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そらくま。

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3/2 南相馬の水道水からヨウ素131を検出?

2012-03-09 | Interested, 震災・原発 | By: sorakuma


Fukushima Diary にて、市民団体の検査で南相馬の水道水からヨウ素を検出、という記事が出ていました。

Iodine131 measured from tap water in Minamisoma

半減期8日のヨウ素131の検出であれば、微量ではあっても再臨界を意味することになるので、非常に重要な意味を持ちます。

Iodine 131 : 5.37 +- 2.60 Bq/kg (Detectable amount : 4.01 Bq/kg)
検出限界4Bq/kgに対し、5.37±2.60Bq/kgの検出とあります。

一方で、南相馬市の水道水モニタリングの結果は『不検出』となっています。

仮に矛盾なく説明できるとしたら、いずれかの測定の誤検出か、南相馬市の水道水モニタリングの検出限界が高い値で設定されていることなどが考えられそうですが、その他周辺地域でのヨウ素131の検出報告が見当たらないことを見るかぎりでは、市民団体の検査での誤検出の可能性が高そうですが…。

福島第一原発:事故当時、紙一重の偶然で救われていた

2012-03-09 | 震災・原発 | By: sorakuma

4号機、工事ミスに救われた 震災時の福島第一原発
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東京電力福島第一原発の事故で日米両政府が最悪の事態の引き金になると心配した4号機の使用済み核燃料の過熱・崩壊は、震災直前の工事の不手際と、意図しない仕切り壁のずれという二つの偶然もあって救われていたことが分かった。
4号機は一昨年11月から定期点検に入り、シュラウドと呼ばれる炉内の大型構造物の取り換え工事をしていた。1978年の営業運転開始以来初めての大工事だった。
工事は、原子炉真上の原子炉ウェルと呼ばれる部分と、放射能をおびた機器を水中に仮置きするDSピットに計1440立方メートルの水を張り、進められた。ふだんは水がない部分だ。
無用の被曝(ひばく)を避けるため、シュラウドは水の中で切断し、DSピットまで水中を移動。その後、次の作業のため、3月7日までにDSピット側に仕切りを立て、原子炉ウェルの水を抜く計画だった。
ところが、シュラウドを切断する工具を炉内に入れようとしたところ、工具を炉内に導く補助器具の寸法違いが判明。この器具の改造で工事が遅れ、震災のあった3月11日時点で水を張ったままにしていた。
4号機の使用済み核燃料プールは津波で電源が失われ、冷やせない事態に陥った。プールの水は燃料の崩壊熱で蒸発していた。
水が減って核燃料が露出し過熱すると、大量の放射線と放射性物質を放出。人は近づけなくなり、福島第一原発だけでなく、福島第二など近くの原発も次々と放棄。首都圏の住民も避難対象となる最悪の事態につながると恐れられていた。
しかし、実際には、燃料プールと隣の原子炉ウェルとの仕切り壁がずれて隙間ができ、ウェル側からプールに約1千トンの水が流れ込んだとみられることが後に分かった。さらに、3月20日からは外部からの放水でプールに水が入り、燃料はほぼ無事だった。
東電は、この水の流れ込みがなく、放水もなかった場合、3月下旬に燃料の外気露出が始まると計算していた。
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しれっと書いてあるこの最後の一文。
3月下旬に燃料の外気露出が始まると計算していた。

もしこうなった場合、この状況—- 水が減って核燃料が露出し過熱すると、大量の放射線と放射性物質を放出。人は近づけなくなり、福島第一原発だけでなく、福島第二など近くの原発も次々と放棄。首都圏の住民も避難対象となる最悪の事態—-になっていたと言います。

この時の避難区域は半径20キロ圏ですが、そうなる可能性がある、という段階で、首都圏までの人々を避難させなかった政府は、あらゆる意味で危機管理能力が無いことを露呈しています。

事故当時、首都圏は『偶然』の風向きと雨によって、致命的な汚染からは免れています。そして、4号機の核燃料が守られたのもまた、本来なら起こりえないレベルの『偶然』でした。
薄氷を踏むような確率で、今の私達の生活が守られていたという事実を、私たちはよくよく認識しておかなければなりません。そして、次に起きる事故では、『偶然』に助けられるとは限らないということも。

福島県内からプルトニウムを検出

2012-03-09 | 震災・原発 | By: sorakuma

20~30キロ圏でプルトニウム241 原発事故原因か
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放射線医学総合研究所などのグループが東京電力福島第一原発から20~30キロ付近の土壌からプルトニウム241を検出した。この核種は半減期が14.4年であることなどから、1960年代を中心に行われた大気圏内での核実験ではなく、昨年の事故で原発の原子炉から放出されたと考えられるという。8日付の科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版で報告した。
放医研の鄭建(ツン・ジェン)主任研究員らは、福島県葛尾村(原発の西北西25キロ)と浪江町(北西26キロ)、飯舘村(北西32キロ)楢葉町のJヴィレッジ(南20キロ)、水戸市(南西130キロ)、千葉県鎌ケ谷市(南西230キロ)、千葉市(南西220キロ)で土壌を採取し分析した。
その結果、浪江町と飯舘村の落葉の層から1キロあたりそれぞれ34.8ベクレルと20.2ベクレルJヴィレッジの表土から1キロ当たり4.52ベクレルのプルトニウム241を検出した。プルトニウム241は、アルファ線やガンマ線を出すアメリシウム241(半減期432.7年)に変わる。
研究グループの田上恵子・放医研主任研究員は「大気圏内核実験が盛んに行われていた1963年当時の放射性降下物のデータから推定すると、今回のプルトニウム241の検出量は当時と同程度かそれ以下。特別な対策は必要ない」と話す。
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プルトニウム241を検出 「豆類蓄積の恐れ」と警告

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放射線医学総合研究所(千葉市)は、東京電力福島第1原発から北西や南に20~32キロ離れた福島県内の3地点で、事故で放出されたとみられるプルトニウム241を初めて検出したと、8日付の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」の電子版に発表した。
人体に影響のないレベルだが、プルトニウム241は他の同位体に比べて半減期が14年と比較的短く、崩壊してできるアメリシウム241は土壌を経由して主に豆類に取り込まれやすい。放医研は「内部被ばくを避けるためにも 原発20キロ圏内での分布状況を確かめる必要がある」としている。
昨年4~5月に採取した福島県飯舘村、浪江町の森林の落ち葉と、スポーツ施設で現在事故対応拠点となったJヴィレッジ(広野町など)の土から検出他の同位体プルトニウム239(半減期2万4千年)、240(同6600年)も検出 、同位体の比率から今回の事故が原因と分かった。
濃度は、過去に行われた大気圏内核実験の影響により国内で検出されるプルトニウム241よりも高い。ただ半減期が短く、1960年代当時に核実験で飛来した濃度よりは低いレベルという。
プルトニウムは天然にはほとんど存在しない放射性物質で、原子炉では燃料のウランが中性子を吸収してできる。
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昨年4月~5月の時点で採取された土からプルトニウムの各同位体が検出されたことが公開されました。
既に様々な情報元からプルトニウムが放出されている報告はされていましたが、テレビなどで報じられるのは初、ということになるのでしょうか。

