアドレナリンやノルアドレナリンが分泌され、 分泌されたアドレナリンやノルアドレナリンが情動を司る脳の分野(大脳辺縁系)を刺激し、感情的興奮(怒り、憎しみ、敵意、焦燥感、恐怖感、落ち込み、悪夢、不眠、自殺観念)を引き起こすため、脳全体の機能のバランスが悪くなり、感情をコントロールできずに「キレる」症状を起こす原因の一つともなります。
とのこと。症状はより詳しく以下のものがリストされている。

攻撃的行動、うつ的衝動、性格の異常化、感情の抑制ができない、判断の統合ができない、引きこもり、自律神経失調症、完璧主義になる、健康の認識基準が低い、自責の念が強い、過度に目的志向型になる、幻聴幻覚の症状、不眠と悪夢、「キレて」止まらない症状、ストレスへの対応、感情表現の欠如

また、コルチゾールも分泌されるが、血糖値を上げるためだけに使われてしまい、アレルギーや炎症が出るとのこと。これも症状ぴったり。

極め付けはこの文章。

青少年期から低血糖症の患者は、低血糖の異常状態に慣れていて、それを通常の状態であると誤認していることもあります。低血糖症がもたらす他の症状のために来院し、検査の結果、低血糖症であることがわかり、治療して後、体質も性格も変わり、自分の健康状態、正常な状態を知って驚くことも多くあります。

これだけ言われたら試すしかないと思い、これで駄目だったら田舎にでも引っ込んで低位安定の人生を送ろうと決心して食生活を試行錯誤の末こんな風に変えてみた。

朝食:ライ麦パン、生野菜、卵、カフェイン抜きコーヒー、果物少し、ジュースなし
間食1:コンビニのミックスナッツを150kcalくらい
昼食:肉か魚でご飯は2口くらい、玄米が選べたら茶碗半分くらい
間食2:ゆで卵
間食3:プロテインとナッツの残り
夕食:妻の作るマクロビ料理+肉か魚、糖質はほとんどなし
間食4:寝る前にナッツとプロテイン

(追記:最適な食べ方は人によって違います。低GIで少量頻食にするのがポイントですが、ミネラルバランスを気にして、内臓疾患がないか検査は必要でしょう。)

ポイントは、お腹半分でまでしか食べないことと空腹のタイミングを作らないこととソースも含め砂糖とブドウ糖果糖液を徹底的に避けること。食べるものは基本的にマクロビオティクスに肉と卵を足したものだと思えばいい。最初はSoyJoyも食べていた(症状が重くなければ十分効果があると思う)。酒は翌日に残っていたのが残らなくなったのであんまりセーブしていない(追記:飲む種類は蒸留酒と赤ワインがメインになりました。ビールを飲むととたんにおかしくなるので)。むしろ野菜と肉と魚で飲むと眠くならないし飲むのが楽しくなってきた(甘いつまみは厳禁だけど)。ちなみに、頭が働かない時にブドウ糖や甘いものを、と宣伝されているけど、あれは砂糖業界の陰謀だとしか思えない。その一瞬はいいけど、すぐに悪循環に入ってむしろ悪化する。たんぱく質だって脂肪だって時間はかかるけどブドウ糖に分解される(追記:厳密に言うと糖新生ですね)ので最終的な効果は一緒で、いきなり吸収されないぶん血糖値を上げず安全だったりする。だから泰葉みたいに砂糖を食べてはいけなくて、ふらふらする前にたんぱく質か低GI食品を食べるのが正解。

効果は笑っちゃうくらいすぐ(2-3日で)出た。まず仕事の集中力が圧倒的に戻ってきて、いい資料は作れるし、ミーティングで効果的な発言はできるし、客に嫌味を言われてもこたえない(冷静に指摘としてとらえる)ようになった。寝る前に食べるせいだろうけど、朝は気持ちよく目覚めるし、いらいらすることがないから性格も丸くなった。なによりうれしいのは、以前だったら調子のいい時に思いついたアイデア(プライベート、仕事を問わず)が、昼食をとるとリセットされて全然進展しなかったのが、継続して発展させられること。結構ややこしい問題に関する説明資料を1ヵ月かけてつくって客のお偉方に説明したりなんてことが簡単ではないにしても充実してできるようになって、もしもう少し若い時に同じことができたら、高給取りのコンサルになれたのになと思ったりした。今や仕事の企画を考えるのが楽しくて仕方がない。
—-

