東京で暮らす心構え
個人として気をつけている、東京で暮らす上での心構えをまとめてみました。
[外出時は必ずマスクを]
内部被曝以上に危険性があり、最も回避しなければならないのは、吸入被曝です。
福島第1原発からの降下する放射性物質のリスクは低下しましたが、一度地面に降下し風で舞い上がるなどした放射性セシウムを取り込んだ場合の内部被ばく量は、大気から直接吸入するのに比べて約10倍多いとされているからです。
再浮遊した放射能の内部被ばく10倍に
http://sorakuma.com/2011/09/21/4084
さらに東京でも震災瓦礫の受入と焼却が始まりました。
焼却灰が飛散した場合、それは放射性物質のさらなる拡散を意味します。
東京都:放射性焼却灰の東京湾への埋立と、震災がれき受入の開始
http://sorakuma.com/2011/10/31/5066
粒子の細かい放射性物質を通常のマスクで防ぐことは難しいですが、放射性物質を取り込んだ埃を防ぐことは可能です。
普段使いすることを考えるとN95マスクなどは現実的ではないため、花粉を通さないサージカルマスクレベルのものを使用しています。
細かいところもありますが、被曝と思われる症状は7月から喉の痛み、違和感、異物感として継続して症状を発しています。
自室以外では常にマスクをするようになって、ゆっくりと緩和されてきましたが、現在でもまだ若干の違和感は残っています。
マスクの有無は、最も大きく被曝に影響すると考えていますが、都内でのマスク着用者は少数派です。
[雨には濡れない]
雨水との接触は極力避けたいところです。天気に関わらず、大きめの折りたたみ傘を持ち歩いています。
使用している傘、開閉名人2は、ワンタッチで開閉できる折りたたみ傘としては異例の直径122センチ。
標準的な長傘と同じくらいのサイズがあり、風とセットでなければ雨が降っても濡れずに済ませることができます。
雨は、弱い雨、降り始めの雨ほど危ない、という認識です。
[手洗いうがいを欠かさずに]
外から帰ったときには手洗いうがいは勿論のことですが、靴を触った場合でも手を洗う必要があります。
ガンダーセン氏によると、子供の運動靴から高い放射性粒子が検出されていることが報告されていますが、これは東京でも例外ではありません。私たちの普段履いている靴は、普段最も汚染に接しているものでもあります。
ガンダーセン氏:子供の運動靴から高い放射性粒子が検出されている
http://sorakuma.com/2011/11/04/5170
[外から帰った場合は、シャワーを]
帰宅した際は、軽くシャワーを浴びています。頭や髪に付着した放射性物質は、シャワーで洗い流すことが可能です。
一般的な除染の方法(水が利用できる方へ)
http://www.nirs.go.jp/information/info.php?129
[食べるものに関して]
食べるものは、西日本産を選ぶ。
暫定基準値以下とはいえ、震災被災地の食品は、セシウムを検出しているものがあります。
暫定基準値以下であることは安全を保証するものではありません。安全が保証されるまでは、極力安全な可能性の高い産地を選ぶべきです。
同様に産地の分からない外食や、国の暫定基準値に従う方針であるコンビニ食は出来る限り回避しています。
コンビニ各社の放射能汚染対応まとめ[転載]
http://sorakuma.com/2011/10/20/4816
外食する場合の野菜は、産地が分からないため、キャベツやダイコンなどは避けています。
セシウム137を多く含む野菜は?
http://sorakuma.com/2011/10/20/4833
トマトやナス、かぼちゃやキュウリなど、実の野菜が比較的セシウムの量が少ない傾向にあるので、これらは許容しています。
反面、葉の野菜や根の野菜は比較的セシウムを多く含んでいるといいます。
自分で調理する場合は、調理法を工夫することでセシウムの量を減らすことができます。
セシウムを減らす調理法について[転載]
http://sorakuma.com/2011/11/09/5233
その他、コメよりも玄米、牛乳より豆乳など、少しでも汚染の可能性が低く、ミネラルや栄養素の豊富な食材を選ぶことも効果的です。
放射能時代の食事のとり方について
http://sorakuma.com/2011/11/03/5159
[自室について]
室内に埃を持ち込まないことは大切ですが、埃を取り除くことも同様に大切です。
毎日は難しいので、週に1度は綺麗に床掃除を行なっています。
目標は、室内全てで0.05μSv/hレベルですが、~0.08μSv/hくらいまでしか下がってくれません…。
玄関と居間にそれぞれ空気清浄機を置いています。放射能が埃に吸着している場合は取れる…と思っています。
空気清浄機や、冷暖房器具などのフィルターは極力掃除しておきましょう。
また、室内の換気口などはマスクの生地を加工したフィルターを被せています。
掃除をする際には、外出と同様にマスクが必要です。
[放射線量について]
手持ちのガイガーカウンター、SOEKS-01Mでは、必ずしも正確な線量をはかることはできません。ですが、それでも高いか低いかの目安はわかります。
自宅周辺では、1mほどの高さにて0.12~0.20くらいの推移していますが、そこから大きく数値が変化する場所には極力近寄らない方針です。
稀に0.30を超えて数値が変化することもあります。今後普段のこの数値が外れて大きく数値が上昇することがあれば、致命的な何かが発生していないか情報を探し、室内退避で良いのか、それとも本格的にヤバいのか判断をすることになります。
食品を気をつけたり、室内に極力放射能を持ち込まないようにしても、外気が汚染されてしまっている状況は変わらず、食品や水の汚染状況も懸念されています。どれだけ今の生活が続けられるかは、あくまで今後の状況次第ですので、情報を集めつつ、必要に迫られた場合には東京から離れられるよう準備を進めています。
基本的には、ここで書いた内容が『ずっと続けられる』ことが最も大切です。周囲には無頓着な人が多数派であるので、どんなレベルであっても、周囲に流されないことが大切になると思います。