プルトニウム検出のニュースは、natureでも詳細に取り上げられています。

Isotopic evidence of plutonium release into the environment from the Fukushima DNPP accident

Plutonium spotted far from Fukushima

国から公式にプルトニウムの放出が報じられたのは、事故から半年近く経った8月のことになります。

プルトニウム238:1.9×10^10乗=190億ベクレル
プルトニウム239:3.2×10^9乗=32億ベクレル
プルトニウム240:3.2×10^9乗=32億ベクレル
プルトニウム241:1.2×10^12乗=1兆2000億ベクレル
ネプツニウム239:76兆ベクレル→ プルトニウム239=2000万ベクレル

単純に足し算すると、1兆2254億2000万ベクレル、となります。

プルトニウムの放出量は少なくとも1兆2000億ベクレル以上

プルトニウムを吸入してしまった場合、一説には2mSvもの内部被曝をもたらすとも言われています。

2007年に書かれた記事ですが、プルトニウムの内部被曝について、次のような記載がありました。

プルトニウム微粒子1個の吸入でも2ミリシーベルト超の被ばくをもたらす

もともと2006年の7月に発生した六ケ所村での内部被曝における記事ですが、プルトニウムを吸引した場合、肺に与える被曝の影響について記載があります。

一部を抜粋すると…

* * * *
1.たった1個のプルトニウム微粒子が数mSvの被ばくをもたらす
プルトニウムのアルファ線スペクトルが未公表なので飛散したプルトニウムの核種とそれらの組成は分からないが、燃焼度が30000MWD/Tであるような典型的な場合をとりあげよう。直径5ミクロンのプルトニウム酸化物微粒子の放射能は、α線だけで13Bq(ベクレル)程度になる。このような粒子を1個吸い込むと、それだけで約2.3mSv(ミリシーベルト)の被ばくに至るつまり、日本原燃が最初予測した2mSv超の被ばくはたった1個の微粒子吸入で実現される。

・・・

しかし、放射能の実体が極めて放射能の高い微粉末になると事態は一変する。たった1個の微粉末で数ミリシーベルトを超える内部被ばくが簡単にもたらされてしまうからである。内部被ばくがなかったと断定するのであれば、糞の中にプルトニウムがないことを示すだけでは不十分であり、肺の中にプルトニウム微粒子が1個もないことを確かめなければならない。
わずか1個の微粒子が生涯にわたって肺や肝臓や骨表面を被ばくさせる。これこそが内部被ばくの恐ろしさ、危険性なのである。
* * * *

つい先日、南相馬市で確認されている黒い物質が、プルトニウムの可能性がある、として紹介させて頂きました。

南相馬で採取された黒い物質、プルトニウムの可能性。

少なくともプルトニウムは、原発から30キロ圏内までの範囲には拡散していると考えることができます。
プルトニウムは重いから飛ばない、と発言した科学者がいるそうですが、金属プルトニウムの比重は19.8。金の比重は19.3です。金箔程度に軽ければ、十分風に乗って飛ぶでしょう。
また、細かい粒子になればなるほど、遠くに拡散されるはずです。

問題は、この粒子がどのタイミングでどの方向に拡散していったか、です。

現在見つかっている地域は、福島県飯舘村、浪江町の森林の落ち葉と、スポーツ施設で現在事故対応拠点となったJヴィレッジ(広野町など)ですが、一部は30キロ圏外を超えて拡散しています。


※クリックすると大きい画像で表示されます。

これら地域を全て含み、MOX燃料を使用した3号機が爆発した15日、という符号に当てはまる地域。早川教授のルートマップ、3月15日の阿武隈山地・関東平野越えのルートあたりでしょうか。MOX燃料≒プルトニウム同位体として、少なくともこれら地域の土壌にもプルトニウム同位体が拡散している可能を考えなければなりません。
そしてセシウム以外—-プルトニウムやストロンチウムなど、致命的な放射線核種の調査を行わなければなりません。

実はプルトニウムの検出については、ガンダーセン博士の、6月7日の報道にて、その報告があります。

『4月に東京でホットパーティクルが10個/日観測された。
呼吸により、1日10個吸入している』(動画1分37秒)
とあります。

Wikipediaによると、吸入されたホットパーティクルについて、このように記載されています。
『最も有害な取り込み経路は、空気中に粒子状になったプルトニウムの吸入である。気道から吸入された微粒子は、大部分が気道の粘液によって食道へ送り出されるが、残り(4分の1程度)が肺に沈着する。』

プルトニウムは、経口摂取した場合と吸入摂取した場合、全くその危険性が異なります。
大気中に細かな微粒子として拡散された場合、それはほんの一呼吸から生涯に渡る内部被曝、数年後、数十年後の肺がんなどへ繋がるでしょう。

昨年の11月3日の記事で、3月15日、事故から半年たってはじめて、ストロンチウムが東京の大気から検出されていたのを紹介させて頂きました。
今回、4~5月の福島県内の土壌からプルトニウムが検出されたことが初めてニュースとして取り上げられましたが、おそらくはこの時の大気は既に微量のプルトニウムを含んでいたのではないでしょうか。事故から1年経ち、そろそろニュースでそんな報道がなされる頃なのかもしれません。

ガンダーセン教授の報告が正しければ、少なくとも東京以北であれば、おそらくは避けようがないレベルで、私たちはある程度のプルトニウムを吸入してしまっている可能性があります。

日本政府は、SPEEDIの算出した結果を、とても公表できない、として公開を遅らせています。その判断が、言葉にもできないような未来を、私たちにもたらすのかもしれません。

放射能と、「馬鹿」

2012-03-07 | 震災・原発 | By: sorakuma

子どもの頃読んだ、横山光輝氏の項羽と劉邦で、「馬鹿」の語源について触れられているものがありました。

中国の秦の時代のこと。
皇帝が幼少であることをいいことに実権を握り、権勢を欲しいままにしていた趙高という宦官がいました。
ある時趙高は皇帝に、鹿を「馬である」と言って献じました。

それを見た家臣たちは、口々に言いました。
「これは馬だ」
「いいや、これは鹿だ」

趙高の権勢を恐れ、「馬」と答えた群臣だけが生き残り、「鹿」と答えた忠臣は皆殺されてしまいました。
このことより、自分の権勢をよいことに矛盾したことを押し通す意味として「馬鹿」と言うようになったというものです。

今の世の中とよく似ています。
放射能は安全、被曝しても健康に影響はない、と喧伝する政府と大マスコミ。

それに追従し、「安全だ、心配はない」という学者たちとマスコミ、「そうではない、危険だ」という研究者たちと知識人。

正しいのはどちらでしょうか。
あなたはどちらを選びますか?