これは試さざるをえない…!
糖分の摂り過ぎが影響を与えていた可能性は十分に。

以前から炭水化物の摂取、低カロリーには気をつけていましたが、仕事の進まない時に摂っていた缶コーヒー、これがよくなかった可能性は十分に。

結果は後ほど連絡したいと思います。

尿生殖路の疾患と生殖障害

2012-06-17 | 震災・原発 | By: sorakuma

チェルノブイリ被害実態レポート翻訳プロジェクトより、今後の私たちに必要となる情報を抜粋させていただきます。

チェルノブイリ被害実態レポート翻訳プロジェクト
http://chernobyl25.blogspot.jp/p/blog-page_4027.html

— 引用はじめ —
第5節 (6) 尿生殖路の疾患と生殖障害
http://chernobyl25.blogspot.jp/2011/11/56.html

放射線被曝は、腎臓、膀胱、尿路ばかりでなく、卵巣と精巣にも直接の損傷を与える。しかし、卵巣と精巣は、直接的な放射能の影響だけでなく、内分泌攪乱を通じて間接的な影響も受ける。構造的ならびに機能的なこれらの障害によって生殖過程が損なわれる。

チェルノブイリの放射線による尿生殖路の機能の異変についてはいくつか研究例があるものの、深刻な異変のすべてを説明するに足る情報はいまだ存在しない。たとえば、放射線核種が体内に取り込まれた結果、女性の体内の男性ホルモンのレベルが上昇するのは予想外のことであり(Bandazhevsky, 1999 を参照)、また、各種の放射線核種が性成熟の速度に対して相矛盾する影響を与えることも予想されていなかった(Paramonova and Nedvetskaya, 1993)。

5.6.1. ベラルーシ

1. 被曝した両親から生まれた10歳から14歳の女子を1993年から2003年まで調査したところ、性成熟に有意な遅れがみられた(National Belarussian Report, 2006)。
2. 大惨事のあとに重度汚染地域で生まれた子どもたちは、汚染度が低い地域で生まれた子どもたちよりも生殖器の障害が多かった。その差は女児では5倍、男児については3倍だった(Nesterenko et al., 1993)。
3. チェルノブイリによって重度に汚染された地域では、コルチゾール、チロキシン、プロゲステロンといったホルモンの機能不全に関連した性分化障害、および身体発育障害のある子どもの数が増加した(Sharapov, 2001; Reuters, 2000b)。
4. ゴメリ州チェチェルスク地区(1平方キロメートルあたり5〜70キュリー)では、放射能汚染の度合いに応じて外性器の発達異常と性発達の遅れがみられた(Kulakov et al., 1997)。
5. 調査の対象となった102万6,046人の妊婦のうち、尿生殖路の疾病の発症率は汚染のひどい地域ほど有意に高かった(Busuet et al., 2002)。
6.   1991年と2001年を比べると、汚染地域に住む妊娠可能な女性の婦人科疾病の発生率と、妊娠中および出産の際の合併症の数に大幅な増加がみられた(Belookaya et al, 2002)。
7.   ゴメリ州チェチェルスク地区(1平方キロメートルあたり5〜70キュリー)では、 放射能汚染の度合いに応じて、婦人科疾病(妊娠中および産後の貧血症を含む)の罹病率と異常分娩の増加がみられた(Kulakov et al., 1997)。
8.   汚染地域では流産と、薬剤による人工妊娠中絶が増加した(Golovko and Izhevsky, 1996)。
9.   大惨事後まもなく、汚染地域に住む妊娠可能な女性の大多数に月経障害が起きた(Nesterenko et al., 1993)。婦人科の問題の頻発や初潮の遅れは、地域の放射能汚染の程度と相関関係があった(Kulakov et al., 1997)。
10.   1平方キロメートルあたり1〜5キュリーの汚染のある地域(ゴメリ市)に住む未産婦にみられる月経異常は、卵巣の嚢胞変性性変化と子宮内膜肥厚の増加に関連があった。卵巣の大きさは血清中のテストステロンの濃度と正の相関を示した(Yagovdik, 1998)。
11.   ゴメリ市、モギリョフ市、ヴィテブスク市では、1981年から1995年のあいだに子宮内膜症の発生率が2.5倍近くまで上昇し(外科治療を受けた女性が1,254人)、発症例はチェルノブイリ事故直後の5年間が最多であった。子宮内膜症に罹った女性の年齢は、汚染の程度が高い地域で、汚染の少ない地域より4歳から5歳若かった(Al-Shubul and Suprun, 2000)。
12.   汚染地域における原発性不妊症の数は、1991年に1986年の5.5倍に増加した。不妊症の明白な理由には、6.6倍に増加した精子異常、硬化嚢胞性卵巣(訳注1)の倍増、内分泌障害が3倍に増加したことなどが挙げられる(Shilko et al., 1993)。
13.  若い男性(25歳から30歳)におけるインポテンツと地域の放射能汚染の程度には相関関係があった(Shilko et al., 1993)。