TVでは報道しない原発事故末端作業員の驚きの証言

2012-03-07 | 震災・原発 | By: sorakuma

2012年3月 5日【月】Radio News たね蒔きジャーナルより

東日本大震災から1年~原発事故を支え続ける作業員
福島第一原発事故から1年になろうとしています。ここまでの状態を保つために、福島第一原発では壮絶な闘い続けられています。爆発を起こした建屋、がれきが散らばる敷地、?とんでもなく高い線量の放射能、こうした中での作業は想像を絶するもので、その実態はどこまで明らかになっているのでしょうか?また、政府が言うように冷温停止状態になっ?ているのでしょうか?上田崇順アナウンサーが福島に取材に行き、貴重な作業員の証言をおさめてきました。上田アナが、福島第一原発で闘う作業員の実態を克明に報告します。

下記は、内容を ぼちぼちいこか。。。様にて文字起こしされたものを転載させて頂きました。
この場を借りて御礼申し上げます。
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(水野氏)今日の特集です。東日本大震災から1年。今日から続けてこの震災関連の特集を組ませていただきますけれども、その初日です。今日のテーマは『原発事故その後を支えてきた作業員』。今日は実際に福島で実際に福島第一原発事故収束のために一生懸命働いてらっしゃる作業員の方々のいろいろな証言をインタビューしてまいりました。上田崇順(たかゆき)アナウンサーの報告です。上田さん、どうぞよろしくお願いします。

(上田氏)よろしくお願いします。
政府は『冷温停止状態』というふうに福島第一原発言ってるんですが、実際どうなのか。この1年支えてきたのはやっぱり作業員の皆さんじゃないかなと。
東京電力に聞きますと、この人数なんですが、ちょっとデータ古いですけど、12月末の時点までで1万9594人。この数の方が第一原発の入ると登録をした人だそうです。

(水野氏)じゃあ、大体今で2万人を超えてらっしゃるか、超えてらっしゃらないかそれくらいの数字ですね。

(上田氏)もう年が変わってからも随分経ちますので、恐らく2万人超えてるんじゃないでしょうか。1日あたりは平均で3000人くらい、3000人を越えるくらいの人が働いているそうで、このうち500人~600人が東京電力の社員、残りの2400~2500人が関連会社のスタッフということなんです。
作業の内容ですけれども、これも東京電力に聞くと、建屋の最上階の使用済燃料プールがあるところは、まだがれきがいっぱい残っているので、その除去作業をしてる人。瓦礫といっても非常に大きくて人では動かせないので重機を操縦したりする人が居たり、そういう土木作業、建設作業系の人。それから、放射線量の測定作業をする人。「いろんなところに高いところが無いか、どこがいくらくらいあるのか」調べて回る。それから、汚染水の漏れなどが無いかパトロールをする人。浄化システムの操作をする人など、もうさまざまな仕事があるということですが、なかなか実態が判らないということで・・・

(水野氏)聞こえてこないですね。

(上田氏)はい。原発作業員に取材に行ってきました。何人かの方に話を聞いたんですけども、個人を特定されますと仕事を失ったりご心配されることがありますので、今回はそういった仕事の細かい内容などについての情報はちょっとご報告できません。我々のようなメディアとの接触も厳しく禁じられてる部分もありますし、情報が出せないようになってますので、内容をお伝えすることを重視して声をお聞きいただこうと思っております。 先ほどちょっと話をしましたが、下請け、下請けとピラミッド構造になってますので、その中に含まれている人の話を聞いていきます。
まずは福島第一原発の現状と作業の様子について聞いたので、この声をお聞きください。

(作業員A)もうぐっちゃぐちゃだった。最初来た時は。どこもぐちゃぐちゃだったんですけど。だって1,2,3,4まで蒸気出っ放しでしょ、煙が出てるんだから、ずーっと。で、がれきだらけ。何してもぐちゃぐちゃだった。10㎝以上ある扉が、鉄板の扉が曲がっちゃってるのを見たりね、閉まらないだろうなと、当然それ締めないと危ないっていう原子炉ですよね。それが曲がっちゃってたのを見たりとか。
2号機だって何も収まってないじゃないですか。見た目がね、1号カバー隠してるっしょ?3,4今やってるでしょ?2号でこれだけ騒いでるのに何もしてないんだよ

(上田氏)なんか今温度が上がってるとかって。

(作業員A)上がってるでしょ?何にもその前から、何にもしてないんだよ?3号をやってる作業員なんて、怖いだろうなと思う。隣でやってて。1号の人もそうだと思う。
いつも、いつも「行ってないとこ、触ってないとこ、あそこにちょっと行ってみてください」って言われて、「こっち終わったからあっち行ってください」って言ったら、
「あーーっ!!!」
から始まるよね、みんなね。
「なんだよー!こんなかよー!写真くらい撮れるでしょう?どんなだったの、今まで?」

(上田氏)それだけ酷いっていうこと?

(作業員A)うん。

(上田氏)はい。2月に2号機の温度の上昇のニュースがありましたけど、「何もしていないんですよ」という声に驚きました。それから厚い扉が地震で歪んでしまっているという、これも凄まじい地震の力ですよね。本来閉じていないとそこから放射線が出てくるわけですけど。

(水野氏)これも貴重な証言ですね。

(上田氏)まぁなかなか作業が追いついていないという2号機は手つかずの状態なんだということが判りました。
もう一人現状を聞いておりますので、こちらをお聞きください。

(作業員B)当然爆発した直後っていうのは、高い線量を浴びてる人=技術者やったでしょ。結果から見たら。今は、もう高いとこに入ってる人=使い捨て要員なんですよ。

(上田氏)そういう人はどういう仕事なんですか?

(作業員B)「ボタン押してこい。走ってそのボタン押してこい」とかそんなんですよ。「水処理なんか今からパイプ繋ぐから持っとけ」とかそんな状態ですよ。

(上田氏)はい。状況は瓦礫で残っていて酷いというのが判りましたし、やっぱり仕事が大変なのは、高い濃度の放射線があるからなんですね。ですので、ちょっと行ってボタンを押して戻ってくる、それで精一杯・・・

(水野氏)わずかな時間しか働けない・・・

(上田氏)その時間が本当に短くないといけないというような状況なんです。それから、皆さん作業員の方は、防護服、聞くとみなさん「タイベック、タイベック」というふうに皆さんの間では言ってるんですけども、そういった防護服を着てマスクをしています。働けるのは長くても3時間とか4時間という作業の方もいるということで、そうなると、例えばトイレに行こうと思っても現場を離れなきゃいけないので、一旦行ってしまうともう防護服脱げないからトイレ出来ない。しようと思うと、現場を離れなきゃいけないということで、トイレに行くのにも30分くらいかかるそうで、不便で仕方がない。それから皆さんチームで作業されていると、コミュニケーションをとりたいわけですね。話をしたいんですけども、マスクをしてますから中に声がこもってしまって、なかなか伝わらない。ですので、仕事が進まない、声が通らないのでみんな叫びあっているようなときもあるということでした。
一人でそうやって作業されてる方もいらっしゃるわけですけれども、放射線に汚染された場所の瓦礫をどけなきゃいけないんですけど、それを取り除くにもその瓦礫も高い線量がある。だからそれを落とさなきゃいけない、「じゃあどうやってやっていったらいいんだ?!」ということばかりの現場です、というような話でした。
放射線の汚染に対してどのように対応してるのかというのを聞きましたので、その声です。

(作業員C)建屋の中にも入ってます。

(上田氏)あ、入ってるんですか?

(作業員C)入ってたよ。うん。1ミリになったらブザーが鳴るようになってるんですけどね、すぐだからね。もうすぐ。

(上田氏)時間でいうとどれくらいですか?

(作業員C)最短でどんなもんなんだろう、30分もかからないで鳴っちゃった時があったような。(※2000μSv/h以上ということになります)

(上田氏)普通に1年分を30分で浴びちゃうわけですよね。

(作業員C)うーん。でも痛くもない、かゆくもない。管理も甘かったよね。俺らも多くの人がろくにわかんない状態でやってたかんね。こんな管理、管理だからいっかってチャック開けて線量計見たりね、みんなそうだった。肌もちょっと出てたしね、みんな。肌、マスクとかの肌が出てるとこがあった。

(上田氏)露出しちゃってるところがあったんですね?やっぱつけかたがうまくいってないんですね。

(作業員C)うん。そうそう。

(上田氏)そういう人たちを指導するというかそういうところがあんまり徹底してなかったと?

(作業員C)そうだよね。「それじゃあ危ないよ」くらいのことしか言われなかった。何がなにかわかんない。痛みもないし。

(水野氏)管理は相当杜撰だといえますね。

(上田氏)特に当初はそうだったという話なんですね。そして、高い線量も30分で1年分浴びてしまうなんていう話もありました。そして、こういった環境の中にあって、放射線の障害を予防するためにヨウ素剤を飲むというような対応をとったケースもあったんだそうです。

(作業員D)ヨウ素剤飲みながらやってたんですね。「飲みなさい、飲んだ方が良いよ」っていうんで飲むでしょ?14日間服用すると、検査受けなきゃいけないんですね、今度ね。不思議でしょ?「飲みなさい」って言われて、14日で今度検査されるって。

(上田氏)逆にそのヨウ素剤が多いといけないっていうことですか?

(作業員D)いや、わかんないけどそうみたいですね。
「飲みなさい」って言われて、本当のこというと飲んでなかったんですね。僕はね。ポケットの中入れっぱなしで、飲むの忘れてたんだけど。溜まるだけ溜まってた。バサッと。

(上田氏)それも・・・良くないですよね。

(作業員D)でも、ヨウ素剤って何か判んなかったし・・・。

(水野氏)はぁ・・・

(上田氏)結局はきっちりと対応なんかしている状況ではなかったという話だったんですね。ヨウ素剤も飲むタイミングが重要だという話もあります。
そして、更に当初より今の方が作業環境が悪くなっているという指摘もありました。

(水野氏)今の方が悪くなってると?

(上田氏)はい。それはなぜかというと、発注元の東京電力、それから元請=その下の会社ですよね。下請け、下請けという先ほどもいっているピラミッド構造が原因のようで・・・

(水野氏)あの、それは何次下請けくらいまであるもんなんですか?

(上田氏)聞いたところによると、6次、7次は確実にあるというような構造なんです。何社も続いていっています。その辺りを聞いていますので、こちらの声です。

(作業員E)労働者の条件っていうのは、震災直後より悪くなっていってるんです。ほんと。

(上田氏)どうしてそういう状況、今の方がその条件が悪くなってるんですか?

(作業員E)まず一つは、東電にお金が無くなったっていうことですね。僕らが身につけているタイベックとか、これが唯一放射能を軽減させてくれる唯一の武器じゃないですか。それもだんだん、
「行き帰りはそのタイベックを着るな。放射能下がってるから。行き帰り用の青い薄いやつ、それにしてくれ」
と言われる。誰かが犠牲になって線量を上げて帰るっていう感じですよね。で、それを浴びるのは、そこの末端の人間ですよね。だから、6次請け、7次請けがまかり通ってると思います。

(水野氏)今最後に「6次請け、7次請けがまかり通ってる」っておっしゃいましたよね。これは下請け構造が1次、2次、3次、4次・・・6次、7次とあって、その末端といわれている人たちが高い線量を浴びる作業をしてる、そういうことですか。

(上田氏)そうです。そして、行き帰りという言葉もありましたが、原発から離れた宿舎に皆さんいらして、そこから作業員用のバスが出て第一原発に向かっています。その間では作業服を着るタイミングをちょっと今変えられていたりするということですね。

(水野氏)ちょっと、でも言うたら、お金の節約をしろっていう意味でしょ?これ。

(上田氏)はい。

(水野氏)はぁ。

(上田氏)一番安全を確保したい部分でのコストの削減っていうことになってると。
当初から下請けの人ってもちろん高い線量のところで作業して、線量がオーバーして年間これ以上被爆するとダメですよっていう量は決まってますから、そうするともう皆さん帰っていくわけですね。また新しい人が来る。また帰っていく。どんどん人は足りなくなっていく。
そして、熟練の技術者の処理が求められるにも関わらず、線量の関係で経験のある人ほど長く続けていられれなくなっていく。新しい人が来て、また1から作業を覚えなきゃいけない。働き盛りで体力のある世代が居なくなっていって、今度は50代とか60代とかそういった方が多くなって、現場で仕事をするようになっていて、作業効率にも影響があるというような話もありました。
そして、今度は、賃金です。一体いくらぐらいお金もらえるんですかという話を聞いてみました。こちらの声をお聞きください。

(作業員F)俺、5次。俺自体は7000円。それとか9000円の人もおったり、あと1万5000円くらいの人もおったり。なんで5次やから金が少ない?ちょっと悩む????

(水野氏)ちょっと聞き取りにくかったんですけど、7000円とか9000円、1万5000っていう数字出ましたよね。

(上田氏)はい、この人は5次で話がまとまっていて・・・

(水野氏)あ、5次の下請けね。

(上田氏)はい。日当7000円で働いています。1日7000円で働いていますと。

(水野氏)7000円でしかないんですか?日当ですか?1日これだけのリスクを伴う仕事で・・・。

(上田氏)はい。同じ現場で9000円の人も1万5000円の人もいるんだけれども。

(水野氏)所属が違ってピラミッド構造の頂点に近い方の人は1万5000円だったりするわけですね?

(上田氏)そうです。なので、5次やから給料低いんやろうというふうに話していたわけですね。ちなみに東京電力に聞きますと、
「元請さんから下にはどのくらい会社があるかはわからない。把握していない。」
というふうに話をしています。

(水野氏)は?東京電力はどれだけの会社が入ってるか把握していない?把握していないのは・・・、いいんですか?そのままで。実は明日弁護士さんにこの問題を聞きたいと思いますので、その辺りも聞きましょう。はい。

(上田氏)中には会社自体無くなってしまって、支払われなかったケースもあるということでした。こういった現場だから、こんな不満が作業員から聞かれました。

(作業員G)えーっとね、はっきりいいますと1万2000円です。1万2000円の5次でやってますけど、契約上マシなんですよ。

(上田氏)中間搾取の層が相当厚いですね。

(作業員G)それが相当厚いと思いますよ。なんでそんなに間・・・で儲けてるのが多いっていうのが解せないですよね、そこは。あれだけ現場で線量浴びて、よく納得できるなと。働いてる人間はいいとして、間は何もせんとかすめとってるの、許せないですよ!