5.6.2 ウクライナ

1.   汚染地域の子どもたちのあいだでの泌尿生殖器の疾病は、1987年には1,000人につき 0.8例だったが、2004年には1,000人につき 22.8例に増加した(Horishna, 2005)。
2.   1988年から1999年にかけて、汚染地域の住民における泌尿生殖器の疾病の発生率が2倍以上に増加した(Prysyazhnyuk et al., 2002)。
3.   汚染地域に住む母親から堕胎された胎児の骨組織において、アルファ放射性核種のレベルが有意に高い(Luk’yanova, 2003)。
4.   汚染地域に住む少女たちは思春期の発来が遅れた(Vovk and Mysurgyna, 1994)。汚染地域の1,017人の女児および十代の少女のうち、11%に性成熟の遅れがみられた(lukyanova, 2003)。
5.   ストロンチウム90(Sr-90)とプルトニウム(Pu)に汚染された地域では、思春期の発来が男子で2年、女子では1年遅れたセシウム137(Cs-137)に汚染された地域では性発達の加速がみられた(paramonova and Nedvetskaya, 1993)。
6.   キエフ州ポレーシェ地区では、放射能汚染の程度(1平方キロメートルあたり20〜60キュリー)に応じて外性器の発達異常と性発達の遅れがみられた(Kulakov et al., 1997 )。
7.   避難者の子どもで、大惨事後に診察を受けた女児および少女1,017人(8歳から18歳)のうち、11%に性発達の遅れ(第二次性徴の発達不全、子宮発育不全、初潮の遅れ)がみられ、14%に月経機能障害があった(Vovk, 1995)。
8.   1986年に未成年で被曝した女性は、被曝しなかった女性に比べて出産時の問題が著しく多い(表 5.35)。