(上田氏)という怒りに繋がるわけですね。
この方は今、5次請けですというふうに話をしていましたが、この人より少し上の位置に居る人、もう少し東京電力に近い人に居る下請け業者に勤める方に、どのくらい、じゃあお金が抜かれているのか、引かれているのかというのを聞いてみましたので、そちらの声をお聞きください。

(業者)うちももらってる金額も安いしね。

(上田氏)っていうとどれくらいになるんですか?

(業者)だから、会社自体がもらってるのは、一人あたま最低賃金の3倍。

(上田氏)それってごめんなさい、いくらくらいですか?

(業者)だいたい2万5千円弱か。うちから下請けに出して下請けからそこに出していくと実際もらってるのは、安すぎて・・・。

(水野氏)はぁ?

(上田氏)はい。ということなんですね。ですから、この人たちの一つ下、二つ下になってくるだけで、2万5000円弱という形から1万円になったり7000円になったりするということがわかったわけです。

(水野氏)同じ仕事をしている方でも、どの会社に所属してるかとどの段階の下請けで仕事してるかで全然違うお金になっていくんですね。
何分の1、3分の1とか4分の1ってこともあり得るってことですね。

(上田氏)はい。

(水野氏)はぁ・・・。

(上田氏)結局、人があつまりませんので、いろんな会社を使ってなんとか人を集めようと。ですから、地域を超えて全国から人が福島第一原発に集まっているという、そのことで、何社も何社も会社が入ってしまうという状況があるということのようでした。ですので、現場レベルでは全国各地の方言が聞かれて、ときどき何を言ってるのか判らなかった時もあったという話も聞かれたんです。

(水野氏)はい・・・。いや、だけど、これ・・・金銭のことをそれぞれの方達が同じ仕事をしながら話し合って文句を言うなんてことは無いんでしょうね・・・?

(上田氏)それはね、やっぱりできないルールになってるんですね。ご法度だという話がありました。それでもこの方は話をしてくれましたが、非常に貴重だと言えますね。

(水野氏)はい。じゃあCMに続いて、貴重な証言を続けます。

* * * *

(水野氏)たね蒔きジャーナル、今日は福島第一原発で作業してらっしゃる方々のインタビューをしてまいりました、上田崇順(たかゆき)アナウンサーが報告をしております。上田さん、続けてください。

(上田氏)はい。この原発作業員の皆さん、一体どうして全国各地からこの福島第一原発の事故処理の仕事をするために来たのかというふうに聞いてみたんですが、まずはこんな形でこの仕事に就いた人も居ます。

(作業員H)一回西成で問題になりましたよね。原発ちゃうっていったのに、来たら原発やったって。僕もそのクチなんですよ。そんな人いっぱいいますよ。今でも。
で、行ったら「Jヴィレッジと違って1Fなんやわ」って言われる。なんでかというと、皆、6次請け7次請けなんです、来てる人間が。6次請け、7次請け、8次請け、9次請け。

(上田氏)9次!?

(作業員H)ほとんどみんなそうです。

(上田氏)ご自身はどのくらいの位置か把握されてるんですか?

(作業員H)僕はね、調べたんですよ。最初そうやって騙されてきたときに、僕が大体5次請けくらいです。で、話し合いして「じゃあ行きます」って言って。その分ちょっとお金を上げてあげるよって言われた部分があって、僕、半分悩んだんですね。帰ったやつもけっこう居るんです、そこで。じゃあやれるだけやってみようと思ってやったんです。

(水野氏)騙されてきたら、1Fって。

(上田氏)当初、Jヴィレッジといわれた、これは楢葉町にある福島第一原発から20㎞ほど離れている原発作業の作業拠点なんですけど、ここで仕事をすると思ってきたら、1Fというのは福島第一原発、ここへ行けと言われた。行くまで判らなかった。

(水野氏)だから「騙されてきたんだ」っておっしゃっていたんですね。

(上田氏)そうです。「こんな人はいっぱいいるんだ」という話でした。また、どうしようもなくこの仕事をしているというか、そういった方も居ます。こちらです。

(作業員I)「誰が行く?」
って会社の会議で言われて、誰も手を挙げないから、みんな手を挙げないから、俺がしょうがなく手を挙げたっていう形。

(上田氏)原発で仕事するっていうことに関しては、奥さんには何も言われなかったですか?最初。

(作業員I)最初言ったときは、
「やっぱり行くの?」って感じで。
「うん。」
「断れないの?」
とは言われたけども。
「断ろうと思えば断れるけど、俺は行くよ。行く人居ないんだもの。俺は国のためだって思ってないよ。会社のためだ。」って。
まぁ、そこまで危なくないだろう、安全考えてるよなっていうふうに自分に言い聞かせてました。

(上田氏)使命感から自ら挙手をしてという人もいるわけで、働いてる人の事情も様々なんです。ただ、労働環境にはいろいろ差もあるみたいで、いろいろ不満を持っている人も多くて、例えば
「夏場、休憩所のクーラーを節電で止められた。でも東京電力の社員の休憩所はクーラーがついていて・・・。」
「僕らは日当で働いてるけども、東電の社員はボーナスがもらえる。せめてお金は作業員に回してほしい。働く施設とか防護服とか日当とか、そういったものになんとかお金回してもらえないか
という声も聞かれました。
また、なかなかやっぱり、作業員の体験の話が出てこない、情報として出てこないのも、作業員の皆さんも「それはおかしい」と。

(水野氏)自らおっしゃってるんだ・・・?

(上田氏)「ここまできたらもう情報公開したらいけないというのは意味が無い。どうせ漏れるし、うっぷん溜まってる人間が大勢いるんだ」
というような話も聞かれました。
それでもこの過酷さがなかなか届かないというのはどうしてなのか、次の作業員の方はこういうふうに話しています。

(作業員J)ここがが今一時間で何マイクロ浴びますよとか貼り出してありますし、原発のニュース、今2号機が突然温度上がった後がどうのこうのって、中で聞くと「大丈夫かな」と思うんですけど。
「近くやん、これすぐ」
と思って。仕事の進捗状況も細部までは判らないですけど、景色が何も変わってない。周りの人間が浴びてる線量は全く変わってないですし、自分自身も変わってないし。

(上田氏)??をつけて入られるわけですよね?