9.   1986年に未成年で被曝した女性から生まれた新生児では、被曝しなかった女性から生まれた新生児に比べ、身体障害の発生率がほぼ2倍に達する(Nyagy, 2006)。
10.   大惨事後8年間にわたって汚染地域で行われた1万6,000人の妊婦を対象とした調査の結果、次のことが明らかになった。すなわち、腎疾患の罹病率が12%から51%に増加し、羊水過少症が48%の増加。新生児呼吸器疾患が2.8倍に増加し、早産はほぼ2倍に増加。また妊娠30週から32週という通常より早い時期に胎盤劣化がみられた(Dashkevich et al., 1995)。
11.   キエフ州ポレーシェ地区では、放射能汚染の程度(1平方キロメートルあたり20〜60キュリー)に応じて、婦人科疾病の罹病率(妊娠中および産後の貧血症を含む)と先天性異常の増加がみられた(Kulakov et al., 1997)。
12.   リクビダートル(事故処理作業員)を父に持つ女児は思春期の発来が早まるとともにその期間が長く、第二次性徴に障害がみられた(Teretchenko, 2004)。
13.   十代の少年少女における慢性腎盂腎炎、腎臓結石、尿路疾患の発生率は、その地区の汚染の程度と相関関係にあった(Karpenko et al., 2003)。
14.   汚染地域における卵巣嚢腫や子宮筋腫を含む女性生殖器疾患の発生率は、大惨事後の5、6年間、有意な増加をみせた(Gorptchenko et al., 1995)。
15.   汚染地域では月経周期障害と診断される患者が多かった(Babich and Lypchanskaya, 1994)。汚染地域における月経障害の症例数は、大惨事以前と比較して3倍になった。事故当初の数年間は月経過多となり、5年から6年経過した後には月経の回数が減少または停止した(Gorptychenko et al., 1995)。被曝し、診察を受けた1,017人の少女のうち、14%に月経障害がみられた(Luk’yanova, 2003、Dashkevich and Janyuta, 1997)。
16.   女性リクビダートルおよび汚染地域に住む女性における胎盤の発育異常や変性は、胎盤に取り込まれたセシウム137の程度に相関した。観察された変化には、胎盤の厚さの不均等や線維瘢痕形成、嚢胞、石灰沈着、末梢絨毛間質における未分化、あるいは未熟な線維芽細胞などが含まれ、結果として新生児の低体重につながった(Luk’yanova, 2003、Luk’yanova et al., 2005、Ivanyuta and Dubchak, 2000、Zadorozhnaya et al., 1993)。
17.   大惨事後8年から10年経つと、避難者および汚染地域の住民のあいだで自然流産や妊娠後期における妊娠中毒症、早産、その他妊娠にまつわる異常の発生頻度が有意に増加した(Grodzinsky, 1999、Glubchykov et al., 2002、Kyra et al., 2003)。
18.   大惨事後8年から9年のあいだ、女性リクビダートルの月経障害の発生率が有意に増加した。若い女性(1986年から1987年当時の平均年齢が30.5歳)のうち、合計84%が被曝後2年から5年のあいだに月経過多症を発症した(41.2%が子宮筋腫、19%が乳腺線維腺腫症、16%が遅延性の高プロラクチン血症を伴う希発月経だった)(Bezhenar’ et al., 1999)。
19.   大惨事当時に周閉経期にあった女性リクビダートルは早発閉経し(46.1± 0.9歳)、約75%に更年期症候群と性欲の減退がみられた(Bezhenar et al., 2000)。
20.   汚染地域に住む妊婦のうち、合計54.1%に子癇前症、貧血、胎盤の損傷がみられた(対照群では10.3%)。78.2%は出産時に合併症と過多出血があった(対照群の2.2倍。Luk’yanova, 2003、Sergienko, 1997, 1998)。
21.   キエフ州の重度に汚染された地域では特に流産が頻発した(Gerasymova and Romanenko, 2002)。汚染地域では自然流産が起こるリスクがより高い(Lipchak et al., 2003)。
22.   重度汚染地域の女性のあいだでは、流産や妊娠合併症、再生不良性貧血、早産の起こる頻度がより高い(Horishna, 2005)。
23.   汚染地域の住人で前立腺腺腫のある者のうちの約96%に、膀胱の尿路被覆上皮に前ガン病変が見つかった(Romanenko et al., 1999)。
24.   ドネツィク市で調査対象となったリクビダートルの夫婦250組のうち、59 ± 5%は被曝が原因で、また19 ± 3%は放射線恐怖症 (訳注2)が原因で性機能障害を経験した。別の研究によると、男性リクビダートル467人(21歳から45歳)のうち41%に精巣アンドロゲン機能の低下や、エストロゲンと卵胞刺激ホルモンのレベルの上昇などの性腺機能異常がみられた(Bero, 1999)。
25.   大惨事後7年から8年のうちに、リクビダートルの約30%に性機能障害と精子異常が起こった(Romanenko et al., 1995b)。
26.   チェルノブイリの大惨事が起きた当時とその後にベータ線とガンマ線を被曝したことが原因で慢性放射線皮膚炎を患う12人の男性のうち、ふたりは勃起不全を、その他の者はさまざまな性機能障害を報告した。ひとりは無精液症、ふたりは無精子症、ひとりは精子減少症で、精子数が正常な者は4人だった。3人に奇形精子の増加がみられ、3人に精子運動性の低下がみられた(Byryukov et al., 1993)。
27.   調査対象となったリクビダートルのうち、42%は精子数が53%減少し、可動精子の割合が低下(対照群が70〜75%であるのに対して 35〜40%)、死滅精子の数は対照群の25%に対して70%近くにまで増加した(Gorptchenko et al., 1995)。
28.   1986年から1987年にかけて作業に従事した男性リクビダートルの泌尿生殖器系疾病の罹病率は、1988年から2003年のあいだに10倍増となった。その内訳は、1988年には 1,000人あたり9.8例、1999年には1,000人あたり77.4例、2003年には1,000人あたり98.4例(Baloga, 2006)である。