(作業員J)変わってない。何を以て『収束』。何も変わってない。止まって出えへんようになって、初めて収束じゃないですか。出続けてるんですよ?まだ。

(上田氏)一方で総理は『冷温停止状態』というような言葉を使ってますよね。

(作業員J)それはもう『現状維持』っていうだけですからね。現状維持、もう爆発して最悪になったものを現状維持してるだけなんで、根っこは取れたかというとそうではないですよ。現状維持して止まってますよということだけなので、何を以てその『収束』なのかは全く理解できません。
本当に国がヤバい状態になってるのに、自分らの利害であるとかそういうことで、なんか隠そうとしてる、無かったことにしようという感じがすごく見えますよね。本当に向き合って、それこそ本当に何かするなり、全身全霊を注いでも福島を良くする、元に戻そうっていう気持ちが全くないじゃないですか。

(水野氏)「何も良くはなってないんだ」と。

(上田氏)実際に働いてみている福島第一原発で見ている状況と、ニュースで報道されているものの違いがあまりにも大きいという・・・

(水野氏)えらい違いですよね。

(上田氏)大変衝撃的な証言だったんです。そして、隠ぺい体質。この原発に関する。働いてる人たちが感じてるという事実もありまして、どうしてそうなるのかその場面を見た人の話をお聞きください。

(作業員K)吉田所長は、あの人は現実を全部話そうとしてたんですけど、だけど、それを止める人間が多すぎて、話が矛盾しだしたっていうのはあると思う。
現場でしっかり伝えようとしてた吉田さんが、実は話そうとしてた現場の状況にしても作業員の状況にしても、東京電力の人間の動きにしてもしゃべろうとしてたけど、でもふさいじゃったでしょ。東電サイドで。あの人が歩くたびに、3,4人の取り巻きがついてしゃべらせないようにしてたでしょ。
実際見てたからね、その現場。
こんなことしてたら、絶対隠し通すだろうなと思ってた。

(上田氏)それで、そういうとこで働いてらして、どういうふうに思いますか?

(作業員K)隠さないで全部出して、っていうくらいですね。本当のこと言って、進めていこうよ。本当のこと言って、案をくださいって言ったほうが、絶対いろんな人間の案が出てくる。

(上田氏)だから、世界各国に救いを求めたほうがいいというふうに言ってるんですね。そして、作業員のみなさん、この原子力発電所自体をどう思っているのか、聞いていきました。その声です。

(作業員L)ものすごいものを毎日見させられて実感した。全然そこまではそんな日本が原発、原発っていうのがあっても爆発するなんて思ってなかったし、そこに自分が行って、その爆発したらどうなったかっていう惨状を見たりして、それを知ったら、そうなったら、それを回復するのは不可能なんやというのを知って、そこで暮らしてる人間も居る。働いてる人間も居る。そこで自分らも働いてる。こうやって頑張って??しているといったら、「これ、日本の中でこういうことが起こってんねや」っていうのは最初は信じられなかったですけど、目の当たりにするとすごい世界に来たなと思いました。
怖さと、怖さもあるし理不尽さもあるし、両方ありますね。怖さも理不尽さもあるし。でもやらないと何も変わらないっていうのもあるし、やってみる。やっても変わらない。何なんやろ、これ?っていういろんな複雑な気持ちがいっぱいですよね。
「こんな状況になってこうなってて、まだ動かそうとすんの?」
って思いますけどね。
無くしてできるすべがあるのなら、国を挙げてそっちをやるほうがいいじゃないのって思いますけどね。これ、だって、日本なんて地震大国じゃないですか。僕もそんな知識ないですけど、活断層の上にやっぱり原発があったりするわけじゃないですか。怖いっすよ!怖いでしょ、そんな国に住んでるの。

(上田氏)一方で仕事を失う怖さもあって、今の段階でそういった原発止めればいいということを簡単には言えないという作業員の方も居ました。
最後に今思うことということでいろんな方に聞いたんですけども、最初の方は健康に対する不安を上げていて、「やっぱり独り身で怖い。でも誰にも言わずに来てるんだ」という話をしていて。次の方、福島第一原発で作業していたということを他の現場で知られると、どうかというのを心配しているという方です。

(作業員M)ここ終わって、別の仕事行って、もしバレた時に「はい、君帰っていいよ」、この一言が俺からしたら怖い。やっぱこの敬遠されるっていうのが一番怖い。それも特に福島なんていう言葉が出てきて、それがバレテももうたら、やっぱり誰でも今の福島に対してはちょっと敬遠されるじゃないですか。それで敬遠されるのが怖いというか、怖いけど、言ったことに恥はないから。逆に誇りに思ってる。

(上田氏)中で作業をしてることで敬遠されるんじゃないかという不安があると。なぜそういうふうに思うんですかと聞きましたら、
「原発に作業に入っているということ聞いたことで、破談になったケースがあった」
と。他の作業員で。

(水野氏)あぁ・・・、結婚のご縁が破談になってしまう・・・

(上田氏)それを聞いてしまって。この方はまだ若くて独身なんですけども、彼女が今居ないということで、
「もしできるとするなら、一生隠さなきゃいけないんだろうかな」
と。

(水野氏)福島で働いてることを言えないだろうということをおっしゃるくらいなんですね。
はぁ・・・。

あの、もうすでにお聞きになった皆さんからもいろんな感想をいただきました。最後のコーナーでご紹介もしていこうと思います。今日は上田崇順アナウンサーの報告です。

* * * *

今日のたね蒔きジャーナルは、福島第一原発で働く人たちへの上田アナウンサーのインタビューをご報告しております。
リスナーの方々、いろいろご意見くださいましてね。
「作業員さんのお話にショックを受けました。今まで新聞やテレビでこんなインタビューをした報道は見たことも聞いたことも無かったです」
というふうにくださいました。
平野さん、このリスナーは、
「すごい内容で鳥肌が立ちました。これ、完璧な人権侵害じゃないですか?」

(平野氏)うーん、人権侵害でもあるし労働基準法違反ですよね。同一賃金、同一労働という・・・

(水野氏)同一労働、同一賃金であるべきですよね。

(平野氏)それも反してますし、最も心配されるのは健康障害ですよね。これ、健康管理が非常にお粗末だということは改めて証言しておられるんですけども。

(水野氏)そのあたり明日の弁護士さんにも法的なもので伺いたいと思います。
東大阪のリスナーは、
「なんでここまで作業内容を秘密にしなきゃならないんでしょうね?」
って。どうですか?

(上田氏)皆さんやっぱりね、仕事を失うことの怖さというのを常に感じてますから・・・

(水野氏)作業員の方の対応としてはそうですよね。だけどじゃあ東電はどうなんでしょう?

(平野氏)東電側は、作業員が集まらないということでしょうね。全てでてしまうと。

(水野氏)あぁ・・・。これからもっともっと作業にあたる方達が必要だというふうに小出先生がおっしゃってたんですよね。リスナーはそこを指摘してらっしゃいます。
「そうした小出先生の発言が現実になりつつあるんでしょうね」
って。

(平野氏)そうですね。忘れてならないのは、菅さんもですね、年間500ミリシーベルトまで基準を上げろと言ったことがあるんですよ。細野さんも250ミリシーベルトまで大丈夫じゃないかと。そうでないと人が集まらないと。
小出先生の話では、年間20ミリシーベルトまでですよね。もうとんでもない基準を政府が自分たちだけの論理で打ち出してる。

(水野氏)その劣悪な状況で働き続けている人たちがいるからこそ、今私たちの、今なんとかこの日常があるってことなんですよね。
上田アナウンサー、どうも報告ご苦労様でした。

(上田氏)はい。

WSJ:福島原発事故の健康被害は最小限か?

2012-03-06 | 震災・原発 | By: sorakuma

米国のWSJ(Wall Street Journal)によると、米国の放射能専門家調査団は、福島第一原発事故による健康被害は極めて小さく、放射能を浴びた人が癌を発病するリスクは約0.002%癌で死亡するリスクは0.001%高まる程度であると推定していると報じられていました。それは本当でしょうか?

福島原発事故の健康被害は最小限か?
http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/9687/

元記事:Fukushima Health Impact: Minimal?
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2012/03/02/fukushima-health-impact-minimal/

これが事実であれば諸手を挙げて受け入れたいところですが、原発周辺地域での健康被害と思われる統計はいくつも存在しています。
例を挙げていくと…

(1997)信州大学医学部・小児科・小池健一助教授による『チェルノブイリ原発事故後の小児白血病発症に関する研究』
小児における慢性骨髄性白血病(CML)発症はきわめてまれであるにもかかわらず、ゴメリ州立病院に入院した白血病患者の5%がCMLであったことは、放射能汚染との関連が推測される。』
『急性リンパ性白血病の初診時年齢や検査所見などを比較したところ,ゴメリ州において明らかに幼若年齢での発症が多くみられた。』
http://kaken.nii.ac.jp/en/p/09041178

(2007.12)ドイツの連邦放射線防護庁によるドイツの幼児白血病と原発に関する論文『「原発の近くに住んでいる5歳未満の子供の癌の発症率が他と比べて高い」という研究結果』
『原発から居住地の距離と5歳未満の幼児の癌発症の危険性との関連が観測された。白血病の発症の危険性は、原発からの距離が5km以内の範囲で、その他の地域と比べ2倍以上(2.19)であった。10km以内の範囲では1.33倍である。』
『重大なのは16の原子炉がある周辺地域で幼児がガンにかかる確率が高いことが明らかになったこと』
http://d.hatena.ne.jp/masashi50/20110406/1302022888
http://www.priee.org/modules/pico2/index.php?content_id=12

(1986.4.26)白血病との関連判定はできなかったとする論文『ウクライナで、線量との関係がみられたものの、発症が放射線によるものかの確定はできませんでした。
この研究により、チェルノブイリ事故による放射線暴露の結果として小児期白血病が増加したとの結論にはなりませんでした。』
『1986年4月26日にチェルノブイリ原発事故後、居住する子どもにおける放射性暴露と白血病発症に関する論文を紹介します。疫学論文における、リスクの判定の判断は難しそうですね。今回は、いろいろな条件を組み合わせて計算すると、白血病との関連は判定できなかったするものです。』
http://blogs.yahoo.co.jp/solid_1069/2687785.html

(2011.3.19)ドイツで原発周辺の小児白血病発症率が2倍
http://minominolife.blog95.fc2.com/blog-entry-273.html

(2011.3.27)International Journal of Environmental Research and Public HealthのChristopher C. Busbyの発表によると『幼児の白血病発症者が平均43%増加
http://ameblo.jp/kissring2011/entry-10843008289.html

米国内で1989年から98年にかけて閉鎖された原発6基の周辺64kmで、0歳から4歳までの小児がん発生率が、原発の閉鎖後に平均で23.9%も急減した同時期、米国全体での発生率は微増していた」米国の公衆衛生学者ジョセフ・マンガーノ氏の疫学調査◆東京新聞『こちら特報部』6.23

そして、日本の統計においてもです。

(2009.9.l5)厚生労働省の「人口動態調査」によると玄海原子力周辺では白血病が全国平均の11倍
『厚生労働省の「人口動態調査」によると、人口10万人に対し全国は6.0人、佐賀県は9.2人、唐津保健所管内は16.3人、玄海町は61.1人と全国より11倍も多いことが判った』
http://blog.goo.ne.jp/kmjcp/e/93b088957884693635f5faf568a9d0ed

原発周辺地域における白血病発症数まとめNAVERまとめより

原因が何にあるのかはわからなくとも、統計としてあらわれてくる数値には意味があります。
こういった数値を知ってなお、原発付近に住んでもいいと考える人がいるでしょうか?

原発からの放射能の流出は未だ停止せず、日本全国の自治体が放射能を含んだ瓦礫を受け入れることにより、各地に小さな原子炉が発生することになります。
仮に各地の焼却施設が放射能を処理するために不十分であったり、焼却灰の処理に不備があった場合、あるいは不備などなくとも、この小さな原子炉の周辺には、原因不明の健康被害が発生することになるのでしょう。

癌を発病するリスクの約0.002%、癌で死亡するリスクの0.001%というのは、単に、国が認める癌の発病リスクと、死亡リスクということなのではないでしょうか?仮に数%の発病、数%の死亡者がいたとして、それが原発による被害だと認められない、それだけの話なのかもしれません。

米国では34年ぶりに新たな原発、東芝子会社の米ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)が開発した加圧水型原子炉が建設されます。
そのために、健康被害などない、認めないという姿勢をとっておきたいのかもしれません。
アメリカが原子力推進に踏み切る以上、日本への影響は必至ですが、国民の意志で脱原発、少なくとも稼働中の全原発の廃炉へ向かわなければなりません。

原発を再稼働させるということ

2012-03-06 | 震災・原発 | By: sorakuma


絶対に安全な原子力発電所はないことは、福島第一原発事故により証明されました。
こうして殆ど点検中となった原子力発電所ですが、今また大飯原子力など、原発再稼働を巡る動きが活発化しています。

大飯原発再稼働へ政府が描くスケジュール

もしどこかの原発が再稼働し、福島第一原発と同じような事故を起こした時どうなるのか。

原発マップ
http://www.selectourfuture.org/map/

原発マップは、福島第一原発の地図を他の原発の場所に置き換えたものです。
これだけでもかなりの被害が広がっているように見えますが、実際これは半分以下に過ぎません。
なぜなら、福島第一原発で放出された大量の放射能の大半は、東側、太平洋側へと流れたからです。
つまり、重ねあわせた汚染マップでとくに表記のない東側のエリアは、現在の福島と同等以上の汚染に晒されることになります。
西日本のどこかで事故を起こした場合、その東側はどうなるでしょうか。

原発を稼働させるということは、そういうリスクを背負うことにほかなりません。
太平洋岸で起こった事故は、そういう意味においては僥倖であったと言うべきなのかもしれません。
しかし、例えば、今政府が再稼働を目指している大飯原子力や、あるいは美浜原発などで事故を起こしたらどうなるでしょうか。
そこから数十キロ圏内を立入禁止にした場合、そこから以東に汚染が撒き散らされた時どうなるでしょうか。