5.6.3 ロシア

1.   オリョール州のムツェンスク地区(1平方キロメートルあたり1〜5キュリー)とヴォルホフ地区(1平方キロメートルあたり10〜15キュリー)では、生殖器の発達異常および性発達の遅れと放射能汚染の程度に相関関係があった(Kulakov et al., 1997)。
2.   オリョール州のムツェンスク地区(1平方キロメートルあたり1〜5キュリー)とヴォルホフ地区(1平方キロメートルあたり10〜15キュリー)では、婦人科疾病の罹病率(妊娠中の貧血症、出産後の貧血、異常分娩を含む)は、放射能汚染の程度に相関した(Kulakov et al., 19997)。
3.   全体として、1995年から1998年までに行われた調査によると、ブリャンスク州の汚染地区の大部分で子どもの泌尿生殖器の罹病率が州全体のそれよりも高かった(表5.36)。


4.   1995年から1998年まで行われた調査によると、ブリャンスク州に住む成人の泌尿生殖器系疾病の罹病率は1ヵ所を除く全汚染地域で著しく増加した(表5.37)。


5.   ブリャンスク州とトゥーラ州の重度汚染地域の何ヵ所かで、成人女性の泌尿生殖器系疾病の罹病率は汚染の程度に相関した(表5.38)。

6.   リクビダートル(1986年から1997年に作業に従事)の家庭における自然流産の発生頻度は、リャザン州で事故後の最初の7年間に有意な増加がみられ(図5.9)、一般集団(4.6 ± 1.2%)の4倍(18.4 ± 2.2%)であった(Lyaginskaya et al., 2007)。

図5.9 1987年から1994年に行われた調査による、
リクビダートルの家庭(黒点)とリャザン州全体(白点)における
自然流産の発生率(単位は%)(Lyaginskaya et al., 2007)

7.   リクビダートルの家庭から届け出のあった妊娠件数全体のうち、合計18%が流産に終わった(Lyaginskaya et al., 2007)。
8.   リャザン州出身者で1986年に作業に従事したリクビダートルとその他の核産業従事者が、長期にわたって不妊症を患ったことが最近になってようやく明らかになった(Lyaginskaya et al., 2007)。
9.   大惨事の4年後、(診察の対象となった94人中)15%近いリクビダートルに、同年齢の男性と比較して死滅精子数の増加、精子の可動性低下、射出精液中の酸性ホスファターゼの濃度上昇といった有意な差異がみられた(Ukhal et al., 1991)。
10.  大惨事の翌年、リクビダートルの男性機能は顕著に低く、精子検査の結果、量的な基準値を満たさないものが42%、質的な基準値を満たさないものが52.6%に達した(Mikulinsky et al. 2002、Stepanova and Skvarskaya, 2002)。
11.   クラスノダール州に住むリクビダートルの精巣組織に病理形態学的な変質が発生し、被曝後まもなく精子形成に悪影響を及ぼす自己免疫性精巣炎が起きた。大惨事から5年後には精細管で、10年から15年後には間質組織でリンパ球浸潤が起きた。
12.   診察を受けた男性リクビダートルの半数は性交能力が低かった(Dubivko and Karatay, 2001)。