現状と同じく、低線量被曝は健康に影響はないといいながら、大幅に放射能の基準を引き上げるのでしょうか。そのとき、再稼働を決めた為政者は、少なくとも責任を負うべき立場にはいないのでしょう。

東電は、原発の再稼働がなければ、10年にわたって電気料金値上の試算と報じました。
しかし、もし原発事故をなかったことにできるのであれば。そのために失われた様々なもの、国民の命、国家の信用、国民の未来、安全に生活できる国土…そういったものを元通りにできるのであれば。国民はどちらを選ぶでしょうか。

原発を稼働させるために、私たちはどれだけかけがえのないものを失わなければならないのでしょうか。

環境省「みんなの力でがれき処理」一兆円超のがれき処理の影で餓死する人々

2012-03-06 | 震災・原発 | By: sorakuma


環境省細野氏は広域がれき処理の促進へ向けて、受け入れ自治体への財政支援策を公表しました。
瓦礫の焼却や埋立、焼却施設やその減価償却費、放射線測定の費用に至るまで、全て国、すなわち国民が負担するというものです。

がれき処理、財政支援策を発表
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東日本大震災で発生したがれきの広域処理の促進に向けて、細野豪志環境相は5日、受け入れ自治体への財政支援策を公表した。
放射性物質に対する住民の不安を払拭するため、自治体が放射線量を測定する場合、被災地でのがれきの測定費用のほか、焼却施設や焼却灰の測定費用全額国が負担する。自治体が希望する場合には国が直接測定を実施し、地元で住民説明会を開く費用も国の負担とした。
がれきの焼却や埋め立ての費用については、施設の減価償却費を含めて国が補助金や特別交付税で全額支援する。
さらに、がれきを埋め立てたことで最終処分場の容量が減少した場合、それに見合った新たな最終処分場の建設についても財政支援する。
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環境省は、8月にも1兆円の補助金を計画していましたが、今回はさらに「全額を」国の負担とする壮大なものです。

がれき処理費、1兆円超に=補助金、大幅上積みへ―環境省(時事通信)
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東日本大震災で生じた災害廃棄物の処理事業費(地方負担分を含む)の総額が20日、当初想定の約6800億円から1兆円超に膨らむ見通しとなった。今後、被災した公的施設の解体などが進むにつれ、がれきの量が増加する見込みとなったためだ。環境省は、災害廃棄物処理事業の補助金を大幅に上積みする方針で、2011年度第3次補正予算案に1000億円以上を計上する方向で調整に入った。
政府は、これまで補助金を出していなかった、被災した公的施設が移転する場合の解体費用も補助対象に加えることを決定。被災地では損壊したままの市役所庁舎や病院、学校が多く残っているが、解体に国の補助が出るようになれば撤去が進む見通しだ。
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各自治体が、自らの生活圏に放射性物質を拡散させるリスクを犯してがれきを受け入れるのは何故だろうと常々疑問だったのですが、nanohanaさんにわかりやすい例が示されていました。

抗議殺到でも受け入れ表明が後を絶たない本当の理由 がれき受け入れは利権

1月時点の記事ですが、それによると、瓦礫受け入れには、瓦礫1トンあたり6万6666円の助成金が出るからであるとのことです。
この金額は受け入れたがれきを燃やし、焼却灰を埋める費用であって、がれきの送り出し側の選別やサイズをそろえたり、細かく砕いたりといった費用は含まれていない、とのこと。
今回の環境省の宣言で、かかった費用は全て国が負担するとあります。助成金、受け入れ費用に目が眩んだ自治体は、住民の反対を押し切り、自らの故郷を売って、数億、場合によっては数十億という予算を獲得することでしょう。

それは全て、瓦礫を全国に拡散させるために。北海道から沖縄まで、瓦礫助成金というパイを奪い合うように、まるで餓鬼のように各自治体は我先にと飛びつくことになるのでしょう。

環境省は1月、がれき処理を促進するためのプロジェクトの一環として、広域処理情報サイトを開設しています。

環境省 広域処理情報サイト
http://kouikishori.env.go.jp/

そこでは、各地でがれきを受け入れなければ瓦礫の処理はすすまないかのように書かれていますが、実際に被災地域外で処理することになっている瓦礫はわずか20%に過ぎません。
仮に全く受け入れなかったとしても、80%の瓦礫は県内での処理を行うのです。

一方、被災地、避難区域での被災者の餓死が報じられていました。

福島 避難区域で餓死の疑い
“餓死” 再発は防止できるか
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東京電力福島第一原子力発電所の事故で設定された福島県の避難区域内で、自宅などに取り残されて餓死した疑いの強い人が少なくとも5人いることがNHKの取材で分かりました。
警察や遺体の状況を調べた医師は、自力での避難や助けを求めることができず、取り残された可能性があると指摘しています。
—-
税金を使って瓦礫をばら撒く影で、本当に苦しんでいる人々がいます。
自治体責任者には、瓦礫は、おそらくは宝の山に見えていることでしょう。
そこに義憤に駆られ、被災地を救いたいと思う志のある人は一人もいないに違いありません。

なぜなら、福島県には、がれき処理を県内だけで行うことができるどころか、他県のがれき処理すら受け入れることができる余裕があるからです。

福島県のがれきは「県内施設で最終処分できる」上に、容量に余裕があるより

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細野豪志原発事故担当相が8月13日、福島県内の汚染がれきの処分に関し、「福島県を最終処分場にすべきではない」と述べ、放射性物質で汚染されたがれきの県外処分を検討すべきだとの認識を示したが、震災で発生した福島県のガレキは県内で十分に処分することが可能であることがわかっている。

福島の地元紙福島民友は、福島県内のがれきの総量は、浜通り沿岸部を中心に約220万トンで、県内の最終処分場の埋め立て残余容量が約450万トンあることなどを踏まえ、「県内施設で処分できる」とする県産業廃棄物課のコメントを伝えている。

県内で最終処分が可能などころか、他県の放射性ガレキの一部を受け入れる余裕がある。
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一方、瓦礫を受け入れ先の東京では、放射能を含む汚泥や焼却灰により、一部処理不能に陥るほどの事態となっています。

23区清掃工場の焼却灰の汚染状況と処理不能に陥った柏

様々な混乱を引き起こし、被災地に餓死者を出し、何をやっているかといえば、それは巨大な利権構造があるといいます。

瓦礫の危険性とトリックを正しく知ろう/瓦礫利権流れチャート図

瓦礫が本当に安全だというのなら、これだけの助成金を被災地自身でがれきを処理するために使用し、地域の活性化や雇用の強化に投資するべきではないでしょうか。

政府やマスコミが言う、見た目上美しい言葉は、金と利権に塗れた汚らしい別のものに見えてきます。
その代表的な言葉である「絆」。その語源は諸説ありますが、動物を繋ぎとめる網という意味で共通しているそうです。

本当に必要なことは、放射能を封じ込め、閉じ込めることです。
税金を無尽蔵に使って、瓦礫を全国に拡散させる必要はどこにもないのです。