表5.39 リクビダートルにおける泌尿生殖器疾病の発生率の推移(1万人あたり)。
1986-1993年。(Baleva et al., 2001)

13.   男性リクビダートルにおける泌尿生殖器疾病の発生率は、1991年の1.8%から1998年の4%へと上昇した(Byryukov et al., 2001)。
14.   検査の対象となった50人のリクビダートルは精子の数が基準値よりも有意に低かった(Tsyb et al., 2002)。
15.   リクビダートルの泌尿生殖器系疾病の罹病率は、1986年から1993年までに40倍を上回る増加をみせた(表5.39)。
16.   116人のリクビダートルを検査したところ、3分の1に性交障害があった(Evdokymov et al., 2001)。
17.   検査の対象となったリクビダートルの計21%は、精子に可動性の低下と形態の変化がみられた。一部のリクビダートルの精子は、未成熟細胞を6%から8%含んでいた(基準値は1〜2%。Evdokymov et al., 2001)。
18.   リクビダートルにおける異常精子の発生率は、染色体異常の発生率に相関した(Kondrusev, 1989、Vozylova et al., 1997、Domrachova et al., 1997)。
19.   大惨事の5年から15年後、被曝線量の高かったクラスノダール地方のリクビダートルには、自己免疫性精巣炎および精巣組織の病変(精細管の50%近くにリンパ球浸潤と硬化症、間質組織の線維症その他)がみられた(Cheburakov et al., 2004)。

5.6.4. その他の国

1.   アルメニア(訳注3)。大惨事の10年後に調査の対象となったリクビダートルの大多数に精子形成障害がみられた(Oganesyan et al., 2002)。検診を受けたリクビダートルの子ども80人については、腎盂腎炎の発生率の上昇がみられた(Hovhannisyan and Asryan, 2003)。
2.   ブルガリア。チェルノブイリ原発事故後の妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の増加は、放射線被曝線量の増加と関連がみられた(Tabacova, 1997)。
3.   チェコ共和国。チェコ共和国の領土のうち、チェルノブイリの放射性降下物の被害がもっとも大きかったボヘミアとモラヴィアでは、600ヵ月(1950年〜1999年)におよぶ対象期間中、1ヵ月間に生まれた男児の数に変化があったのは一度きりである。1986年11月に生まれた男児は、長期的にみた人口統計学的傾向から予測される数より457人少なかった(Perez, 2004)。大惨事当時に妊娠7週から9週だった新生児にこの減少が起きた。
4.   イスラエル。イスラエルに移住したリクビダートルの精子頭部は、同じく移住した同年代の被曝しなかった男性と比較して、量的な超微形態学的パラメータに関して有意な差異がみられた(Fischbein et al., 1997)。
5.   その他の国。デンマーク、フィンランド、ドイツ、ハンガリー、ノルウェー、ポーランド、スウェーデンでは、1982年から1992年まで行われた調査によると、新生児の性別比に大惨事による長期的な遅発性の影響が現れた。1987年には、男児の割合が性別のオッズ比1.0047 (95% CI: 1.0013〜1.0081、p < 0.05)で増加した。ドイツにおける1986年から1991年のあいだの男児の割合と、その地区における被曝線量のあいだにみられる明らかな関連は、年間1ミリシーベルト上昇するごとに性別のオッズ比1.0145(95% CI: 1.0021〜1.0271, p < 0.05)となって現れた(Frentzel-Beyme and Scherb, 2007)。

5.6.5 結論

チェルノブイリの放射性降下物に汚染された地域に住む成人男女および子どもたちにみられる泌尿生殖器の疾病が、時間の経過とともに、より広範に広がりつつあることは明らかである。生殖機能の不全はもっぱら心理的要因(ストレスの多さ)によると主張する者もいるが、精子の異常、生殖障害、子どもたちの先天性異常をストレスのせいにすることはむずかしい。チェルノブイリからの放射線照射が、リクビダートルや汚染地域に住む何百万人もの人びとの泌尿生殖器系疾病の罹病率と生殖機能に与えた悪影響は次世代へ、さらにその次の世代へと続いていくことだろう。